曽我梅林

梅の名所

3万5000本が咲き誇る梅の名所。例年2月には「梅まつり」を開催

神奈川を代表する梅の名所として知られている曽我の梅林。そのなかでも別所地区に広がる梅林は、観光の利用にも便利な施設が整えられ、さまざまな楽しみ方のできる魅惑のフィールドとなっている。

別所梅林から眺める富士山には気分が高揚する} 別所梅林から眺める富士山には気分が高揚する

絶景を望める人気の別所梅林

「曽我の里 別所梅林」は3万5000本の梅が咲く神奈川を代表する梅の名所だ。ここで咲く梅は、梅の実を採ることを主目的として栽培される白梅が多いことが特徴で、毎年2月が花の見頃となり、多くの観光客が訪れるようになった。曽我地区の梅林は、おおむね別所、原、中河原の3つの地区に分かれて咲いているが、その中心となっているのが別所梅林で、梅林のある一角には無料駐車場や、売店、花木売場も整備されている。別所梅林から東に徒歩20分の場所には見晴台があり、梅林越しに富士、箱根の山並みを眺めることができる。下曽我駅の近くにある「梅の里センター」は入館無料。館内には梅、梅干しに関する展示コーナーが設けられている。

梅の里センターでは地元の梅農家が漬けた梅干を買える} 梅の里センターでは地元の梅農家が漬けた梅干を買える

梅の実の効用が認められ栽培が盛んに

今は曽我町を名乗る神奈川県西部の酒匂川沿いの地域は、古く弥生時代中期には拓けていたといわれ、土器、石器なども発掘されている。曽我は古代史にも登場する蘇我氏の発祥の地とされ、当時を伝える史料、文献にもしばしばその名が登場する。この地で梅の栽培が盛んになったのは、江戸時代のことと伝えられている。梅の実は健康維持に役立ち、食品の傷みを防ぐ効用もあることから、市民がこぞって買い求めるようになり、藩主も栽培を奨励したことから、一大梅林ができあがるにいたった。現在蘇我地域の梅栽培面積は約80万平方メートル。「白加賀」と「十郎」の品種が中心で、「白加賀」が梅酒用、「十郎」種が梅干となる。十郎梅は種が小さく、かつ種離れがよいことが特長だ。主な出荷先は東京都内が35%、神奈川県内が30%、その他のエリア35%のこと。

蘇我氏にゆかりがあるといわれる宗我神社} 蘇我氏にゆかりがあるといわれる宗我神社

梅まつり会場の近隣にはいくつもの散策コースが

梅の花の見頃は毎年2月頃で、例年この時期には「小田原梅まつり」が開催されている。祭りの期間中には、流鏑馬や、小田原ちょうちん祭りも行われ、イベントを盛り上げる。梅林を中心にして散策コースも複数設定されているので、好みのコースを、体力にあわせてチョイスしよう。もちろん、お気に入りの場所を見つけたならば、最初の予定にとらわれることなく、自由に時間を使ってみたい。散策コースの立ち寄りスポットとなっている城前寺は曽我兄弟の菩提寺となっている寺。「六本松跡」は鎌倉時代にはいくつもの街道がここを経由した古い峠道で、その時代には六本の松が生えていたことから、この名前が付けられた。今も芭蕉の句を刻んだ碑が建てられるなど、歴史を感じさせる風景が残されている。

曽我十郎・五郎兄弟、養父曽我太郎祐信、実母満江御前の墓がある城前寺} 曽我十郎・五郎兄弟、養父曽我太郎祐信、実母満江御前の墓がある城前寺

アクセスのよさが魅力の別所梅林

「小田原梅まつり」のイベントのメイン会場となっている別所梅林は、JR御殿場線下曽我駅から徒歩15分。東海道本線の国府津駅、または沼津駅からの乗り換えとなるが、都心方面からであれば小田急電鉄を新松田駅で下車し、隣接する御殿場線松田駅まで歩くという方法もある。御殿場線の列車運転本数は多くはないので、事前にダイヤを調べておくとよいだろう。車利用であれば、東名高速大井松田ICから15分の距離だ。車利用であれば、近隣の観光スポットを一緒に周ることも容易だ。小田原市内、さらにそこから足を延ばして、箱根、あるいは真鶴方面にもさして時間を要することなく到達することができる。そんなアクセスのよさも、別所梅林の魅力となっている。

根府川駅近くの鉄橋は海が見える絶景スポット} 根府川駅近くの鉄橋は海が見える絶景スポット

スポット詳細

住所
神奈川県小田原市曽我別所 map map 地図
時間
[食堂]10:00頃- [売店]9:00頃-
閉店時間は15:00-17:00の間(天候・観梅者により変更)
駐車場
有り

情報提供: ナビタイムジャパン

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アクセス

map map 地図

最寄り

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