伊勢河崎商人館

歴史的建造物

約300年前の江戸中期の酒問屋が歴史文化交流拠点施設に

「河崎のまちなみ」の代表的な商家を修復した施設が、「伊勢河崎商人館」だ。中心施設となる母屋には、商家の和室や茶室、資料館があり見学可能。さらに川沿いには3棟の商人蔵が並び、雑貨小物や食品などを販売している。

母屋と7つの蔵がある酒問屋を修復して資料を展示} 母屋と7つの蔵がある酒問屋を修復して資料を展示

江戸時代に創業された酒問屋の建物

約1980平方メートルの敷地に建築された蔵7棟、町家2棟からなる「伊勢河崎商人館」。江戸時代に創業された酒問屋「小川商店」の建築物を守るために、建物を修復整備して、伊勢河崎の歴史文化の交流拠点として再生。国の有形文化財にも登録された、貴重な建物が立ち並ぶ。酒問屋「小川商店」は、老舗の酒問屋として江戸中期から長く繁栄した。明治時代にはサイダーの製造も行い、昭和50年代まで「エスサイダー」の名称で広く販売されていた。この「エスサイダー」の検査室や、ろ過施設も残っており、当時の資料などを見ることができる。また、当時の味わいに近づけた「エスサイダー」の復刻版を販売。レトロなデザインのラベルがおしゃれで、伊勢旅の土産としても人気だ。

1909年(明治42)に生まれた「エスサイダー」(1本200円)} 1909年(明治42)に生まれた「エスサイダー」(1本200円)

裏千家の茶室や和室などがある重厚な造りの母屋

商人館の中心となる施設「母屋」は、1892年(明治25)に建てられた。河崎の商家特有の通り土間のある造りで、商家の和室や茶室、1835年(天保6)に建てられた蔵、大正モダンな応接室、そして階段箪笥で2階へ上がると河崎の町並みが眺められる展望室などがある。明治末期に造られた茶室は、京都裏千家の茶室「咄々斎(とつとつさい)」の写しとなっている。また内蔵資料館もあり、伊勢の歴史の資料や当時の記録などは必見だ。

通り土間で風通しがいい。当時の生活道具も残っている} 通り土間で風通しがいい。当時の生活道具も残っている

1階の茶室は、京都の裏千家の茶室「咄々斎」の写し} 1階の茶室は、京都の裏千家の茶室「咄々斎」の写し

灯篭が立つ外庭も当時の雰囲気を残している} 灯篭が立つ外庭も当時の雰囲気を残している

「河崎商人蔵」で河崎でしか買えない土産を探して

勢田川沿いに、1867年(慶応3)に建てられた「壱の蔵」、1892年(明治25)に建てられた「弐の蔵」、明治後期に建てられた「参の蔵」が立ち並ぶ河崎商人蔵。3つの蔵に約20店舗が入り、それぞれに個性豊かなアイテムがそろう。「壱の蔵」でのおすすめは、伊勢の伝統工芸品「伊勢春慶」の商品を扱う「伊勢春慶や」や、手作りケーキが人気の「商人蔵カフェ」。「弐の蔵」や「参の蔵」でのおすすめは、昭和レトロ雑貨がそろう「レトロ雑貨 ロザン」や伊勢玩具や河崎手ぬぐいを扱う「河崎や」。商人蔵ミニギャラリーでは、月替わりで作品の展示を楽しめる。

伊勢の和紅茶やエスサイダーなど地元のドリンクも楽しめる} 伊勢の和紅茶やエスサイダーなど地元のドリンクも楽しめる

ノスタルジックな品々が並ぶ「レトロ雑貨 ロザン」} ノスタルジックな品々が並ぶ「レトロ雑貨 ロザン」

広大な敷地には見どころがいっぱい!

敷地のなかにはさまざまな施設があり、メインとなる伊勢河崎商人蔵や母屋のほかにも、アワビの粕漬けなどの製造場だった蔵を利用した多目的スペース「河崎角吾座」、歴史と文化の資料を展示する「河崎まちなみ館」がある。なかでも、伊勢市の町衆によって生み出された日本最古の紙幣といわれる「山田羽書(やまだはがき)」を見ることができるのは、三重県内では伊勢河崎商人館のみ。ほかにも古文書を収蔵する「収蔵庫」、イベントを開催する「まちなみ広場」なども点在し、伊勢の歴史や文化を学んだり、ショッピングをしたり、カフェでくつろいだり。伊勢の穴場でタイムスリップを楽しもう。

スポット詳細

住所
三重県伊勢市河崎2-25-32 map map 地図
エリア
伊勢エリア
電話番号
0596224810
時間
9:30-17:00
休業日
火(火が祝日の場合は翌日)
料金
【入館料】
[大人]350円
[大学生・高校生]200円
[小・中学生]100円
駐車場
あり

情報提供: ナビタイムジャパン

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