京友禅体験工房 丸益西村屋

体験館/宿泊体験(研修)施設

職人の気分を味わえる!120年ほど続く工房で京友禅体験を

京都の伝統工芸のひとつである京友禅。美しい文様を華やかな色合いで染め上げる京友禅の技法は、着物などで用いられ、京都の文化を絢爛豪華に彩ってきた。そんな京友禅の技法を体験できるのが、丸益西村屋だ。

型紙とハケを使って描いていく} 型紙とハケを使って描いていく

歴史ある京町家が体験工房に

丸益西村屋があるのは、世界遺産として知られる二条城のすぐそば。初代・徳川家康によって築城され、15代・徳川慶喜が大政奉還の意思を表明したという数々の歴史舞台になった二条城の周辺には、現在でも徳川の時代から続く老舗が数多く点在している。歴史ある京都の文化をいっそう感じられるエリアだ。アクセスは地下鉄・二条城前駅が便利。2番出口が最寄りで、御池通を東に進み、小川通との交差点を南に曲がればたどり着く。ゆっくり歩いても5分ほどの距離だ。丸益西村屋の体験工房は昔ながらの京町家。風情ある京町家は、これから始まる京都ならではの体験への気分を盛り上げてくれるようだ。「こんにちは」と扉を開けると、「うなぎの寝床」と呼ばれる細長く奥行きのある工房が広がる。体験を行うのはこちらのスペースだ。

運がよければ、職人さんの作業風景を目にすることができる(左)、京都らしい細い路地の先に体験工房がある(右)} 運がよければ、職人さんの作業風景を目にすることができる(左)、京都らしい細い路地の先に体験工房がある(右)

およそ120年続く京友禅の老舗

丸益西村屋は、1905年(明治38)創業の京友禅の老舗。そもそも京友禅とは、江戸時代前期の絵師である、宮崎友禅斎(ゆうぜんさい)によって誕生したと伝わる。京友禅の技法は「手描き友禅」と「型友禅」の2つに分けられ、手描き友禅は描いた下絵に沿って、色を付けていく技法のこと。一方の型友禅は明治時代以降に生まれた技法で、型を使って模様を写し染めていく技法。この型友禅の誕生により、友禅はより多くの人に広まるようになった。丸益西村屋は手描き友禅の工房として創業。工房では、現在でも職人さんたちが染めの作業を行っているが、友禅の魅力をより多くの人に届けたいとの想いから、今からおよそ30年前に体験工房をオープンした。

アイテムもデザインも!自分好みを見つけよう

丸益西村屋で体験できるのは、型友禅のひとつである摺込友禅という技法。型紙とハケを用いて、染料を摺り込むように色を付けていく技法だ。体験工房に到着すると、まず数あるアイテムのなかから自分が作りたいものを選ぶ。手軽なハンカチからランチョンマット、Tシャツ、トートバッグまで、約40種がある。何を作るか決まったら、続いて描きたい絵柄の型紙を選ぶ。京都らしい絵柄から、お花や動物まで、ジャンルによってファイルが分かれているので、気になるジャンルから好きなものを選ぼう。

工房に並べられた「布もの」の数々。このなかから好きなものを選んで友禅染めをしていく} 工房に並べられた「布もの」の数々。このなかから好きなものを選んで友禅染めをしていく

型紙は複数選んでもよい。体験しながら途中で追加分を選ぶのもOK} 型紙は複数選んでもよい。体験しながら途中で追加分を選ぶのもOK

型紙が決まったら、いよいよ染めの体験だ。まず、絵柄の見本を好きなところに配置し、デザインを決める。配置が決まったら、針で型紙を固定。絵柄によって型紙は複数に分かれているので、1番と書かれているものだけを置くのがポイントだ。型紙が複数ある場合は、次の型紙を置くときの目安になるよう、テープで型紙の角に印を付ける。ここまでで下準備は完了だ。

左上から時計回りに、下準備の工程。複数の絵柄を使いたいときは、あらかじめ配置をイメージしておくとよい} 左上から時計回りに、下準備の工程。複数の絵柄を使いたいときは、あらかじめ配置をイメージしておくとよい

色の重ね方も自由!オリジナルな一品を作ろう

好きな色の染料をハケに取り、パレット代わりの紙の上で染料を程よく拭き取ったら、型紙の上から小さな円を描くように摺り込んでいく。この際に明るい色から順番に色を重ねていくのがポイントで、ぼかしを付けることで立体感のある作品になる。1番目の型紙の染めが完了したら、最初につけたテープを目印に、2枚目の型紙を置き、同じように染めを繰り返していく。最後の型紙まで染めが終われば、完成だ。

左上から時計回りに、染めの様子。時折、型紙をめくって色づき具合を確認するのも大切だ} 左上から時計回りに、染めの様子。時折、型紙をめくって色づき具合を確認するのも大切だ

2つの絵柄を組み合わせて完成!できあがった作品は、当て布をしてアイロンを当てれば、色落ちしなくなる} 2つの絵柄を組み合わせて完成!できあがった作品は、当て布をしてアイロンを当てれば、色落ちしなくなる

体験工房には、ショップも併設。名刺入れやタンブラーなど、多彩な雑貨がそろう。自宅でも型友禅を楽しみたい方には、「京友禅体験セット」がおすすめだ。3種のデザインがあるので、好みのものを選ぼう。また、京都の朝と夕暮れ、そして夜をイメージした、4面サコッシュ「UTSUROI」も人気。ひとつで4つの表情を楽しめるので、その日のファッションにあわせて、表に出す面をセレクトできるのがうれしい。体験工房では京友禅体験のほかにも、風呂敷の包み方体験やお箸と京友禅のお箸入れ作り体験などもできるので、京都らしい体験がしたくなったら、ぜひ丸益西村屋へ足を運ぼう。

ショップの天井は型紙を用いたデザイン(左)、「京友禅体験セット」各3300円(右上)、「4面サコッシュ」4500円。どのデザインもすてきで悩んでしまう(右下)} ショップの天井は型紙を用いたデザイン(左)、「京友禅体験セット」各3300円(右上)、「4面サコッシュ」4500円。どのデザインもすてきで悩んでしまう(右下)

スポット詳細

住所
京都府京都市中京区小川通御池下ル壺屋町446 map map 地図
電話番号
0752113273
時間
9:00-18:00(体験受付は16:00まで)
休業日
1/1-1/3
料金
[体験料]1,500円(込)から
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯)
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
可(店外の中庭なら可)
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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