西陣織会館

博物館/科学館

京都を代表する伝統工芸品のひとつ、西陣織の魅力に触れる

織物の街として知られる西陣には、現在でも織屋や問屋が点在する。西陣織の名称は知っているけれども、どうやってできているのかはよくわからないという方にぜひ立ち寄ってもらいたいのが、西陣織会館だ。

手機を使った実演 手機を使った実演

地名は「応仁の乱」に由来

西陣織会館は、堀川通と今出川通の交差点を少し南に進んだ先にある。そもそも「西陣」というのは、室町時代に11年にも及ぶ戦いとなった「応仁の乱」に由来する。足利将軍家の世継ぎ問題をきっかけに、京都の街を舞台に細川勝元率いる東軍と、山名宗全率いる西軍が戦った応仁の乱。西軍の陣地がこの辺りに置かれたことから、次第にこの地域そのものが「西陣」と呼ばれるようになった。西陣の地は応仁の乱のあと、織物で栄えるようになり、この地で織られた織物は西陣織として知られるようになる。そんな西陣織の歴史から製造工程までを知ることができるのが西陣織会館だ。

堀川通沿いに面している。入館料は無料 堀川通沿いに面している。入館料は無料

パネル展示から実演まで

西陣織会館は1階から3階までそれぞれの展示が楽しめる。まず1階は見て学ぶ展示になっており、絹織物である西陣織には欠かせない蚕(かいこ)のことや製造工程について、ジオラマ展示や動画、写真付きのパネルなどで学ぶことができる。2階は実演コーナーがメイン。熟練の職人が紋紙(もんがみ)と呼ばれる図案を表現する小さな穴が開いた紙を用い、ジャカード機で経糸(たていと)を上下に動かし織っていく。リズムよく音を響かせる昔ながらの手織りの技は、いつまでも見ていられる。

機械の横に吊された紋紙。1枚の大きな紙にいくつもの穴が開いている 機械の横に吊された紋紙。1枚の大きな紙にいくつもの穴が開いている

また、繭から糸を引く「座繰り(ざぐり)」の実演も行われている。繭を湯がき、やわらかくすることで糸口を見つけ出し、複数の繭の糸を機械で一緒に巻き取って生糸に仕上げていく作業で、一定のリズムで行うことで糸が安定するのだとか。

右手で桶に入った繭を回転させながら、左手で機械を動かし巻き取っていく 右手で桶に入った繭を回転させながら、左手で機械を動かし巻き取っていく

西陣織の歴史を物語る史料の数々

3階には「西陣織史料室」がある。常設展示のコーナーでは、時代の異なるジャカード機が3台展示されており、それぞれの時代の特徴を見比べるのも楽しい。その内の1台は、国産第1号の木製ジャカード機で、指定登録文化財にもなっている。

ジャカード機の買い付けのための出張命令書なども展示する ジャカード機の買い付けのための出張命令書なども展示する

また、西陣織にまつわる小道具なども並ぶ。企画展示のコーナーは、年に数回展示が入れ替わる。季節やテーマに沿った、衣装や裂地など西陣織の歴史を感じられる貴重な史料が並ぶので、何度訪れても新たな発見がある。

「杼(ひ)」と呼ばれる経糸に緯糸(よこいと)を通す道具。「シャットル」ともいう 「杼(ひ)」と呼ばれる経糸に緯糸(よこいと)を通す道具。「シャットル」ともいう

西陣織を使った雑貨も購入できる

館内にはネクタイや財布、名刺入れなどの、西陣織を使った雑貨を販売するショップコーナーもあるので、そちらも忘れずチェックしてみて。また、「きものの館」では、西陣の帯と和装小物を販売。きものと帯のお仕立てなども行っているので、相談しながら購入できるのもうれしい。また、しみ落し・洗い張り・かけつぎなどの修理にも対応してもらえるので、きものに関するお困り事があればぜひ相談してみて。さらには、社旗・校旗・几帳などのお誂えも可能。特別な日のために仕立ててもらうのもすてきだ。西陣織の「いろは」をたっぷりと学べる西陣織会館で、ぜいたくな時間を過ごそう。

華やかな几帳や帯の粋な意匠に注目したい 華やかな几帳や帯の粋な意匠に注目したい

スポット詳細

住所
京都府京都市上京区堀川通今出川南入西側
電話番号
0754519231
時間
10:00-17:00
休業日
月(祝の場合は翌日)、12/29-1/3
料金
[入館]無料
駐車場
あり
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
その他(建物外の喫煙場所のみ可)
ハラル対応
あり(要相談)
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 団体旅行向けの織物販売館
    4.0 投稿日:2020.01.22
    古い建物ですが、団体旅行や外国人の受け入れを行っており、スタッフの方も慣れているようでした。訪れたときは1階はネクタイ販売、2階では小物おみやげ販売、3階では天皇家の絹織物展示と着物ショーが行われていました。買い物メイン的でもいい場所だと思います。
  • 皇室ゆかりの織物
    4.0 投稿日:2019.12.22
    天皇ご即位記念展として、「皇室ゆかりの織物」を見ました。3階の資料室は、撮影禁止です。今の時期に見られる貴重なもの。必見か、と思います。
  • 衰退産業なので・・・こんなもん(つまらないと云う意味)でしょうね・・・
    2.0 投稿日:2019.11.25
    かつて京都のと云うよりは日本の近代化を下支えして、1兆円産業と云われていた繊維産業、その中の「川上」、産地の西陣(実態はとっくに産地じゃなくて仲卸みたいなもんだが)を象徴する会館がこの会館、通称、織工(おりこう)で通っていますが、業界自体の自助能力が機能せずに、需給バランスを無視した量を「川下」の室町へ流した結果が、悪名高い「浮き貸し」「台風手形」「お産手形」等に如実に表れたので・・・今のように...

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