とだがわこどもランド

広大な敷地面積を誇る名古屋市唯一の大型児童センター。大型遊具などがそろい、入場料無料で一日楽しめる

自然あふれる戸田川緑地内にある大型児童センター

名古屋市中川区と港区の境に位置する戸田川緑地。バンテリンドーム ナゴヤ(旧:ナゴヤドーム)6個分以上の広さを誇る園内には、広い芝生広場や自然観察ができる「とだがわ生態園」など、子どもから大人まで自然を感じながら身体を動かせるエリアが点在。緑いっぱいの環境で運動をしながら、健康づくりや体力の向上を目指すことができる。
「とだがわこどもランド」は、緑地の南地区に1996年(平成8)にオープン。自然遊びを通して、子どもたちの探求心や創造力を養う大型児童センターだ。屋内外に遊び場を設けており、一日中思いきり楽しむことができる。さらに本館では、親子で参加可能なイベントも開催。市内では貴重な自然のなかで、新たな発見を楽しんでみたい。

木製の大型遊具や水遊び場など敷地内に点在する充実した遊具が魅力。ユニバーサルデザインの遊具も

大きなアスレチックのある屋内施設で雨の日でも安心

屋内遊具を楽しめる「プレイハウス」は急な雨でもたっぷり遊べる施設。中に入ると、存在感のある大きなアスレチックに子どもたちは目を輝かせることだろう。大型のジャングルジムのようなアスレチック内は、上り下りが可能な2階建ての構造。その2階部分から屋外に延びる全長約28mのローラーすべり台は迫力満点だ。布で覆われトンネル型になっているため、小さな子どもでも安心して利用できる。プレイハウスから渡り廊下でつながった先には、地上20mの高さがある「展望塔」に行き着く。戸田川緑地はもちろんのこと、その先の山々まで眺望のきく見晴らし。屋内遊具を備えるこの施設は、天候の悪い日でも、時間を過ごすことができそうだ。

展望塔からは自然豊かな景色を望める。地上20mからの眺めを楽しもう

夏には水遊びのできる「じゃぶじゃぶ池」※水遊びの開催状況は、公式ウェブサイトを要確認

充実した遊具で身体を思いきり動かす

豊富な屋外遊具が広大な土地に広がる。なかでも目を引くのが、30種類にも及ぶ遊具で遊べる「大型木製遊具」だ。ネット渡りやすべり台、ターザンロープなどの遊具が迷路のように組み合わさった造りで、子どもたちの冒険心をくすぐる。またユニバーサルデザインの遊具や砂場も設置されているため、誰もが遊びやすいのも魅力のひとつ。有料遊具の「足踏み式ゴーカート」と「サイクルモノレール」に乗るのもおすすめだ。10mの高さを走るサイクルモノレールはスリルと爽快感を味わえる。2人乗りのため、景色を眺めながら会話を楽しむことも。さらに夏になると、水遊びエリアがオープン。のびのびと遊べるこの空間で、子どもたち自身の好みに合った遊び方で思い出を作りたい。

さまざまな遊びの要素が詰まった大型木製遊具。東海エリアでも最大規模を誇る

ドライバー気分を楽しめる「足踏み式ゴーカート」。(1人10分50円/身長100cm以上、小学生以下)

子どもから大人まで参加できるイベントを開催

本館は、子どもだけでなく親にもうれしい場所である。1階は授乳室や子ども用トイレ、乳幼児向けのおもちゃや絵本を備える「乳幼児室」と、イベントで使用される「ホール」「多目的室」「調理の部屋」がある。多目的室の一角には図書室があり、子ども向けの本と保護者向けの雑誌が約3500冊も置かれている。全面絨毯張りの床の上で、くつろぎながら本を読むのもいいだろう。そして2階にあるのは、おもに工作などのイベントで使用される「創造の部屋」。自分自身でおもちゃを作ることで、創造力がより養われる。また各部屋で行われるイベントは、子どもだけでなく大人も一緒に参加可能なものが多い。外で遊ぶのが苦手な子は本館を利用すれば、外で遊ぶのと同じように楽しむことができる。子どもの多様性を尊重した「とだがわこどもランド」ならではの魅力をたっぷりと満喫してみては。

中央に立つ本館では、親子で一緒に楽しめるさまざまな講座や催し物が開催されている