相模湖
戦時中に建設が進められ、戦後の復興を水と電気で支えた
レジャー施設のほとんどが湖の北東に集中
JR相模湖駅(東京駅から直通電車あり)を降り、甲州街道を横切って坂を下ること約10分。青々とした湖面に色とりどりのボートが浮かぶ相模湖に出る。湖畔には解放感あふれる県立相模湖公園があり、相模湖のレジャー施設のほとんどがこの周辺に集中している。噴水広場のモニュメントを見ながら大きな階段を下ると水辺の広場。遊覧船乗り場付近には貸しボートの店が並ぶが、注目は店内にあるアナログなゲーム機だ。ピンボール、モグラ叩き、射的場など昔の温泉場やデパートの屋上をほうふつとさせるレトロな風景。懐かしい音が聞こえてきたのでのぞいてみたら、大学生らしきカップルがインベーダーゲームに興じていた。
国を挙げての重要プロジェクトだった
相模湖は、相模ダムが相模川を堰き止めてできた面積3.3㎢、総貯水量6300万㎥の人造湖だ。相模ダムは重力式コンクリートダムで高さ58.4m、長さ196m。着工は1940年(昭和15)。翌年始まった太平洋戦争中、物資不足による一時中断はあったものの建設は進められ、終戦からわずか2年後の1947年(昭和22)夏に竣工した。翌月には昭和天皇が訪れ、船で湖を一周されたというから注目度の高さがうかがえる。ところがその秋、カスリーン台風の豪雨によって湖の上流で洪水が起きてしまい、これを機に湖面を2m上げるためダムのかさ上げ工事が行われた。
相模湖の湖底から湘南海岸へ
1964年(昭和39)、相模湖は東京オリンピックのカヌー競技の会場となった。以後、カヌーとボート競技の拠点となっており、公園の一角にある相模湖漕艇場には200艇以上を収容できる艇庫やトレーニング室が備わっている。湖には長さ2000mの漕艇コースが6レーンあり、休日には選手たちの掛け声が山々に響く。現在、相模湖ではダム湖の宿命である堆砂(たいしゃ。上流から運ばれてきた土砂が溜まること)が進んでおり、その対策として浚渫(しゅんせつ。湖底の土砂をさらう工事)を行っている。浚渫した土砂は埋め立てなどに利用される。一部は海岸の浸食対策としても使われており、年間約3万㎥が茅ヶ崎海岸に投入されているそうだ。
森と湖の四季をじっくりと味わって
相模湖はまた高尾山や石老山ハイキングコースの始発&終着点としてもおなじみ。ワカサギ(秋から春までOK。凍結はしない)やブラックバスなど釣り目的で訪れる人も多い。地域住民は毎年8月1日に湖上で行われる花火大会を心待ちにしている。鉄道でも気軽に訪れることのできる相模湖だが、車で行ったらぜひおすすめしたいのが甲州街道(国道20号)のドライブ。東京方面から来た場合、中央自動車道の相模湖東出口(下り線の出口のみ)で下りると県立相模湖公園に近いが、帰りは相模湖ICまで走ってみるといい。甲州街道は湖畔をぐるりと回り込んでおり、高いところを通っているので見晴らしが良い。特に桜、新緑、紅葉の時期がおすすめ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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アニメ・干物妹!うまるちゃんR10話に登場する。
※ナビタイム調べ
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