浜比嘉島
琉球創世の神々の痕跡が残る伝説の島
勝連半島から海中道路・平安座島経由で浜比嘉島へ
浜比嘉島は勝連半島の東側、平安座島(へんざじま)の南側に位置する周囲約7kmの小さな島。標高約80mの山を中心に森林部分が島全体に広がっているため、島を一周する道路はない。かつては、勝連半島の屋慶名(やけな)港と船で結ばれていたが、1997年(平成9)に平安座島との間に全長約900mの浜比嘉大橋が開通。これにより、海中道路、平安座島を経由して勝連半島、沖縄本島と地続きになった。浜比嘉島は、浜、比嘉、兼久(かねく)の3つの集落からなり、アマミキヨの墓や住居跡とされている鍾乳洞など琉球開闢神の痕跡などの見どころがあるので、くまなく散策してみるのも楽しい。
フクギ並木や古民家が残る浜集落へ
浜比嘉大橋を渡り終え丁字路を右折。しばらく進んだところが浜集落だ。右手に防風林がありその向こうには、ふるさと海岸と呼ばれる人工の砂浜がある。ここから金武湾(きんわん)を貫くように延びる海中道路が一望できるので訪れてみたい。集落は海岸とは逆の方向に広がっている。集落内の通路は狭いため、ふるさと海岸の駐車場に車を停めて徒歩での散策をおすすめしたい。集落内は、赤瓦の古民家やフクギの並木が残されどこか懐かしい気分になれる。離島ならではのゆっくりとした時の流れを体感してみよう。
琉球開闢の神が眠る比嘉集落
元来た道を戻り浜比嘉大橋の丁字路を直進。左側に海を見ながら県道238号を約1km進むと比嘉集落に到着する。左手にはアマンジと呼ばれる小島があり、コンクリートの道でつながっている。ここにアマミチュー(アマミキヨ)の墓と伝わる場所がある。島へ渡ると、墓前の香炉にヒラウコー(沖縄の線香)が手向けられ、島の人々から大事にされていることがわかる。比嘉集落には、小高い丘の上に小さなリゾートホテルやマリンアクティビティを楽しめるムルク浜などがあり、レジャー感覚で島を楽しみたい人にはこちらがおすすめだ。
浜比嘉島の奥にある兼久集落
比嘉集落の細道を抜け、南へ1kmほど進むと兼久集落に到着する。目の前には比嘉漁港があるなど、海を間近に感じられる集落だ。浜や比嘉の集落に比べると規模は小さいが、ここには、アマミキヨとシネリキヨの夫婦神が住んでいたと伝わるシルミチューと呼ばれる神聖なスポットがあり崇敬を集めている。兼久漁港横のシルミチュー公園に車を停めて徒歩で向かうと、うっそうとした森のなかに鳥居が現れその向こうに石段が続いている。荘厳な雰囲気が辺りを包むなか、108段の石段を汗をかきながら登りきると鍾乳洞が口を開けている。2神はこの中で生活をしていたという。アマミチューの墓と並んで島の人々から大事にされている場所で、旧正月など島の行事の際には祈りが捧げられ、舞が奉納される。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県うるま市勝連浜・比嘉 地図
- エリア
- 沖縄本島(中部)エリア
情報提供: ナビタイムジャパン
このスポットを紹介している記事
-
- 沖縄観光で外せないパワースポット6選
- 沖縄 | 歴史的景観
-
NAVITIME Travel
-
- 一足先に夏気分!ゴールデンウィークに行きたい沖縄本島のおすすめスポット12選
- 沖縄 | 観光
-
RETRIP
-
- 沖縄の原風景が残る神の島「浜比嘉島」でパワースポットをめぐろう
- 沖縄 | 観光
-
トラベルjp 旅行ガイド
-
- うちなーの癒したっぷり…神秘的な沖縄のパワースポット厳選10選
- 沖縄 | 観光
-
NAVITIME Travel
-
- キレイなビーチがそこにある!沖縄で日帰りできる離島の海水浴場
- 沖縄 | 観光
-
沖縄ラボ
-
- 素朴でのどかな沖縄を感じよう!海中道路~離島4島「沖縄中部ドライブコース」
- 沖縄 | 観光
-
NAVITIME Travel