河津バガテル公園

6000株のバラに囲まれる本格的フランス式庭園の花園へ

フランス・ブローニュの森にある「パリ・バガテル公園」をそのまま再現した、姉妹園「河津バカテル公園」。フランスの風とバラの香りを感じながら異国情緒あふれる庭園を散策しよう。

ローズガーデンからキオスクを望む

3万平方メートルの広大な園内に1100種、6000株のバラが咲き誇る河津バガテル公園。フランス式庭園は17世紀のフランスで発達した幾何学的な庭園で、世界で最も美しい庭園といわれ左右対称に配置された花壇や垣根が特徴。芝をキャンバスに、ツゲを額縁に見立て、そのなかにさまざまなバラを植栽することで一枚の絵画のように演出。スタンダードのバラと低木のバラ、オベリスクを組み合わせ立体感を出しているのも河津バガテル公園の特徴だ。

シンメトリーの幾何学模様が美しい庭園

スタンダード・ブッシュ仕立て、オベリスクを組み合わせ立体的に

庭園に立つキオスクはパリ・バガテル公園にある「皇后のキオスク」を再現したもの。もともと庭園内で乗馬の練習をする息子を見るために造られたこともあり、目の前に広がるローズガーデンを一望。園内随一の景色を楽しめる。また、毎年元旦には初日の出を見ようと100人もの来園客が訪れる。ローズガーデンの先、海から昇る朝日がオランジェリーの建物正面に陽を差すよう設計されているので、新年の特別な時間を迎えてみては(元旦6時30分-8時無料開放)。

キオスクからは美しい庭園を一望

春と秋に花を咲かせるバラだが、1年で最も華やかな時期はやはり春、5月中旬-6月上旬。秋バラは10月中旬-11月下旬がおすすめだ。その年の気候によって変動はあるものの、見頃を迎えたバラは春は2週間程度、秋は3週間程度花を楽しめ、美しい花と香りに包まれる時間は至福そのもの。ロープやオベリスクに誘引されているものも多く、常に目線の先で色鮮やかな姿を見せてくれる。海外品種が多いなか、国内の品種も見られるので足元のタグにも目を落としてみよう。

ロープやオベリスクに誘引するつるバラ

パリ市河津町友好記念の花「伊豆の踊子」

春に花を咲かせる約80mのパーゴラも必見

庭園散策の合間にカフェでひと休み。ピンク色のバラジュースはブルガリア産のダマスクローズを使用。人気のバラソフトもバラの香りが口に広がり、なんともぜいたくな味わいだ。ショップには「薔薇コーヒー」や石鹸、食器などバラにちなんだ商品が並ぶほか、4月下旬には新苗も販売。即完売となるため早めの入手がおすすめ。園内はペット同伴OK。ドッグランもあるのでペットと一緒に楽しもう。フランスの街角を思わす風情ある空間でプチトリップ気分も満喫できる。

「バラサイダー」200㎖600円、「バラソフト」380円