河津七滝
滝の個性が光る、一度は訪れたい滝スポット七変化
コンパクトながらも滝壺の深さを目の当たりにできる出合滝
河津駅からはバスで30分弱、修善寺方面から県道414号を下った先のループ橋の先にある河津温泉郷。約1.5kmの間に点在する7つの滝・河津七滝は、河津観光に訪れたならマストで訪れたいスポット。無料駐車場内にはバスの発着所もあり、好きなコースで滝巡りに訪れることができる。大滝温泉内の石段を下っていくと見えてくるのが「大滝(おおだる)」。落差30m、幅7m。河津七滝のなかでも最大、伊豆半島最大級の大きさを誇り、その壮大さは圧巻のひと言に尽きる。
来た道を戻り、次に目指すのは高さ2m、幅2mの「出合滝(であいだる)」。河津川本流と萩の入川とが合流する様子を人生の出合いに例え、この名がつけられた。
カニの甲羅のように見えるカニ滝と願いが叶う拝み石
左手に体感型カエル館「KawaZoo(かわずー)」、右手に何軒かの茶屋を見ながら進んでいくと、踊子歩道の入り口が見えてくる。美しい渓流のなかにひっそりとたたずむのは「カニ滝(だる)」。切り立った岩場がカニの甲羅に見えることから名づけられた落差2m、幅1mの滝で、周囲全体が緑に囲まれ、小型ながらも印象的な美しさを放つ。そこからさらに歩き進めると、なにやら小石がたくさん積まれた岩が見えてくる。
あるとき、村人が川の中からこの岩を見たところ、岩が手の平を合わせた姿に見えたことから、拝み石、頼み石、または願い石と呼ぶようになったそう。何百年もの間、雨風に耐え、大水に押し流されることもなく現在までここにとどまり、今では3個の小石を手に持ち、岩に手を合わせて願い事を心で唱えながら1個でも岩の上に乗せることができれば、その願い事は叶うといわれている。なお、叶った暁にはその年のうちにこの岩に手を合わせに来るのもお忘れなく。
「踊り子と私」で有名な初景滝
拝み石の先に見えてくるのが、『伊豆の踊り子』で有名な、落差10m、幅7mの「初景滝(しょけいだる)」。昔、ある行者が滝の洞に住んで修行をしていたところ、持っていた小金を悪人に奪われ、殺されて滝壺に投げ込まれてしまった。その後、悪人には罪が祟り、その子孫まで良いことがなかったという。この行者の名が「初景」であったことが由来である。滝祭りの際にはメイン会場にもなる初景滝の前は広々としていてベンチもあるので、ひと休みにもぴったりだ。
後半はハイキングコース感覚で巡りたい蛇滝、エビ滝、釜滝
ここからが少し大変。急な階段をひたすら登り続け、橋を渡り高さ3m、幅2mの「蛇滝」にたどり着く。その名のとおり玄武岩の模様が蛇のうろこのように見えるからおもしろい。その先、片塔式ウェーブ橋が特徴の46mの吊り橋を渡ると、高さ5m、幅3mの「エビ滝」に。滝の形がエビの尾ひれに似ており、吊り橋上から眺めるのがポイントだ(2021年10月現在、台風被害のため通行止め)。そして最後は高さ22m、幅2mの「釜滝」。轟音を響かせ流れ落ちる滝は、展望台から眺めると水しぶきが当たり迫力満点(絶景ポイントの吊り橋は、2021年10月現在、台風被害のため通行止め)。
そしてさらなる長い階段を延々と登り、滝々段々橋を渡ると猿田淵に到着する。シンプルなたたずまいだが、上流ならでは水の美しさを体中で感じることができるのでがんばれる人はぜひ行ってほしいスポットだ。今回は大滝側からの散策コースをご紹介したが、この猿田淵側から降りてくるコースもおすすめ。猿田側にも無料駐車場があり、バスでも行けるのでお好きなコースを検討してみては。
スポット詳細
- 住所
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静岡県賀茂郡河津町梨本
地図
- エリア
- 三島・沼津・中伊豆エリア
- 電話番号
- 0558320290
- 駐車場
- あり(約60台、大型バス4台)
- 備考
- ※電話番号は河津町観光協会に繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン