ポートアイランド

神戸の魅力がギュッと詰まった人工島をポートライナーで巡ろう

国際会議場やホール、ホテルなどのコンベンション施設が集まる人工島・ポートアイランドは、通称「ポーアイ」として親しまれ、神戸の絶景ポイントが点在する。三宮からポートライナーに乗って海上都市を探索しよう。

ポーアイしおさい公園からの壮大な眺め

最初に訪れたいのは、ポートライナー中公園駅で下車して10分ほど北に歩いた所にある「ポートアイランド北公園」。ここでは六甲の山並みや、対岸のメリケンパークや神戸ハーバーランドなど神戸中心部の街並みを一望できる。なかでもいちばんの見どころは公園の上部に架かる真っ赤な神戸大橋。半月型のフォルムが美しく、晴れた日には橋の赤色が真っ青な空と海によく映える。夜になるとライトアップされるので、昼とはまた違う幻想的な雰囲気を楽しめる。

アーチの美しさにうっとりしてしまう

ポートライナーみなとじま駅で下車、西の海辺へ向かって15分ほど歩くと「ポーアイしおさい公園」に着く。海を一望できる開けた公園は南北に800m以上の長さがあり、神戸ハーバーランドから六甲山地までの美しい眺望を楽しめる。人も少ないので、のんびり過ごすにはもってこいの場所だ。またここには、メリケンパークと対になるように設置されたもうひとつの「BE KOBEモニュメント」が存在し、新たなフォトスポットとして注目されている。こちらのモニュメントは文字の部分がくり抜かれたデザインになっていて、うしろの景色がストンと抜けて見えるのがおもしろい。

下からあおって撮ると文字部分に空が抜ける

ポートライナー市民広場駅で下車すると、地域のイベント会場として使われている「神戸ポートアイランド市民広場」が広がっている。回廊をめぐらせた南欧風の中央広場とモニュメント広場からなり、土・日曜にはここでよくフリーマーケットが開催されている。さらにポートライナーで南へ進み、計算科学センター駅(神戸どうぶつ王国・「富岳」前)で降りれば、関西でも有数の動物園「神戸どうぶつ王国」に到着。動物たちの生息環境を檻や柵のない形で再現した特徴的な展示や、完全屋外で行うバードショーが人気を博していて、大人でも大満足な時間を過ごせるだろう。

何もない日は地元民の散歩コースになる広場

神戸どうぶつ王国のバードショーは迫力満点

ポートアイランドの南には国内12都市を結ぶ神戸空港があり、ポートアイランドと神戸空港をつなぐ「神戸スカイブリッジ」を通って行くことができる。ここには、車道とポートライナーが通るほか、東側には立派な歩道も整備されているので、ウォーキングがてら歩いて行ってみるのもおもしろい。ただし、ポートアイランド最南端の駅である計算科学センター駅から神戸空港までは、歩いて約40分はかかるので無理は禁物。空港内にはレストランやお土産店、飛行機の離発着を見ることのできる展望デッキなどがあり、飛行機に乗る予定がなくても楽しめる空間になっている。

神戸スカイブリッジの上は爽快