御城番屋敷

歴史的建造物

江戸時代にタイムスリップ!? 19戸の武家住戸が集まる

松坂城の警備任務に当たる紀州藩士の住居として建てられた「御城番屋敷」。現在は子孫が住まうほか、借家として活用されている。西棟北端の1戸は内部を一般公開。武家屋敷ならではの構造や展示物も見ものだ。

松坂城二ノ丸跡からの眺め。「御城番屋敷」の全景を見下ろせる 松坂城二ノ丸跡からの眺め。「御城番屋敷」の全景を見下ろせる

石畳を挟んだ両側に屋敷が立ち並ぶ

「御城番屋敷」があるのは、松坂城裏門跡から南へ延びる石畳の道沿い、三ノ丸跡内にある。約1万平方メートルの敷地内に長屋2棟が建てられ、東棟には10戸、西棟には9戸の住戸が連なる。現在もほとんどの住戸に人が暮らしており、住人の愛着と努力によって美しい景観が保たれている。また、松坂城裏門跡に近い東棟の北端には三重県指定文化財の土蔵が建ち、紀州藩の初代藩主となった徳川頼宣(とくがわよりのぶ)を祀る南龍神社が鎮座する。

槇垣がめぐらされた屋敷が整然と並ぶ様子は、長い年月を経てなお往時のまま 槇垣がめぐらされた屋敷が整然と並ぶ様子は、長い年月を経てなお往時のまま

土蔵は、松坂城内に建てられていた米蔵を移築したもの 土蔵は、松坂城内に建てられていた米蔵を移築したもの

紀州藩直臣の誇りを持ち続けた田辺与力

「御城番屋敷」に暮らし松坂城の警備任務に当たった紀州藩士とは、田辺与力と呼ばれた武士たち。もともとは1619年(元和5)に徳川家康の十男である紀州藩祖・頼宣の家臣として紀伊田辺藩に遣わされ、有事の際には田辺城主である安藤家に助力することになっていた。ところが、1855年(安政2)に突然、安藤家の家臣になるよう通達されてしまう。これを不服として浪人となるものの、紀州藩復帰の嘆願を続けた結果、1863年(文久3)に紀州藩領であった松坂城の御城番として迎え入れられた。内部を見学できる公開住居には、「必ず紀州藩に復帰するのだ」という決意をしたためた誓約状が飾られている。

誓約状に名を連ねた家は、どこも欠けることなく紀州藩へ復帰することができたそうだ 誓約状に名を連ねた家は、どこも欠けることなく紀州藩へ復帰することができたそうだ

復原整備された建物の内部を見学できる

現存する近世武士の長屋建築としては全国最大規模であり、田辺与力の子孫たちが今も暮らし続けている貴重な組屋敷であるとして、2004年(平成16)には国の重要文化財に指定。1戸あたりのスペースは間口、奥行きともに約9mだ。松阪市が借り受けた1戸は1989年(平成元)に復原整備を終え、翌年から一般公開されている。住居の間取りは、8畳2間、6畳2間に加え、後縁(建物の裏側に設けられた縁側)を挟んだ奥に角屋が付属。右手には玄関から勝手口へと抜ける通り土間を配し、玄関とは別に来客用の出入り口として使われた式台を構えるなど武家屋敷の特徴も見ることができる。

式台を構えた正式な玄関。ふだんは右手の通り土間から出入りしていた 式台を構えた正式な玄関。ふだんは右手の通り土間から出入りしていた

刀箪笥が置かれているのも、武家屋敷ならでは 刀箪笥が置かれているのも、武家屋敷ならでは

「御城番屋敷」から松坂城裏門跡は徒歩すぐ

かつての松坂城の縄張りは三ノ丸まであり、「御城番屋敷」のある辺りはこの三ノ丸に該当する。国史跡に指定されている「松坂城跡(松阪公園)」には、「御城番屋敷」を俯瞰できる二ノ丸跡や、東棟の北端にある土蔵がもともと建っていたという隠居丸跡など縁の場所がたくさんあるので、ぜひ一緒に観光したい。「御城番屋敷」の石畳を抜けて南方面に下っていくと、「松坂城下町」のなかでも武家屋敷が多く集まった同心町にたどり着く。この辺りには町奉行所に勤める同心たちの家がいくつか残っており、「御城番屋敷」とはまた少し趣の違った武家屋敷を見ることができる。

松坂城裏門跡から道を渡った先に続くのが、「御城番屋敷」。車に注意して渡ろう 松坂城裏門跡から道を渡った先に続くのが、「御城番屋敷」。車に注意して渡ろう

スポット詳細

住所
三重県松阪市殿町1385
電話番号
0598265174
時間
10:00-16:00
休業日
月(祝の場合は翌日)、年末年始
料金
無料
駐車場
なし
※市営駐車場利用
Wi-Fi
あり
喫煙
不可
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
可(中に入ることは可能※お声かけください。)
乳幼児の入店
ペットの入店
可(一部※小型犬を抱いて頂くかケージに入れた状態ならOK)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • フォトジェニック
    4.0 投稿日:2021.04.12
    フォトジェニックな御城番屋敷は松阪城隣に静かにある。現在でも住人がいて暮らしているが一軒だけ昔のままで公開している。オリンピックのトーチリレーが走るとのことで住民の方々は掃除が忙しそうであった。
  • 映画の撮影に使われたそうです
    4.0 投稿日:2020.11.08
    映画の撮影に使われたそうです。まだ、人も住んでいるとても美しい長屋です。車の通りも無くゆっくり歩く事が出来ました。
  • 現住の番屋敷
    4.0 投稿日:2020.09.28
    松阪城下、旧天守閣から直近という場所に、家臣の長屋だった一画があります。今でも現にお住まいのようで、手入れの行き届いた庭と共に昔ながらの家並みでした。天守閣がない城跡と、今でも人の営みがある番屋敷、好一対のように思いました。

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アクセス

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