出雲大神宮
京都にある「出雲」は別格の神聖さで山に鎮座する
御蔭山のふもとの古社
亀岡市の東北部、のどかな風景が広がる千歳町。JR亀岡駅から自動車で10分ほどの距離だが、実は歩いて散策する人も少なくない。この地域の古くから伝わる数え歌に「古い千歳は南より、北までおよそ一里ある」とあるように南北に細長い集落で、古山陰道が通り、ヤマザクラの並木道と初夏のホタル、キャンプ地として人気の七谷川一帯や、西側地域には棚田が広がっている。ほかにも丹波七福神で知られる約5kmの「七福神巡り」の7か寺、千歳車塚古墳、丹波国分寺跡、愛宕神社、八幡宮社などの神社仏閣や旧跡が田園風景のなかに点在している。御蔭山のふもとにたたずむ出雲大神宮もそのひとつだ。
1300年を超える歴史をもつ
社殿創建は709年(和銅2)とされるが、それ以前からこの地であつく信仰されてきた。丹波国(たんばのくに)と呼ばれた一帯は出雲と大和勢力の接点となった場所で、兼好法師の「徒然草」第236段に「丹波に出雲といふ所あり、大社をうつしてめでたくつくれり」とある。この「出雲といふ所」は出雲大神宮のことだ。「丹波国風土記」には和銅年間に出雲(出雲大神宮)から杵築(出雲大社)に大国主神を移したとあり、旧称は「出雲神社」。今でも「元出雲」や「千年宮」とも呼ばれている。「丹波国一之宮」として大国主神と三穂津姫命(みほつひめのみこと)を主祭神に祀っていることから、縁結びや長寿、金運などのご利益があるとされている。
出雲大神宮のご利益巡り
本殿へ参拝したあとは、境内各所を巡ってみよう。御蔭山からの水が湧き出る「真名井の水」は名水と名高く、入れ替わり立ち替わり水を汲む人々がやってくる。主祭神の二柱を表したかのような「夫婦岩」には縁結びを祈願しよう。拝殿脇の小道から「鎮守の森」、すなわち御神体である御蔭山へと入ることができる。社務所から2分ほど、本殿の真裏の位置に「磐座(いわくら)」が置かれ、隣には古墳もあり、悠久の時が感じられる。ほかにも稲荷社や春日社、山から湧き出る水が小さな滝となって流れる御蔭の滝、素戔嗚尊(すさのうのみこと)と櫛稲田姫尊(くしいなだひめのみこと)を祀る上の社、事代主命(ことしろぬしのみこと)と少那毘古名命(すくなひこなのみこと)を祀る笑殿社など、山を登りながら参拝する。
最もパワーあふれる神域へ
上の社から御蔭山をさらに登ると、国常立尊を祀る磐座群にたどり着く。ここは入山許可が必要なので、社務所に申請をし、たすきを受けなければならない。それまでも清新な気配に包まれていたが、目印となる鳥居をくぐった瞬間、おごそかな空気に包まれ、神域に入ったことを感じる。御神体の御蔭山は国土安泰の神・国常立尊(くにのとこたちのみこと)である。目を凝らすと巨木の足元に巨石群の姿が見える。1万年以上前、伝承によると、国常立尊は丹波国の桑田の宮に天の御舎を建てたのだとか。山を降りて境内に戻ってくると、のどかで平和な風景にホッとし、この景色が見られることに感謝の気持ちでいっぱいになった。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 出雲大社にはなかなか行けないので。
- いろんな神様が祀られていて、賽銭箱もたくさんありました。さほど大きくない神社だけど七五三や結婚式のポスターも貼られていて、御朱印もやってもらえました。枯葉で作られたハートが、さすが縁結びの神社だなと楽しくなりました。
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- ザ磐座
- 日曜日の夕方に参拝。駐車場はいくつかあるが、神社前は5,6台分のスペースのみ。境内は山の斜面にある。御祭神は大国主命とその后神。口伝では磯城家(大和姫もこの一族)の地盤で、出雲サイノカミ信仰のクナト神を祀ったところ。京都の神社らしく境内は華やか。境内には磐座がいくつもあり、鎮守の杜を入って行くと一際大きな磐座が古墳の隣にある。巨石・巨岩ではなく、磐座と呼ぶのが相応しい神々しさがある...
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- 縁結びの神社
- 一度、行ってみてください。意外と奥行きあり、立派な神社です。行事をチェックして訪れるといいかも。湧水があり、秩序正しくなら、お持ち帰りも可能です。
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