御岳 昇仙峡

渓谷

「日本一の渓谷美」と讃えられる山梨屈指の景勝地

山梨北部に位置する渓谷。約1万年前に起きたとみられる地殻変動によってできた峻厳な峰、長い年月の間に川の流れによって削り取られた奇岩など、自然によって生み出された渓谷美を堪能できる。

全国観光地百選・渓谷の部第1位に選ばれた昇仙峡} 全国観光地百選・渓谷の部第1位に選ばれた昇仙峡

市街地から30分で訪ねられる自然の原風景

甲府駅から車で約30分、荒川に架かる長潭橋(ながとろばし)近くにあるのが、昇仙峡の入り口だ。ここから仙娥滝(せんがたき)まで約6㎞にわたって遊歩道が続き、景色を眺め、水音に耳を傾けながら、気持ちの良い散策ができる。四季折々の表情を見せる渓谷には、変わった形の奇岩・奇石が点在し、ユニークな名前から形を連想するのも楽しい。終点となる仙娥滝を出ると、道の両脇に水晶工芸品を扱う店が並び、昇仙峡一帯がかつて水晶の一大産地であったことを伝えている。今では水晶の採掘は行われていないが、研磨技術といった匠の技は、ジュエリーや電子機器などの分野で受け継がれている。

1925年(大正14)竣工の長潭橋は、山梨県内最古のコンクリートアーチ道路橋。2021年(令和3)9月現在建設中の新しい橋が完成したあとも、歩行者専用の橋として残される予定} 1925年(大正14)竣工の長潭橋は、山梨県内最古のコンクリートアーチ道路橋。2021年(令和3)9月現在建設中の新しい橋が完成したあとも、歩行者専用の橋として残される予定

浮いたように見えることから「浮石(うきいし)」と名づけられた奇岩} 浮いたように見えることから「浮石(うきいし)」と名づけられた奇岩

ひとりの農民の熱意から生まれた新道

今では人気の観光地となった昇仙峡だが、江戸後期まで渓谷一帯には整備された道がなかった。周辺の村落に住む人々は、薪炭を背負い、険しく危険な山道を通って甲府城下との間を往復していたという。そんな住民たちの暮らしが楽になるよう、生活のための道を切り開くべく立ち上がったのが、地元の猪狩村に住んでいた農民、長田円右衛門(おさだえんえもん)だった。円右衛門は、近隣の村々の協力を得て渓流沿いの岩場を開削。約10年に及ぶ工事を経て、1843年(天保14)、ついに「御嶽新道(みたけしんどう)」を開通させた。その後、新道沿いの渓谷美が広く知られるようになり、1953年(昭和28)には国の特別名勝に指定された。

遊歩道の途中、巨大な花崗岩が重なり合うことで生まれた「石門」。岩の先端がほんの少し離れているのがスリリング} 遊歩道の途中、巨大な花崗岩が重なり合うことで生まれた「石門」。岩の先端がほんの少し離れているのがスリリング

自分にあった散策プランで観光

昇仙峡の観光は。見どころをいくつか巡って散策するコース(約1.5㎞、所要約20分)から渓流沿いの山道を歩くトレッキングコース(約6㎞、所要約1時間30分)まで、体力や時間に合わせたさまざまなプランが可能だ。必見の名所を短時間でまわるなら、仙娥滝から始めるのがおすすめ。巨大な花崗岩の岩肌を削りながら流れ落ちる迫力満点の滝を見たら、遊歩道をさらに下る。天然のアーチを描く「石門」をくぐって進めば、昇仙峡の主峰「覚円峰(かくえんぽう)」を望める地点に着く。約180mの高さで屹立する峰は、まるで水墨画に描かれた仙境のよう。昇仙峡を代表する名勝をぜひ見ておきたい。

落差30mの仙娥滝ではマイナスイオンをたっぷり浴びたい} 落差30mの仙娥滝ではマイナスイオンをたっぷり浴びたい

花崗岩が風化水食を受けてできた覚円峰。澤庵禅師(たくあんぜんし)の弟子、覚円が頂上で修行したとされることが名前の由来。「平成百景」で第2位に選ばれた} 花崗岩が風化水食を受けてできた覚円峰。澤庵禅師(たくあんぜんし)の弟子、覚円が頂上で修行したとされることが名前の由来。「平成百景」で第2位に選ばれた

スポット詳細

住所
山梨県甲府市 map map 地図
電話番号
0552872158
駐車場
あり(300台)
クレジットカード
可(施設による)
電子マネー/スマートフォン決済
可(施設による)
Wi-Fi
あり(施設による)
コンセント口
なし(施設による)
喫煙
可(施設による)
車椅子での入店
可(施設による)
乳幼児の入店
可(施設による)
ペットの入店
可(施設による)

情報提供: ナビタイムジャパン

このスポットを紹介している記事

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました