福寿園 宇治茶工房

体験館/宿泊体験(研修)施設

奥深いお茶の楽しみ方を提案!宇治茶の老舗で抹茶づくり体験を

230年以上にわたり、お茶づくりを続けてきた福寿園。おいしいお茶の提供はもちろん、お茶の文化や魅力を届けるための取組みにも力を入れている。なかでも宇治茶工房は、お茶にまつわるさまざまな体験のできる施設だ。

「石臼で抹茶づくり」は、小学生でも体験できる} 「石臼で抹茶づくり」は、小学生でも体験できる

国内外で愛される「福寿園」

福寿園の歴史は、さかのぼることおよそ230年前の1790年(寛政2)、山城国上狛(現在の京都府木津川市山城町)で始まる。当時、山城国上狛は大坂や神戸につながる木津川の船着場であり、さらに大和街道と伊賀街道が交わることからさまざまな物資が集まる集散地であったという。この大きな役割を担う地で、初代は茶商を始めたのだそう。特に江戸時代後期から明治時代にかけて、日本茶は輸出の花形的な存在となり、福寿園は貿易茶の産地問屋として発展したのだとか。のちに国内販売に主軸を置き、全国各地で幅広く福寿園のお茶が飲まれるようになった。現在では、国内のみならず海外にも販売店を出すほか、コラボレーションブランド「伊右衛門」を展開し、注目を集めている。

大きな暖簾が目印の「福寿園 宇治茶工房」} 大きな暖簾が目印の「福寿園 宇治茶工房」

お茶にまつわるさまざまな体験を実施

福寿園では、お茶の販売だけでなく、広くお茶の文化を体験できる施設を手がける。京の茶処・宇治にある「宇治茶工房」も、お茶にまつわるさまざまな体験を楽しめるスポットのひとつだ。体験内容は非常に充実しており、宇治の地に伝わる製茶法である「手もみ茶づくり」や、お茶の葉を炒って楽しむ「ほうじ茶づくり」、湯呑みや茶碗などお茶にまつわる「器づくり」など、お茶そのものからお茶を楽しむための道具まで、お茶の文化の魅力を、体験を通して知ることができる。なかでも人気が高いのが「石臼で抹茶づくり」体験だ。「石臼で抹茶づくり」体験は、開館日であれば原則毎日実施しており、営業時間内で随時受付。予約優先制だが、当日空きがあれば参加することも可能。40分ほどの体験なので、気軽に参加できるものうれしい。会場は2階第一工房。手洗いをして準備が完了すれば、いよいよ体験がスタート。

体験の合間に、お茶の種類や特徴について、わかりやすく説明してもらえる} 体験の合間に、お茶の種類や特徴について、わかりやすく説明してもらえる

できたてのお茶のおいしさを体感

かつて抹茶は貴重品であり、抹茶を味わう際はお茶の風味を大切にするため、その時々で必要な量だけを石臼を挽いて楽しんでいたのだそう。この「石臼で抹茶づくり」体験では、そうした昔ながらの文化も大切にしたいとの想いから、できたての抹茶の味をその場で味わうことができる。

左上から時計回りに体験の工程。上にのっている茶葉が少なくなってきたらスプーンで真ん中に寄せ、再び石臼を回そう。完成した抹茶は漉(こ)してきめ細やかに} 左上から時計回りに体験の工程。上にのっている茶葉が少なくなってきたらスプーンで真ん中に寄せ、再び石臼を回そう。完成した抹茶は漉(こ)してきめ細やかに

石臼の上に盛られているのは、抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)。石臼を反時計回りにくるくると回していくことで、碾茶が石臼の中に落ちていき、上下の石の接触面ですりつぶされ、粉末状になる。これが抹茶だ。1周3秒ほどかけてゆっくりと、力を入れ過ぎずに回すことがコツで、10分ほどで完成する。抹茶はハケで集め、漉し器で漉せば、抹茶ができあがる。抹茶は自分で点てていただくが、抹茶を点てるのが初めての場合でも、ていねいに教えてもらえるので安心だ。本来であればお菓子を食べてから抹茶をいただくのが一般的だが、ここではせっかくの挽きたての抹茶。先に抹茶からいただくのがおすすめだ。ひと口飲めば、その香りの高さにきっと驚くはず。

抹茶は茶杓で2杓ほど入れる。この日の和菓子は体験でしか味わえないほうじ茶の羊羹} 抹茶は茶杓で2杓ほど入れる。この日の和菓子は体験でしか味わえないほうじ茶の羊羹

体験以外にも見どころは満載

「石臼で抹茶づくり」体験で使用するお茶は、宇治茶工房限定で販売される「宇治の朝 抹茶」。気に入った場合は、1階の茶店で購入できる。茶店では、伝統の製法で作られた宇治茶や、茶器などがそろう。宇治茶だけでも豊富な種類が並ぶので、どれにしようかと悩んだら、お店の人に好みを伝えておすすめを聞いてみよう。宇治土産としていち押しなのは、「宇治の朝 手揉み煎茶」だ。煎茶にぴったりな環境で育てられた茶葉を、優れた茶匠がていねいに手揉みした貴重な逸品。その味わいだけでなく、茶葉の形状や色味の美しさにもほれぼれするようだ。

「宇治の朝 抹茶20g」3240円。『宇治名所図屏風』をモチーフにしたデザインが人気} 「宇治の朝 抹茶20g」3240円。『宇治名所図屏風』をモチーフにしたデザインが人気

「宇治の朝 手揉み煎茶30g」2160円。70℃のお湯で淹れるのがおいしさのポイント} 「宇治の朝 手揉み煎茶30g」2160円。70℃のお湯で淹れるのがおいしさのポイント

1階には、昔ながらのお茶づくりの道具などを展示する「宇治資料館」がある。茶園での栽培に使うものから、茶葉の仕上げである手揉みの際に使用するものまで、流れに沿って道具について知ることができる。また2階には、宇治茶を使った食事やスイーツを味わえる茶寮や茶室もあり、お茶の文化をいろいろな側面からたっぷりと学べる。世界遺産・平等院もすぐ近くなので、宇治観光の際はぜひ立ち寄って、お茶の魅力に触れてみよう。

「宇治資料館」では道具とともにパネル展示も行う} 「宇治資料館」では道具とともにパネル展示も行う

スポット詳細

住所
京都府宇治市宇治山田10 map map 地図
電話番号
05031522930
時間
10:00-17:00
休業日
不定休
※HP(https://www.ujikoubou.com)新着情報をご確認ください。
駐車場
あり(8台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
可(車椅子対応のトイレあり)
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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