法金剛院
極楽浄土が目の前に出現、四季折々の花が咲き継ぐ「花の寺」
平安貴族が風光明媚な地に建てた山荘がルーツ
JR嵯峨野線花園駅を降り立つとすぐ目の前、生垣が連なる一帯が法金剛院だ。ここ「花園」の地は、国の名勝である双ケ岡(ならびがおか)の東麓に位置し、古来、花々が咲き誇る風光明媚な場所として天皇や貴族が離宮や別荘を造営した。法金剛院の歴史は、平安時代初期に右大臣・清原夏野(きよはらなつの)の山荘を「双丘寺」の名で寺院に改めたことに始まる。平安時代末期の1130年(大治5)には、鳥羽上皇の中宮・待賢門院(たいけんもんいん)が復興し、「法金剛院」に改称。のちの1279年(弘安2)、円覚(えんがく)上人が、奈良・唐招提寺に属する律宗の寺院とした。
待賢門院が極楽浄土として造らせた庭
諸堂を囲むようにめぐらせた石畳の参道に沿って進むと、目の前に池をたたえた庭園が現れる。巨石を組み上げた青女(せいじょ)の滝を中心とする池泉回遊式浄土庭園で、平安時代の姿を今に伝える貴重な遺構だ。春の桜に始まり、花菖蒲、アジサイ、スイレン、ハス、サザンカなど四季折々の花々が咲き継ぐことから「花の寺」と称され、西行法師をはじめ多くの歌人が歌を詠んだという。また、蓮は泥沼から生まれ美しい花を咲かせることから、極楽浄土を象徴する清らかで気高い花。夏の早朝、池のほとりにハスの花が咲き満ちることから「蓮の寺」としても名高い。
国宝の阿弥陀如来像と対峙
続いては、庭園西側の礼殿前で靴を脱ぎ、回廊を伝って国宝の阿弥陀如来坐像を安置する仏殿へ。阿弥陀如来坐像は、かつて法金剛院に存在していた3つの阿弥陀堂のひとつ・西御堂の本尊。平等院の阿弥陀如来で名高い仏師・定朝の孫弟子にあたる院覚(いんかく)の作。座高2.27mの大きな仏像で「丈六の阿弥陀如来」と呼ばれている。ふっくらとして慈悲に満ちたやさしいお顔の阿弥陀如来が座っておられる台座の蓮弁にも注目。1枚1枚に繊細な蓮弁の彫刻が施されており、そのデザインがすべて異なるので目を凝らして眺めてみよう。阿弥陀如来に向かって左側、鎌倉時代の十一面観世音菩薩像も必見。4つの手があり、座った姿の十一面観音は非常に珍しいという。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市右京区花園扇野町49 地図
- エリア
- 太秦・花園エリア
- 電話番号
- 0754619428
- 時間
-
9:00-16:00
観蓮会として令和2年7/11(土)-8/2(日)の期間は7:00-15:30(受付終了)
※16:00閉門 - 休業日
- 12/30、31
- 料金
-
【拝観料】
[大人]500円
[大学生]500円
[小中高生]300円 - 駐車場
- あり(約20台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(パンフレット)
- 車椅子での入店
- 可(階段がある為堂内不可、庭園は可)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 不可(盲導犬のみ可)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 花の寺”法金剛院地蔵堂”
- 蓮の花を見に行きました。境内には、いくつかのお堂があり、地蔵堂もその一つです。お地蔵さんは、如来になれる資質を身につけながら衆生と伴にあることを決心された菩薩であると聞いています。片手に持った錫杖は、「貴方のところへどこへでも行きますよ」という表れのように思っています。
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