アサヒグループ大山崎山荘美術館
趣ある建物とコレクション、庭園が織りなす美の空間
天王山の豊かな自然にたたずむ
ここいちばんの勝負の代名詞として使われる「天王山」は、1582年(天正10)、明智光秀と羽柴(豊臣)秀吉が戦い、羽柴軍が勝利した「山崎の戦い」の舞台となった地だ。戦いのあと、秀吉は天王山に山崎城を築き、その後も西と東を行き来する交通の要所として重要視されてきた歴史をもつ。標高約270mの山の登山道は整備され、気軽に登ることができるためハイキングコースとしても人気が高い。そんな天王山の中腹に位置するのが「アサヒグループ大山崎山荘美術館」だ。
山を上るにつれ、先への期待が高まる
JR山崎駅または阪急の大山崎駅から、山手に向かって歩くこと約15分で到着する。途中、やや急な坂道もあるので、足に不安がある場合は阪急の大山崎駅からJR山崎駅を経由し、美術館の庭園入り口(トンネル)まで運行する無料送迎バスを利用するのもおすすめだ。定員は24名、ご高齢の方が優先となるので譲り合って乗車しよう。美術館の庭園入り口となるトンネルをくぐり、ゆるやかな坂道を進むと、時折視界が開け、ここが山の中であることを感じる。美術館内はキャリーケースや大きなリュックサックなどを持ち込むことができないので、途中にあるコインロッカーに預けて、身軽になってから先へと進もう。
実業家が手がけた山荘で鑑賞する「民藝コレクション」
アサヒグループ大山崎山荘美術館は、大正から昭和初期に建てられた洋館を利用した美術館だ。実業家・加賀正太郎(かがしょうたろう)によって建築された「大山崎山荘」(登録有形文化財)を本館とし、建築家・安藤忠雄氏の設計による地中館、山手館とともに公開している。本館では河井寬次郎やバーナード・リーチといった「民藝運動」の作家作品を中心に、古陶磁、家具、染色作品などのコレクションを展示。館内の暖炉や壁面彫刻、ライトやドアノブ、ステンドグラスといった意匠も見どころだ。また本館で人気となっているのが、2階の喫茶室。テラスからは木津川、宇治川、桂川の3つの川が眼下に広がる壮大な風景を眺めることができる。
絵画的な風景が広がる庭園
新館では印象派の巨匠クロード・モネの代表作『睡蓮』の連作をはじめとした西洋美術作品をおもに展示している。年に数回の企画展や、地域との連携イベントなどにも力を入れている。見どころは館内だけにとどまらない。地中館「地中の宝石箱」へと続く階段脇には、スイレンの咲く小さな池があり、絵画と同じ世界にいるかのような気持ちにさせてくれる。山荘、コレクション、庭園が調和した環境のなかで、心豊かな時間を過ごすことができるだろう。
スポット詳細
- 住所
- 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3 地図
- エリア
- 桂・西山エリア
- 電話番号
- 0759573123
- 時間
- 10:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 月(祝の場合は火)、臨時休館、年末年始
- 料金
- 企画展ごとに異なります。ウェブサイトの展覧会ページをご確認ください。
- 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、Apple Pay、Google Pay、PayPay、メルPAY、d払い、auPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可(美術館にお電話ください)
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
- 備考
- ※問合せ先:075-957-3123(総合案内)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- はじめての「アサヒビール大山崎山荘美術館」。はじめての感想は「思っていたよりも狭い!」。旧宅部分のほかに、増築した地下部分などもあるのですが、展示スペースが細々としています。そんなに時間をかからずに、展示作品を見て回ることができるコンパクトさでした。
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- 素晴らしい山荘美術館
- 大阪府のすぐ近く、阪急やJRの山崎駅の近くにある美術館です。無料のバスもあって便利。バスに乗らなくても、徒歩でも楽に行けます。トンネルから抜けると、そこは別天地のよう。散策路や庭園の紅葉が素晴らしい。紅葉の穴場的スポットです。館内は撮影禁止になっています。展示品だけでなく、建物自体も素晴らしい。特に、2階の常設展はオーナーのコレクションになっていて、ヨーロッパの皿などが展示されている。別館地下には...
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- 美しい建築、重厚感ある内装
- 山崎駅・大山崎駅から徒歩圏内であるものの、山の中腹に位置しているため結構な急坂を上っていく必要がある。両駅から毎時3本ほど無料送迎バスが運行されているので、それを利用するのがいいでしょう(ただし高齢の方優先)。入館料は900円。館内は撮影不可。美術館本館は加賀證券や現ニッカウヰスキーの設立に関わった実業家・加賀正太郎が自ら設計した別荘。鉄筋コンクリート造であるが外壁に木骨を見せており中世ヨーロ...
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