白保海岸
北半球最大ともいわれるアオサンゴの群生が息づく海
昔ながらの集落の向こうに天然の海岸線が広がる
南ぬ島石垣空港から車で約5分に位置し、路線バスでもアクセスしやすい白保海岸(しらほかいがん)は、年間を通じて多くの観光客が訪れる人気のスポット。海岸線に沿って白保集落があり、サンゴ岩を積んだ石垣やフクギの木に囲まれた昔ながらの赤瓦屋根の家々が沖縄らしい雰囲気を感じさせてくれる。集落内には民宿やレストランがあるので、のんびり散策してみるのもよいだろう。車で集落内を通る際には、道幅が狭いので徐行運転を心がけたい。集落を抜けると広がる海岸線は約10kmにも及び、大きな貝殻やサンゴ岩が多いので、散歩しながらビーチコーミングを楽しむのもおすすめだ。
希少なサンゴ礁を観察できるスノーケリングが人気
白保海岸沖にはハマサンゴやウスコモンサンゴ等、70種類以上ものサンゴが群生しており、スノーケリングやダイビングのスポットとしても人気がある。1987年(昭和62)にIUCN(国際自然保護連合)が行った調査によると、白保沖に生息するアオサンゴは北半球最大規模とされ、世界的にも大変貴重であることが判明している。サンゴ礁は沖にあるため、スノーケリングやダイビングのツアーを利用して観察しよう。また、近隣のマリンショップを利用すれば、シーカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)等で海を楽しむこともできる。満潮か干潮かで楽しみ方も変わるので、潮位表を確認してから訪れるのがよいだろう。
「しらほサンゴ村」でサンゴについて学ぶ
白保海岸の近くには、白保の貴重なサンゴを保全することを目的としてWWF(世界自然保護基金)が設立した施設、「しらほサンゴ村」がある。しらほサンゴ村は一般開放されており、サンゴについてはもちろんのこと、その保全活動や、ウミガメ等の海の生き物についての資料、地域の人たちと海との関わりについての展示もあり、石垣島の海について深く知ることができる。毎週日曜の午前中には「白保日曜市」と称して、白保の特産品や手作りの食品、民芸品等を販売するフリーマーケットのような催しが開かれている。出店数は多くないが、のんびりと島での触れ合いを楽しめるイベントとして、地元の人や観光客の人気を集めている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン