名城公園

名古屋城下に広がる自然に満ちた憩いの場

名古屋市の中心部に位置し、名古屋城を囲む名城公園は1931年(昭和6)に開園。街なかにありながらも豊かな花や緑に包まれる北園は、四季折々さまざまな顔を見せ、名古屋を彩る癒やしスポットになっている。

北園の西に位置するおふけ池と名古屋城

公園へのアクセスは地下鉄名城線名城公園駅2番出口が便利。大津通を渡り北園に入ると、名城公園の文字が目に入る。名城公園とは、名古屋城を中心にその周りの二之丸、三之丸そして北園までにあるいくつかの公園の総称であり、一般的には城の北側に位置する北園のことを指す場合がほとんど。広々とした北園の敷地内からは名古屋城を望め、江戸時代の面影が残る「おふけ池」や、西洋の雰囲気を味わえる「オランダ風車」、子どもがちょっと一息できる「tonarino」など、多様な空間を楽しめる造りとなっている。街の賑やかさから少し離れ、ひと息つくのにぴったりの場所だ。

彫刻家・佐藤忠良氏の作品『娘』。公園内には数多くの彫刻がある

北園にはドーム型をしたフラワープラザがあり、その周囲には季節ごとの花が来場者を出迎える。フラワープラザの館内では、花や緑に関する展示会や講習会が開催され、春には「梅まつり」、夏には「名古屋朝顔まつり」のイベントやミニコンサートなども開催されている。

花や緑に関する展示会や講習会などが開催される「フラワープラザ」

自然に囲まれた名城公園で癒やされたら、名古屋城周辺のエリアにもぜひ足を延ばしたい。名古屋城の西側の地域には、名古屋扇子や名古屋友禅といった伝統工芸や近代産業を体感できる「ものづくり文化の道」が。そして名古屋城の東側、徳川園にかけて広がる「文化のみち」では、1922年(大正11)に建てられたネオ・バロック様式のレンガ造建築物であり、国の重要文化財「旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎」である名古屋市市政資料館を見物することができる。ほかにも歴史を感じられるスポットや建築物が集まっているエリアなので、カメラを持って周遊するのもおすすめだ。