崎陽軒 横浜工場

その他の工場見学/実演

横浜のベストセラー、崎陽軒のシウマイ工場見学

90年以上にわたり、横浜はもとより全国に多くのファンをもつ崎陽軒のシウマイ。シウマイと弁当の製造ラインを見学できる約90分間のツアーが人気だ。最後に試食するできたてのシウマイは格別のおいしさと評判。

横浜工場は第三京浜道路と首都高横浜北線が交差する便利な場所にあり、ここからシウマイが5都県約160の直営店舗に運ばれる} 横浜工場は第三京浜道路と首都高横浜北線が交差する便利な場所にあり、ここからシウマイが5都県約160の直営店舗に運ばれる

横浜名物、崎陽軒のシウマイの誕生

「冷めてもおいしい」がキャッチフレーズの崎陽軒のシウマイ。横浜にとどまらず、神奈川を中心に東京、千葉、埼玉、静岡にも直営店舗があり、知名度は全国区だ。横浜工場では、毎日約80万個のシウマイとシウマイ弁当などの弁当、点心類が製造され、その製造ラインの一部が公開されている。シウマイの誕生は、2代目横浜駅(初代は現在の桜木町駅)の開業がきっかけ。当時東京から約30分という立地の横浜駅では駅弁が思うようには売れなかった。そこで新しい横浜の名物を作ろうと初代社長が横浜の中華街を巡り試行錯誤の末、生まれたのがシウマイだ。揺れる列車の中でも食べやすいように、ひと口大のサイズになったのも、当時の工夫。シウマイが爆発的に売れるようになったのは、1950年(昭和25)になってからだ。横浜駅のホームにシウマイ娘を登場させて乗客に販売したことが話題を呼び、崎陽軒のシウマイは全国に広まっていった。

崎陽軒のシウマイは1928年(昭和3)に誕生。ツアーの初めにはVTRで歴史も紹介する} 崎陽軒のシウマイは1928年(昭和3)に誕生。ツアーの初めにはVTRで歴史も紹介する

原料はシンプル、化学調味料、保存料はいっさいなし

崎陽軒のシウマイの素材はとてもシンプル。冷凍しないフレッシュな豚肉のブロック、干ほたて貝柱、玉ねぎ、グリンピース、そして皮の原料である小麦粉。調味料は塩、コショウ、デンプン、砂糖のみを使う。おいしさの理由のひとつが、オホーツク海産の干ほたて貝柱だ。これを水に浸けてひと晩かけてもどし、そのもどし汁もシウマイに混ぜ込む。これは豚肉のくさみを減らす効果だけでなく、独自の風味も生まれる。レシピが1928年(昭和3)の製造開始時から変わらないのも、長年愛されてきた証拠だ。

崎陽軒のシウマイは餡にグリンピースが混ぜ込まれているのが特徴。成型不良シウマイは素早く取り除かれる} 崎陽軒のシウマイは餡にグリンピースが混ぜ込まれているのが特徴。成型不良シウマイは素早く取り除かれる

ひと粒ずつ成型されたシウマイはトレーに移されて約10分間蒸される。次に10分間かけて冷却され、箱詰め、梱包、出荷されていく。鮮度を保ったまま店頭に並べられるのもおいしさの理由だ。衛生面にも気を遣い、毎日作業終了後は機械を分解して1-2時間かけて清掃をするという。その徹底ぶりには脱帽する。

移載ロボットによって並べられたシウマイが真空包装機で真空パックとなる。移載ロボットのアームの繊細な動きに注目を} 移載ロボットによって並べられたシウマイが真空包装機で真空パックとなる。移載ロボットのアームの繊細な動きに注目を

日本でいちばん売れているといわれている駅弁

5階では弁当詰めのラインを見学できる。シウマイ製造の大部分が機械化されているのに対し、弁当詰めはほとんどが手作業となる。俵型のご飯をヘラを使って弁当箱に入れ、シウマイ、筍煮、鮪の漬け焼、玉子焼き、鶏の唐揚げなどが順に詰められていく。驚くのはその速さだ。切り昆布と千切りショウガは両手を使って一瞬で入れられるなど、正確な動きはまさに職人技。お気づきだろうか? 崎陽軒の弁当箱には昔ながらの経木が使われている。経木にはおひつの効果があり、ふっくら、余分な水分を取り除いておいしいご飯をいただける。仕上げはパッケージのヒモ掛け。お客様からは筍煮を売ってくれないかと問い合わせがあるとのこと。大きな窯で一気に煮る、家庭では出せない味なのだ。

人の目で見て不ぞろいなものは選別される(左)。ヒモが掛けられた弁当はおもに神奈川県内のみで販売。東京の工場のものはヒモがない} 人の目で見て不ぞろいなものは選別される(左)。ヒモが掛けられた弁当はおもに神奈川県内のみで販売。東京の工場のものはヒモがない

「昔ながらのシウマイ」に入っている醤油入れの「ひょうちゃん」。歴代のひょうちゃんがすべて展示され、還暦記念の赤いものもある} 「昔ながらのシウマイ」に入っている醤油入れの「ひょうちゃん」。歴代のひょうちゃんがすべて展示され、還暦記念の赤いものもある

試食タイムのあと、つい買いたくなるシウマイ

見学が終われば、お待ちかねの試食だ。試食室の入り口には歴代のユニフォームや駅売りの様子を再現したマネキンなどが展示され、奥に進むと手洗い場がある。従業員が製造現場に入る前に必ず行う2分間の手洗いを、ツアーの最後で実践してもらおうというわけ。ひょうちゃんの器で出されるできたてのシウマイはほかほかで、香りが食欲をそそる。シウマイを家でおいしく食べるには、蒸し器で蒸すか、電子レンジであればスプレーなどで打ち水をしてからラップをかけ、軽く温める(1分以内)といい。なお、工場見学は3か月前の同日午前0時より公式ウェブサイトで予約を開始する。できるだけ早く予約したい。

試食はシウマイ2個(昔ながらと特製)と評判の筍煮、「ひょうちゃんサブレ」。シウマイとサブレはショップでも販売} 試食はシウマイ2個(昔ながらと特製)と評判の筍煮、「ひょうちゃんサブレ」。シウマイとサブレはショップでも販売

1階にあるプチミュージアムショップは、電車の車両の姿で、昔のポスターや歴史を伝えるパネルが展示されている。シウマイのほかにもクッションやタオル、ひょうちゃんグッズ、電子レンジ用の蒸し器も販売されている。

ショップの人気商品は、シウマイ弁当をデザインしたクッション。人気のシウマイ弁当も販売} ショップの人気商品は、シウマイ弁当をデザインしたクッション。人気のシウマイ弁当も販売

スポット詳細

住所
神奈川県横浜市都筑区川向町675-1 map map 地図
電話番号
0454725890
時間
[火・水・金・土]9:30-10:30/10:30-12:00/12:30-14:00/14:00-15:30
料金
[工場見学]無料(要事前予約)
駐車場
あり 3台
※要事前予約
Wi-Fi
なし
喫煙
不可
備考
工場見学は専用WEBサイトにて3ヶ月前の同日より要事前予約
https://kiyoken.com/factory/
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大ため、現在工場見学を休止させていただいております。
再開につきましては崎陽軒公式WEBサイトよりご案内いたします。

情報提供: ナビタイムジャパン

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