時宗総本山 遊行寺

寺院

700年の歴史をもつ、一遍上人を宗祖とする時宗の総本山

藤沢駅周辺は鎌倉時代に清浄光院(のちに清浄光寺)の門前町として栄え、江戸時代には東海道五十三次の宿場町として繁栄した。遊行寺(清浄光寺)の目の前には、箱根駅伝の難所として有名な遊行寺坂がある。

藤沢の発展を見守ってきた古刹} 藤沢の発展を見守ってきた古刹

遊行上人と呼ばれる住職の名が通称に

JR東海道線の藤沢駅から北へ15分歩いたところにある時宗の総本山。正式名称は藤澤山 無量光院 清浄光寺(とうたくさん むりょうこういん しょうじょうこうじ)。遊行4代呑海上人(どんかいしょうにん)によって開山され、その兄である俣野五郎景平の寄進により1325年(正中2)に創建された。1513年(永正10)、兵火により全山を失うが、1607年(慶長12)に再興。黒の冠木門(門柱にぬきをかけたもの)が遊行寺の惣門(総門)。門から続く石段は、「いろは坂」の愛称で親しまれている参道だ。阿弥陀如来様の本願の数である48にたとえて、参道四十八段とも呼ばれ、坂を登る参拝者が本願を念じ参拝するように考慮されている。

遊行寺の黒門と呼ばれている惣門。特徴ある門の左に「清浄光寺」、右に「時宗総本山」と彫り込まれた木札が掛かる} 遊行寺の黒門と呼ばれている惣門。特徴ある門の左に「清浄光寺」、右に「時宗総本山」と彫り込まれた木札が掛かる

明治の大火での焼失前は四脚門だった惣門からお参り

惣門からいろは坂を登った先、境内の中央には樹齢約700年の大イチョウがそそり立つ。1982年(昭和57)の台風により、約3分の1が折れてしまったが、高さ約21m、幹回り約7mの巨木は、藤沢市の天然記念物に指定されている。本堂前の右手の高台には、時宗の宗祖、一遍上人の銅像がある。一遍上人は「南無阿弥陀佛」と書かれた念仏札を配り、踊り念仏で仏の教えを広めた。一遍上人が初めて藤沢の地を踏まれたのは1282年(弘安5)のこと。銅像は、第二次世界大戦中に撤収されたが、1970年(昭和45)、林霊雲作「宗祖銅像」が仙台の阿弥陀寺から寄進・建立された。

全国を遊行し「踊り念仏」で知られる一遍上人の銅像} 全国を遊行し「踊り念仏」で知られる一遍上人の銅像

遊行寺のシンボルである大イチョウ。秋の黄葉はゴージャス} 遊行寺のシンボルである大イチョウ。秋の黄葉はゴージャス

木造本堂をはじめ伽藍は登録有形文化財

一遍上人像を拝んだら、東海道随一と謳われる木造本堂へ。関東大震災で倒壊したのち、1937年(昭和12)に再建された木造銅板葺き屋根のお堂だ。阿弥陀如来坐像をご本尊として安置している。ご本尊は、高さ184cm。鎌倉時代に作られ、1737年(元文2)に浅草日輪寺より移された。本堂の脇檀には、宗祖一遍上人・遊行二祖真教上人・遊行四十二代尊任上人の祖師像が安置されている。本堂のお参りが済んだら、鐘楼を拝見しよう。1356年(正平11)に鋳造された梵鐘は、総高168cm、口径92cmで、この金の池の間(側面)4面に489文字の漢文の序文と銘文が陽刻されている。なお、遊行寺には駐車場はあるが数は少ない。

朝夕に寺報として撞かれている鐘楼} 朝夕に寺報として撞かれている鐘楼

スポット詳細

住所
神奈川県藤沢市西富1-8-1 map map 地図
エリア
湘南エリア
電話番号
0466222063
時間
[本堂・地蔵堂]9:00-17:00(冬季は16:00まで)
[寺務所受付]9:00-16:00
料金
遊行寺宝物殿のみ拝観料あり(拝観料は企画展、特別展によって変動します)
駐車場
あり(10台程度)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
0-120分以上

情報提供: ナビタイムジャパン

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※ナビタイム調べ

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クチコミ

  • 綺麗な参道
    4.0 投稿日 : 2019.09.04
    藤沢にある遊行寺の総門から本堂に向かう参道が「いろは坂」と呼ばれています。阿弥陀様の四十八願に例えられて、四十八段と呼ばれていますが実際には階段ではなく坂道となっています。(微妙に段差のようなものも参道の端にはついていますが、数は数えませんでした)総門から見る参道は一直線で美しかったです。
  • 立派な惣門そしていろは坂から境内へ
    4.0 投稿日 : 2019.07.06
    「遊行寺 惣門・いろは坂」をご存じでしょうか? 一般的に寺院に入るときは総門や山門を通りますがここでは「惣門」を通ります。黒の冠木門でちょっと特徴がある門です。左右には「清浄光寺」「時宗総本山」と彫った大きな木札がかかっています。そしてその先が境内へ続く「いろは坂」です。阿弥陀様の四十八願にたとえてこの名が付いています。桜のトンネルの参道を歩いて境内へと進みましょう。
  • 黒い冠木門と緩やかな参道
    4.0 投稿日 : 2019.05.11
    遊行寺の惣門と門に続く参道です。背の高い燈籠に護られた惣門は黒く大型の冠木門で、両側には築地塀の袖が付けられ、屋根の軒には遊行寺の寺印が掲げられています。参道は阿弥陀様の四十八願にたとえて四十八段、更には、いろは四十八繋がりでいろは坂と呼ばれ、桜の開花期には桜のトンネルに変身することで知られています。冠木門越しに見る木漏れ日の緩やかな参道はとても趣がありました。

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アクセス

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最寄り

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