粟田神社
東海道を往来する人びとが旅の安全を祈願した古社
京と東国を結ぶ街道沿いに立つ
地下鉄・東山駅から三条通を東へ7分ほど歩くと、右手に大きな石鳥居が現れる。こちらが粟田神社の一之鳥居だ。鳥居をくぐって歩みを進めると、もう1つ石鳥居が見えてくる。参拝へと向かいたいところだが、ここで一度、立ち止まってみてほしい。実は2つ目の鳥居前が「旧東海道」となっていて、多くの旅人が往来した道なのだ。1601年(慶長6)、江戸幕府初代将軍・徳川家康は約7年をかけて、江戸・日本橋を起点に全国に続く道「五街道(東海道・中山道・甲州道中・奥州道中・日光道中)」を整備している。東海道は、京都・三条大橋を西の起点とし、15の国を通過しながら江戸・日本橋へと続く街道で、畿内と東国を結ぶ主要道として特に重要視されてきた。現在、東海道のほとんどは国道1号線と重なっているが、一部、昔の面影を残す場所があり、その1つというわけだ。
古くから開かれた粟田の地
神社は東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)のひとつ「粟田山(あわたやま)」の山麓に鎮座している。参道はゆるやかな階段と坂道になっているが、両側からカエデの木々がアーチをつくって迎えてくれるので、眺めながらゆっくりと上がるのがいい。上がりきったところにはベンチが設けられ、息を整えながら高台からの景色を楽しむことができる。この付近は奈良時代以前から開かれた土地で、古代豪族・粟田氏が本拠とし、地名「粟田」は京都でも特に古い土地のひとつだ。神社では毎年10月に1000年の歴史を有する「粟田祭」が行われているが、室町時代、八坂神社(東山区)で祇園祭が斎行できない場合は、この祭りをもって祇園祭の代わりとしたという歴史も伝えられている。
古の人びとにならって旅の安全を祈願
創建は平安時代の876年(貞観18)、第56代・清和天皇の命を受けて大己貴命(おおなむちのみこと)を祀ったことに始まり、のちに素盞嗚尊(すさのおのみこと)をあわせ祀ったと伝わる。厄除け、疫病退散、縁結びなどのご利益で信仰を集めるが、特に「旅行安全」を願う参拝者が多い。神社が東海道に面して立ち、都への出入り口「粟田口(あわたぐち)」にあたることから、京を離れ各地に向かう旅人は旅の安全を祈り、また無事に戻れたことを感謝して参拝したという。この習わしがいつしか旅の神様として世に知られることとなったのだ。また帰りには参道途中に祀られる「鍛冶神社」にも参拝しておきたい。この辺りは平安時代末期以降、刀鍛冶が多く住居を構えていたが、特に有名な刀匠・三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)らを祀り、刀剣ファンの間でもその名を知られる社だ。旅の安全とともに、よい人生を切り開けるよう願いを伝えてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市東山区粟田口鍛冶町1 地図
- エリア
- 祇園周辺エリア
- 電話番号
- 0755513154
- 時間
- 8:30-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
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あり(3台)
※粟田祭期間中は使用不可 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可(境内まで車乗入)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
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末社である鍛冶神社内に、天下五剣の一つである「三日月宗近」を手掛けた刀工・三条小鍛冶宗近と短刀作りの名手・粟田口藤四郎吉光が祀られていることから、刀剣乱舞のファンの間で聖地として人気を博している。
※ナビタイム調べ
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クチコミ
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- 京の粟田口に鎮座
- 京都トレイルで将軍塚から粟田神社に下りてきました。旧東海道に面した急な石段を上ると平安神宮の大鳥居が見渡せる小高い山肌に鎮座。訪れる人も少ない静かな神社でした。京の七口の一つ粟田口にあり京を旅立つ人々が旅の安全を祈願しました。アヒルを浮かべた手水鉢が出迎えてくれる境内にはスサノオノミコトを主祭神に御本殿や稲荷神社、出世恵美須神社や祭り関係の小さな宝物殿も。
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- ★膝笑う 長き石段 下り終え かえり見すれば 紅葉燃え立つ
- 南禅寺から円山公園に行く途中、ちょっと立ち寄りました。長い石段が堪えました。境内はひっそりとしていて、今年の紅葉は見栄えがあまりよくなかったです。1月の「出世えびす祭」や6月の「茅の輪くぐり」に訪れたことがあります。「粟田山荘」で食事した帰りにも参詣したことがありますが、その「粟田山荘」は今年6月で営業を終了しました。残念です。
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- 東山に位置する古社です。
- 特筆すべきものも無いと考えるが、それなりに良い神社です。周辺環境も緑と京都の名だたる観光地に囲まれており、アクセスも良い、インバウンドが消滅したので参詣環境も極めて良くなった。ここの創始は古く西暦876年に遡る、清和天皇の勅命で藤原興世が大己貴命のお告げにより「牛頭大王」を祀ったことが基。ここの祭礼の粟田祭(10月)で使用される「劔鉾」は祇園祭の山鉾の原形とも云われている。例年、京都十六社詣りで1...
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