醍醐寺

寺院

山全体を寺域とし、壮大な伽藍が点在する古刹へ

平安時代前期に創建された醍醐寺は、山岳寺院の威厳を感じる山上の「上醍醐」と、秀麗な五重塔をはじめとする堂宇が立つ山下の「下醍醐」からなる。荘厳な気配に満ち、多くの寺宝を有する境内は見どころ満載。

醍醐寺のシンボルとなっている五重塔。室町時代の応仁の乱の被害も逃れた平安時代の貴重な建築物だ(写真提供:醍醐寺) 醍醐寺のシンボルとなっている五重塔。室町時代の応仁の乱の被害も逃れた平安時代の貴重な建築物だ(写真提供:醍醐寺)

壮大な堂宇が立ち並ぶ山のふもとへ

地下鉄東西線・醍醐駅から東へ歩いて約15分、住宅街を通り抜けると白壁と松並木が現れる。塀沿いにある総門が、真言宗醍醐派の総本山、醍醐寺の入り口だ。標高450mの醍醐山一帯を寺域とし、開創の地である「上醍醐(かみだいご)」と、五重塔などがたたずむ山下の「下醍醐(しもだいご)」から構成されている。1994年(平成6)に、古都京都の文化財として世界遺産に指定された巨大な山岳寺院だ。その歴史は古く、874年(貞観16)、聖宝(しょうぼう・理源大師)が醍醐山上に庵を結び、みずからが刻んだ准胝(じゅんてい)・如意輪(にょいりん)の両観音像を祀ったことに始まる。

天皇や武士からも信仰を集める

聖宝は空海(弘法大師)の孫弟子で、山奥で修行を重ねた僧侶だ。笠取山(醍醐山)に分け入り、霊水(醍醐水)が湧く地に寺院を定めたが、この水は今でも枯れることなく湧き出ている。創建後、醍醐、朱雀、村上の3代に渡る天皇からのあつき信仰を受け、まず山上に薬師堂や五大堂が設けられ、続いて山下に釈迦堂や法華三昧堂、五重塔などが相次いで建立されていった。山全体に大きく伽藍(がらん)が広がり、以降も皇室や公家、武士からも信仰されながら諸堂が整えられていく。のちに起こる火災や応仁・文明の乱によって堂宇のほとんどを焼失するが、安土桃山時代には第80代座主(ざす)・義演(ぎえん)や豊臣秀吉によって復興が叶うこととなる。

醍醐寺に伝承する文化財の数々

総門の先にまっすぐに延びているのは桜馬場で、左手の三宝院受付にて下醍醐の拝観券(三宝院、霊宝館、伽藍)を求めよう。右手には霊宝館があり、醍醐寺に伝承する約7万点の国宝や重要文化財など貴重な寺宝のうち、一部を順次公開しているのでぜひ訪れておきたい。桜馬場の突き当たりの仁王門をくぐり、樹々の生い茂る参道を歩いていくと現れるのが金堂(国宝)だ。本尊・薬師如来坐像などが祀られている。金堂の南東にそびえるのが、高さ38mの五重塔(国宝)。醍醐天皇の供養のため、朱雀天皇が発願して着工し、村上天皇が951年(天暦5)に完成させた京都府内で現存最古の木造建築物となる。

山を登って醍醐寺の始まりの地へ

五重塔から日月門をくぐり、観音堂を過ぎた先に上醍醐への登山口があり、すぐそばの女人堂が入山受付となっている。下醍醐から約1時間かけて山道を登っていくと、寺名の由来にもなった醍醐水の湧く山頂へとたどり着くことができる。清瀧宮拝殿(国宝)や上醍醐の中で最古となる薬師堂(国宝)などの諸堂が立ち並ぶ様は荘厳で、神秘的でさえある。上醍醐へは本格的に長い山道を歩くことになるので、事前準備をしっかりとして天候も気にかけて拝観するようにしよう。醍醐寺拝観後、仁王門から北へ7分ほど歩けば醍醐天皇後山科陵が、さらに隨心院も近いので散策しながら訪ねてみたい。

写真提供:醍醐寺

スポット詳細

住所
京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
電話番号
0755710002
時間
9:00-17:00
[12月第1日曜の翌日-2月末]9:00-16:30
※拝観受付、各所入場は閉門30分前まで
休業日
無休
料金
[拝観券(三宝院・伽藍)通常期]大人1,000円、中高校生700円
※霊宝館庭園・仏像棟は無料
[拝観券(三宝院・伽藍・霊宝館)春期]大人1,500円、中高生1,000円
[三宝院御殿特別拝観]500円
[霊宝館春・秋特別展]500円
駐車場
あり(100台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり(英語パンフレットあり)
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
可(三宝院殿舎内は不可、霊宝館入館時介助必要)
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 豊臣秀吉自らが設計したという見事な庭園です
    5.0 投稿日:2020.10.29
    醍醐寺の入り口である総門を入ると、拝顔受付があります。受付を済ませて、建物の角を曲がった先が、三宝院です。三宝院は、醍醐寺の座主が居住する本坊なんだそうです。その三宝院の庭園は、国の特別史跡・特別名勝となっているほどの素晴らしい庭でした。 この三宝院庭園は、1598年に、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭なんだそうです。亀島、鶴島など見所が凝縮されている感じがして、桃山時代の...
  • 庭園はもちろんですが、大玄関前の松の木が立派なんです
    5.0 投稿日:2020.10.20
    地下鉄の醍醐寺駅から数百m歩いて、醍醐寺の入り口である総門に到着。門の左手に受付があって、そこを左へ進むと三宝院です。 この三宝院は庭園が有名で、醍醐寺の拝顔料とは別料金になりますが、その評判の通りに素晴らしかったです。 この三宝院は、豊臣秀吉が1598年に催した「醍醐の花見」を契機に整備されたそうです。庭園の基本設計は秀吉が自ら行ったそうです。三宝院の入り口の松がとても大きく立派で、形の見...
  • 醍醐寺の庭園
    3.0 投稿日:2020.04.29
    醍醐寺の入口近くの庭園です。春の桜の名所です。三宝院はさらに別料金になりますが、縁側から美しい庭園を眺めることができます。

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