角島灯台

灯台

今も現役で活躍する明治初期の貴重な灯台

総御影石の石造りでやわらかな印象を与える角島灯台の美しさは、日本屈指と讃えられている。全国に16基ある「のぼれる灯台」のひとつで、灯台の105段の細いらせん階段を上り展望部に到着すれば、角島が誇る日本海の絶景パノラマが広がる。

「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計。イギリス製のレンズを使用している} 「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計。イギリス製のレンズを使用している

日本海航行の難所だった角島の海

角島周辺は日本海を航行する船舶にとって古くからの難所のひとつ。下関から日本海に出る船が航路の目印にしたのが現在の角島灯台がある岬だった。だが、周辺の海域は暗礁が多く、うねりも強いため、危険な航海を余儀なくされていたのだ。そこで、日本海側で初めて洋式灯台として角島灯台が建設され、1876年(明治9)に点灯した。それから100年以上を経た今なお現役の灯台として役目を果たしている。石造りの灯台を含む岬周辺の景色は非常にフォトジェニックだ。晴れた日の日本海と空とのコントラストもすばらしい。また、夕暮れの角島灯台は、浜辺に夕焼けと灯台の影が鏡面して、独特の味わいを見せてくれる。夜は灯台から温かな光が海を照らしていて、幻想的だ。

ベージュの石が美しい素朴な外観} ベージュの石が美しい素朴な外観

2年7か月の時間と巨額の費用をかけて完成

設計を手がけたのは、明治初期に来日していたイギリス人のリチャード・ヘンリー・ブラントン。当時31歳の若き技師は工事の監督も担当。1873年(明治6)に着工する。角島灯台の特徴は石造りであること。粗磨きで仕上げた御影石を1つずつ積み上げて灯塔ができている。その上部の塔頭には華麗な切り込み装飾があしらわれ、19世紀当時の匂いを残している。灯台の要であるレンズはイギリスのエジンバラ産。1874年(明治7)製で海を越えて日本まで運ばれ、現在も使われている貴重な明治の遺産だ。工事に費やした期間は2年7か月で、かかった費用は現在の価値で約5億5千万円。当時としても破格の予算を投じて1875年(明治8)12月30日に完成。翌1876年(明治9)3月1日に点灯した。完成当時、高さ29mの角島灯台は、日本で最も高い灯台だった。

1876年(明治9)3月1日を表す初点記念銘板} 1876年(明治9)3月1日を表す初点記念銘板

角島灯台のふもとは公園として整備されている} 角島灯台のふもとは公園として整備されている

必ず見ておきたいのはここ

角島灯台に隣接する灯台記念館の館内には資料展示室が設けられている。角島の歴史や灯台ができるまでの工事の様子や灯台の役割がわかりやすく展示された施設だ。この記念館の建物は当時灯台吏員退息所と呼ばれる官舎として使われていたもので、灯台長の部屋なども復元。明治から昭和にかけて常駐していた灯台守の生活がわかるようになっている。初代灯台長にはイギリス人のジョセフ・ディックが任命された。ジョセフは住み込みで働いており、時折大型犬を連れて島内を散歩したり、島の住民と交流したり、地域に根ざした生活を送っていたと伝えられている。

灯台長の暮らしがわかる記念館の建物内部} 灯台長の暮らしがわかる記念館の建物内部

角島灯台公園を散策して角島の自然を堪能しよう

角島灯台の周辺には、灯台記念館をはじめ遊歩道や船の形をした木製遊具があるなど、散歩や家族連れで楽しめる環境が整っている。休憩所では喫茶も可能だ。一角には土産物店も数軒あるので、特産品や灯台観光の記念品を探してみるのも良いだろう。灯台関連グッズや海産物も店頭に並ぶ。角島灯台の近くをゆっくりと散策しながら、北長門海岸国定公園の美しい海岸線を楽しんだり、夏には島に群生するハマユウの花を愛でたり、ゆったりと流れる島の時間を味わおう。角島灯台へのアクセスは豊北町特牛(こっとい)が起点となる。電車の場合は特牛駅で下車してバスを利用する。灯台公園前バス停で降車すると便利だ。自家用車の場合は特牛から車で15分で灯台付近の駐車場に到着する。そこからは徒歩5分で角島灯台だ。

角島灯台から見た灯台公園} 角島灯台から見た灯台公園

スポット詳細

住所
山口県下関市豊北町大字角島2343-2 map map 地図
エリア
下関エリア
電話番号
0837860108
時間
[3-9月]9:00-17:00
[10-2月]9:00-16:30
休業日
年中無休
※ただし、荒天や灯台工事に伴い休止する場合あり、その場合は、燈光会HPの残波岬灯台ページでお知らせ
料金
【参観寄付金】
[中学生以上]300円
※小学生以下、障がい者(介助の方1人まで)の方は無料です
駐車場
無し(ただし、灯台周辺に公園駐車場あり)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
0-30分
乳幼児の入店
可(保護者による責任のもと可)
備考
※電話番号は角島支所に繋がります。

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 角島灯台のすぐ横にあります
    3.0 投稿日 : 2023.02.01
    角島に渡ってそのまま一気に島の西の端までやってきました。そこに立っているのが角島灯台です。明治9年につくられたという角島灯台は、高さがおよそ30mもあります。その高い灯台のすぐ横に、角島灯台記念館がありました。 この灯台記念館は、職員の宿舎だった施設で、館内には、角島の歴史や日本各地にある灯台が紹介されており、また、灯台長の部屋なども復元されて見学することができました。
  • かつて灯台守の宿舎として使われていた建物です
    3.0 投稿日 : 2023.01.05
    角島の西の端に建つ真っ白い角島灯台。この灯台は明治9年に灯がともされたという、日本海側で最も古い西洋式の灯台です。この灯台の横に、記念館が建っていました。 この記念館は、かつて灯台守の宿舎として使われていた建物なんだそうです。角島灯台の歴史はもちろん、角島についての展示もありました。
  • 旧灯台官舎
    4.0 投稿日 : 2021.12.03
    角島の西端にある角島灯台。全国に16ある登れる灯台のひとつです。その隣に九年間として資料展示室があります。元灯台官舎で、レンガの壁や暖炉などが残っています。

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