中村家住宅
往時の暮らしに思いを馳せる琉球家屋
戦禍をまぬがれ現存する豪農屋敷
北中城ICから県道29号、146号経由で約3km。世界遺産の中城城跡に近い緑豊かな住宅街に中村家住宅はある。中村家の先祖は豪農の賀氏(がうじ)。築城の名人として名を馳せていた護佐丸(ごさまる)が読谷の座喜味城から中城城へ城を移した際、ともに移り城のすぐ近くに居を構えた。現存する建物は18世紀中頃に建てられたもので、沖縄戦の戦禍をまぬがれ当時の屋敷構えが残っているのは極めて珍しく、1972年(昭和47)の沖縄本土復帰と同時に国の重要文化財に指定された。琉球建築として広く知られる赤瓦屋根や魔除けの意味をもつシーサーだけでなく、母屋や台所、離れなどの生活空間に実際に入って見学できる。
屋敷を巡り琉球建築を学ぶ
入場して最初に目に入るのが母屋の前にある塀。これは中国の屏風門が沖縄化したヒンプン(顔隠し塀)と呼ばれるものだ。当時の琉球建築には門がなく、入り口に直接母屋を見通せなくするために仕切りとして置かれている。その先に重厚感のある赤瓦屋根の家屋が姿を現す。赤瓦は漆喰で塗り固めることで強風にも強く、庇のように出張った構造にすることで雨や強い日差しが中に入るのを防いでいるという。母屋は一番座(客間)、二番座(仏間)、三番座(居間)などからなり、間仕切りをしないことで風が通り抜けるよう暑さ対策の工夫もされている。そのほかにもアシャギ(離れや座敷)や高倉(籾蔵)、フール(豚小屋)などがあり、士族屋敷と農家の形式を合わせもつ貴重な建築物といえる。
中村家住宅の周辺はみどころがいっぱい
中村家住宅の周辺には文化財が点在している。特に有名なのは世界遺産の中城城跡で、中村家住宅からは車で数分の距離にある。また、2008(平成8)年に「平成の名水百選」として沖縄県で唯一選定された「荻堂大城湧水群(おぎどうおおぐすくゆうすいぐん)」もすぐ近くにある。中村家住宅がある大城地区では、住民たちが路地に草花の植栽やシーサーを配するなどして、旅行客が見て楽しめる美しい村造りを進めているので、中村家住宅の見学と併せてぜひ周辺も散策してみよう。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県中頭郡北中城村字大城106 地図
- エリア
- 沖縄本島(中部)エリア
- 電話番号
- 0989353500
- 時間
- 9:00-17:00(最終入場16:40)
- 休業日
- 水、木
- 料金
-
[観覧料]大人500円、中・高校生300円、小学生200円
※20名様以上10%OFF
※料金改定の可能性あり - 駐車場
- あり(25台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(施設敷地内で抱っこをしていただけるのであれば可)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 貴重な江戸期の沖縄民家
- GW中の14:30頃に訪問。入り口手前に割と広めの駐車場があり、数台停まっていました。向かって左側の建物に受付とカフェがあり、そこの受付に入場料を支払い見学させてもらいました。他の見学者は10人少々いました。18世紀の建築とのことで、特に調べた訳ではありませんが、民家としては沖縄で最古といえるくらいではないでしょうか?県内の他の文化財指定されている民家は19世紀〜20世紀のものしか見当た...
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- おまけ付きです
- 以前の体験ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・豪農とまではいかないのかもしれませんが、地頭の家なのでかなり広かった印象です。客間のすぐ裏側に隠されるように客用寝室があるところなどは、西洋建築との類似性などもあって興味深いものでした。入場料にはおまけが付いていて、見学後にお土産販売している建物に行くと、お茶と黒糖ゼリーのサービスを受けられます。[写真はこちら]https://www.tri...
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- 残念
- コロナの影響で閉まってました。7月には観覧できるようです。イオンモールライカム-の巡回バスかタクシー、レンタカーでしょう。中城城跡から歩きましたが、暑い季節は長く感じました。
TripAdvisorクチコミ評価
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