神明神社(石神さん)
女性の願いを叶えるパワースポットで相差の地に続く海女文化の歴史を感じる
漁師町の雰囲気を楽しみながら神社へ
鳥羽市南部に位置する相差町の閑静な森の中にたたずむ神明神社。参道につながる道は狭いため、「相差海女文化資料館」周辺の駐車場に停めて歩こう。最寄りのバス停からも徒歩10分ほどかかるが、漁師町の雰囲気から少しずつ緑豊かな森へと入っていく道中を楽しみながら神社を目指すのがおすすめだ。二十六柱が祀られている境内には、本殿や薬師堂などが並び、推定樹齢約300年の御神木が広場の奥で枝を広げている。枯木となったもう1つの御神木には、2009年(平成21)に覆いの社が建てられ、「長寿の館」として保存が図られた。そして薬師堂のすぐ隣にあるのが、石を御神体とし、女性を中心に多くの参拝者が手を合わせている石神さんだ。
女性の願いを「1つだけ」必ず叶えてくれる
天照大神(あまてらすおおかみ)を主祭神として祀られる神明神社。正確な創立年代はわかっていないが、1609年(慶長14)の棟札が残っていることから、400年以上前に社殿が建てられたことがわかっている。その後、いくつもの神々が合祀され、神武天皇の母、玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀る石神さんも、2002年(平成14)に現在地へ移設された。その昔、正月の晩に女神が石神さんのもとに現れたという言い伝えを、相差の海女が信仰。海に潜る際の安全大漁を祈願するようになったという。このことから「女性の願いなら1つだけ必ず叶えてくれる」といわれるようになり、パワースポットとして全国へと大きく人気が広がっていった。
海女の祈りのマークをあしらったお守り
石神さんの鳥居の前には記帳台が置かれ、ピンクの祈願用紙が備え付けられている。ここで願い事を1つだけ記入しよう。料金は無料だ。鳥居をくぐって神前に立ち、鈴を鳴らす。祈願用紙を願い箱に入れ、気持ちを込めて2礼2拍手1礼をするのが参拝の作法だ。参拝を終えたら授与所へ向かい、ぜひお守りを購入したい。お守りの袋には格子印と星印がデザインされているが、これらは海女を海難から守るシンボルとなっている。格子印は「ドーマン」と呼ばれ、格子に多くの目があることから魔物が退散。星印は「セーマン」と呼ばれ、一筆書きで必ず同じ場所に戻ることから、潜水しても無事に浮上できるという祈りが込められている。海女の手拭いや、アワビ採りで使う磯ノミと呼ばれる道具に付けられたものと同じデザインだ。
相差で新鮮な魚介類を存分に味わおう
神明神社では、紫色の印が特徴の御朱印をいただける。この印にも「ドーマン・セーマン」のマークがあしらわれ、旅の思い出にもうってつけだ。参拝後は、駐車場として利用できる「相差海女文化資料館」に忘れずに立ち寄ろう。海女の作業風景のジオラマや、道具・磯着の展示をはじめ、模型を使ってのアワビ採り体験もできる。石神さんに安全大漁を祈願してきた、海女の思いにきっと寄り添えるはずだ。また、相差の漁師町には新鮮な魚介類をお値打ちな価格で食べられる店が多い。漁師町の雰囲気のなか、海の幸を存分に味わえるのも相差の大きな魅力だ。
スポット詳細
- 住所
- 三重県鳥羽市相差町1385 地図
- エリア
- 鳥羽エリア
- 電話番号
- 0599336873
- 休業日
- 無休
- 料金
- 参拝無料
- 駐車場
- 有り(60台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン