大阪ステーションシティ
新たな「街」として生まれ変わった大阪の玄関駅
巨大な「街」として生まれ変わった大阪駅
西日本最大のターミナル駅であり、1日あたりの利用者数においてもJR西日本で最多を誇る大阪駅。1874年(明治7)の開業以来、150年近くにわたり大阪の玄関駅であり続けてきた。その大阪駅が巨大複合施設「大阪ステーションシティ」として生まれ変わったのは2011年(平成23)。高架ホームの真上に橋上駅舎と巨大な大屋根が建設され、そのホーム部を挟むように「ノースゲートビルディング」「サウスゲートビルディング」の2棟が竣工、駅を核とする新たな「街」が誕生したのである。なお、この「大阪ステーションシティ」は、大阪駅としては5代目駅舎にあたるが、初代から現代にいたる大阪駅の歴史については、「サウスゲートビルディング」1階の「南ゲート広場」において、パネルで詳しく紹介されている。
個性豊かな10の広場が多くの人々を受け入れる
「大阪ステーションシティ」には、駅施設のほか多くの商業施設があり、「ノースゲートビルディング」には「LUCUA(ルクア)」「LUCUA1100(ルクアイーレ)」が、「サウスゲートビルディング」には「大丸梅田店」が核テナントとして入居している。総店舗数が600店を超える、日本最大級の巨大商業施設となるが、魅力はそれだけではない。ヒトとモノが行き交う結節点として、またヒトや情報の集う場所として、多くの広場(庭、農園)が設けられているのである。2011年(平成23)のオープン時に、デザイナーの水戸岡鋭治氏の監修で8つの広場が整備されたほか、2017年(平成29)には「暁の広場」、2019年(平成31)には「旅立ちの広場」が完成し、現在は10の広場が訪れる人を迎えてくれる。
好対照を見せる「時空の広場」と「風の広場」
10の広場のなかでも中心となるのが、駅ホームの真上に位置する「時空の広場」であろう。「大阪ステーションシティ」全体の回遊性の中心となる広場であり、ガス灯をイメージした照明付きのマルチポールが並んでいる。モニュメントの金時計・銀時計が待ち合わせスポットとして定着するなど、今では「大阪ステーションシティ」のみならず梅田エリア全体の中心的位置を占めている。また「ノースゲートビルディング」11階の「風の広場」は、人工芝が敷き詰められ、まるで公園の芝生広場のように寝転がることも可能。都会のど真ん中にありながら、そよ風を感じつつ心地よく過ごすことができ、家族連れやカップルにも人気が高い。木製ベンチもたくさんあるので、ランチタイムを過ごす場所として活用するのもいいだろう。
子どもたちの未来のために生まれた「天空の農園」
「風の広場」からさらに階段を14階まで上がり、地上約70mの高さにある「ノースゲートビルディング」中央部の屋上に上がると、そこにはなんと農園が姿を現した。「都会の学べる空間」をコンセプトに造られた「天空の農園」では、近隣の幼稚園や小学校の生徒たちによる農作業の体験学習が行われ、実際に野菜やフルーツなど、さまざまな植物が植えられている。日頃は自然に触れ合う機会の少ない都会の子どもたちにとっては貴重な体験の場であり、収穫された野菜やフルーツが実際に販売されることもあるという。この「天空の農園」こそ、単なる賑わいの創出にとどまらなかった、「大阪ステーションシティ」の真の理想を体現する空間であり、核心部であるといえる。「風の広場」から階段でしか行けないため、ふだんは人影もまばらな場所ではあるが、ぜひとも多くの人に訪れてほしいスポットである。
スポット詳細
- 住所
- 大阪府大阪市北区梅田3-1 地図
- エリア
- 梅田エリア
- 電話番号
- 0664580212
- 時間
- 施設により異なる
- 休業日
- 施設により異なる
- 駐車場
- あり(約650台)
- クレジットカード
- 可(施設により異なる)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(施設により異なる)
情報提供: ナビタイムジャパン
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