九頭龍神社本宮
縁結びの神社としても名高い芦ノ湖畔の神社
芦ノ湖の龍神様を祀る神社
九頭龍神社本宮は芦ノ湖の守護神として水を司る九頭龍大神を祀る神社だ。本宮と新宮の22つがあり、本宮は箱根神社の境外社として建てられ、箱根神社からは徒歩でおよそ60分の距離がある。本宮が立っているのは箱根園の北に広がる「箱根九頭龍の森」のなかで、箱根神社から直行するバスがなく、車利用でも本宮の近くには着けないことから、参拝には相応の時間を要することになるが、それだけに訪れる人が少ない静かな環境が守られている。箱根神社から延びる道も、湖畔からの風を受ける爽快感のある道なので、森林浴気分で歩いてみたい。箱根園から1.5km先に「箱根九頭龍の森入口」があるので、ここで入場料を支払い森のなかに入れば、目指す九頭龍神社本宮まではあとわずかだ。
大変な賑わいを見せる月次祭
九頭龍神社の創建は、箱根神社と同じ757年(天平宝字元)。その頃芦ノ湖には毒龍が棲み住民を苦しめていたというが、箱根神社を創建した万巻上人が祈祷を行ったところ、毒龍が改心し芦ノ湖の守り神になったという伝説がある。九頭龍神社本宮の社殿は、朱塗りの小ぶりなもので、周囲の風景に溶け込んでいる。そんな九頭龍神社本宮が賑わいを見せるのは、毎月13日に斎行される月次祭(つきなみさい)の日。およそ1時間をかけて行われる神事は、近年になって、縁結びのご利益があると言い伝えられるようになり、多くの人が訪れるようになった。この日には本宮近くの船着き場に発着する芦ノ湖遊覧船の臨時便も運航されているので、船を利用しての参拝も可能だ。2023年(令和5)現在、疫病渦中につき九頭龍神社本宮月次祭への参列は中止し、祭典は神職のみで奉仕している。祭典後の参拝船は就航している。
自然を満喫できる「箱根九頭龍の森」
九頭龍神社本宮を訪れたなら、この神社の立つ「箱根九頭龍の森」でも時を過ごしてみたい。ここは「本州に生息する植物のうちの7割が自生する」といわれる恵まれた環境の自然公園で、バードウォッチングも楽しめる。園内に延びる遊歩道もていねいに整備され、園内の地図も随所に建てられているので、足の弱い人でも安心して散策を楽しむことができ、遊歩道に沿って芝生の広場や、芦ノ湖の岸辺に降りて行ける道が整えられ、より深く自然に触れることができるのも、この公園の魅力だ。公園は年中無休だが、入園は有料で、夕方には閉園となるので、遅い時間に入園したときには気をつけておきたい。また、帰りの道のりも徒歩となるので、悪天候の日には無理のないように、これも注意しておこう。
参拝しやすい九頭龍神社新宮
行き帰りの道も楽しい九頭龍神社本宮ではあるが、もっと気楽に参拝をしたいというのなら、九頭龍神社新宮を訪ねてみよう。こちらは参拝者の足を考えて建てられた新しいお社で、箱根神社に隣接している。新宮前にある「龍神水」は境内に湧き出る天然の水。神社で授与されている専用のペットボトルに入れて持ち帰ることもできる。神様から授かった水は体不浄を洗い浄め、よいものを引き寄せる効用があるのだとも。九頭龍神社新宮でも、本宮と同じように月次祭(つきなみさい)などの催しが随時行われているので、日程を確認して出かけよう。新宮であれば、元箱根のバス停、遊覧船の港も近く、参拝のあとにさまざまなスポットに足を延ばすことも簡単に行える。
スポット詳細
- 住所
- 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 箱根九頭龍の森内 地図
- エリア
- 箱根町周辺エリア
- 電話番号
- 0460837123
- 時間
-
[箱根九頭龍の森]9:00-17:00
※季節により異なる(箱根九頭龍の森の開園時間による) - 休業日
- 無休
- 料金
- [箱根九頭龍の森入園料]600円
- 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 備考
- ※電話番号は箱根神社に繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン