川崎市岡本太郎美術館

美術館

岡本太郎の体験型美術館

大阪万博のシンボル『太陽の塔』の制作者であり、日本を代表する芸術家・岡本太郎。市内で開催された展覧会を機に主要作品約1800点を市に寄贈。1999年(平成11)、生まれ故郷の川崎に完成した美術館だ。

エントランスホールの『こどもの樹』。作品は展示によって異なる} エントランスホールの『こどもの樹』。作品は展示によって異なる

五感をフル稼働させてTAROを楽しむ

美術館は生田緑地の西側にあり、周りの自然と調和した外観をしている。館内に順路はなく、各自好きなように見て、感じてもらう「体験型美術館」だ。展示室内には絵画や彫刻などの作品はもちろん、芸術家を超えての活躍ぶりや、多大な影響を受けた父・岡本一平と母・かの子を紹介するコーナーや、太郎の生涯と作品を一緒に紹介した年表などもあり、多彩なTARO像に近づける。鑑賞し終わる頃には、新しい岡本太郎に出会えるはず。なお、館では年に4回岡本太郎に関連した企画展と常設展、鑑賞ツアーなども行っている。

岡本太郎の作品に囲まれると不思議な感覚になる。展示室に身を置いて作品を感じてみたい} 岡本太郎の作品に囲まれると不思議な感覚になる。展示室に身を置いて作品を感じてみたい

TAROワールドに引き込まれてしまう作品群

常設展示室の入り口とされる「赤の部屋」はなかなか刺激的。「TARO」の文字と太陽の塔の顔が真っ赤な部屋の中で訴えかけてくるような、特別な空間だ。TAROの絵画や彫刻を間近に見られるだけでなく、椅子に座ることのできるコーナーや生活のなかで使われる日用品のコーナーもある。どの作品もうちなるエネルギーがあふれ出るようで、どんな思いが込められているのかを想像しながら見るのも楽しい。太陽光の差し込むギャラリーには、代表作『太陽の塔』のパネルや太郎の等身大写真パネル、ほおづえをついた『午後の日』のパネルがあり、『手の椅子』に座って記念撮影ができる。

TAROを象徴する色の『赤の部屋』。エキサイトしてしまう子どももいる} TAROを象徴する色の『赤の部屋』。エキサイトしてしまう子どももいる

光庭に隣接するギャラリー} 光庭に隣接するギャラリー

心躍るショップとカフェテリア

多才な岡本太郎は、シンプルながらも数々の名言も残している。有名な「芸術は爆発だ」以外にも「人生の目的は悟ることではありません。生きるんです。人間は動物ですから」「私は、人生の岐路に立ったとき、いつも困難なほうの道を選んできた」等々。名言集を読みながら鑑賞する人もいるという。名言集はミュージアムショップで販売されており、ショップは見ていて楽しくなるほどの品ぞろえだ。人気はエコバッグ、太陽の塔のキーホルダーとストラップなど。奥には食事にもひと休みにもいいカフェテリアもある。太郎を意識したインテリアは一見の価値があり、カフェテリアの前には『樹霊』のオブジェが生田緑地の自然を静かに見守っている。

オリジナルグッズと書籍が充実したショップ} オリジナルグッズと書籍が充実したショップ

オリジナルスイーツの「太陽のパルフェ」} オリジナルスイーツの「太陽のパルフェ」

TAROブレンドのコーヒー} TAROブレンドのコーヒー

美術館のシンボルタワー『母の塔』

純粋で少年のようなスピリットを持ち続けた太郎が、両親から受けた影響は大きい。父は大正から昭和初期に活躍した漫画家の岡本一平、母は小説家であり歌人のかの子。太郎は1911年(明治44)、母の実家のある多摩川近くの高津村(現在の川崎市高津区二子)で生まれた。美術館には一平の漫画の資料やかの子に関する資料も紹介されている。決して家庭的でなかった母に対する太郎の思いは強く、美術館のシンボルタワーを『母の塔』と名付け、自らが建設した岡本かの子文学碑『誇り』に向かって建てられている。屋外に立つ塔の高さは30m、樹木の根のような形の上に幾人もの人が喜びを表現しているような姿で、角度を変えて見るとおもしろい。

母の塔は、二子新地の母・かの子の文学碑と向かい合っている} 母の塔は、二子新地の母・かの子の文学碑と向かい合っている

スポット詳細

住所
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内 map map 地図
エリア
川崎エリア
電話番号
0449009898
時間
9:30-17:00(最終入館16:30)
休業日
月(祝の場合は除く)、祝の翌日(土日の場合を除く)、年末年始
※他に臨時休館日あり
料金
展覧会により異なる
駐車場
なし
※生田緑地駐車場をご利用ください
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、d払い、auPAY)
Wi-Fi
あり(館内の掲示にてご案内)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
観るお客様によって異なる
車椅子での入店
備考
2022/9/1-2023/1/31中で工事による休館を予定。
期間中の土日祝は、カフェテリアTAROとミュージアムショップは営業予定。最新情報はHPにて

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 素敵です
    5.0 投稿日 : 2022.02.19
    生田緑地の中にある岡本太郎さんの美術館です。たくさんの作品を見られる良い美術館だと思います。ミュージアムショップやカフェもあります。唯一、交通の便が良くないのがたまにキズでしょうか?バスなら向ヶ丘遊園駅から向10で専修大学前まで行くのが一番楽かも?
  • 緑の多い生田緑地の中にある美術館
    5.0 投稿日 : 2021.10.02
    生田緑地の中にある岡本太郎美術館は、自然の中にあるアートスペースとして大人も子供も楽しめる空間だ。当日は、企画展として「太郎写真曼陀羅」を開催中で、岡本太郎自身が撮影した写真の展示があり2倍楽しませてもらった。この美術館内は、撮影も自由で触れる作品も多く子供連れで行っても楽しめる美術館だ。また、生田緑地の中にあるので、緑が豊富でいつ行っても誰でも楽しめる。
  • 岡本太郎の代表作を広いスペースでじっくり見学できる美術館。
    5.0 投稿日 : 2021.06.10
    大阪万博で太陽の塔に入って50年が過ぎ、年内に万博公園を再訪しようと考えていた矢先に雑誌の特集を見て、旅のエピローグとして初めて見学に行きました。生田緑地内には日本民家園もあるので2つを合わせて約1日の日帰り旅が出来ました。岡本太郎といえばテレビのコマーシャルで知った「芸術は爆発だ!」とか「グラスの底に顔があってもいいじゃないか。」とか片岡鶴太郎の番組に出ていた姿からあまり好きではなかったのですが...

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