龍寶山 大徳寺

寺院

洛北の名刹・戦国の世を変える原動力にもなった茶の湯の寺

千利休ゆかりの茶の湯の寺として知られている京都紫野の大徳寺。どの塔頭寺院にも茶室や、個性あふれる枯山水庭園があり、参拝の目的のひとつとなっている。また、利休の命日である毎月28日は、多くの塔頭で茶会が催される。

千利休切腹の一因になったともいわれる山門} 千利休切腹の一因になったともいわれる山門

あの一休さんが復興した禅寺

大徳寺へは、京都駅からバスで約45分の大徳寺前で下車。南門から境内に入り、塔頭が立ち並ぶ石畳の参道へと歩みを進める。寺は、1315年(正和4)に、大燈国師が小庵を建てたことに始まり、室町時代初期には京都五山の上という禅寺としては最上位の格式を誇った。しかし、室町幕府の政権下で急速に衰退、応仁の乱では大きな打撃を受ける。そんななか、大徳寺の住職となり、堺の商人の援助を受け再興に尽力したのが一休宗純だ。それから約100年後の1582年(天正10)、豊臣秀吉が織田信長の葬儀を営み、菩提寺として総見院を創建すると、以降は戦国武将たちが競うように塔頭寺院を建立する。現在は、臨済宗大徳寺派の大本山として20を超える塔頭を有するまでになった。

利休ゆかりの金毛閣と、戦国武将創建の塔頭寺院

参道をどんどん北へ進むと、有名な三門が見えてくる。1589年(天正17)、利休の寄進で三門の2階部分が完成し、金毛閣と名づけられた楼上には利休像が安置される。ところが、秀吉は「関白である自分に利休の足元をくぐらせるのか」と激怒。これがきっかけとなり、利休は切腹に追い込まれたという。本坊近くの聚光院には、利休の墓が残されている。参考までに、常時公開している塔頭は4寺院。極めて小さな庭・東滴壺のある「龍源院」、蓬莱山の滝が大海へと流れ行く情景を枯山水で描いた「大仙院」、キリシタン大名の大友宗麟にちなみ、石組みで十字架を表現した「瑞峯院」、細川忠興創建の散り紅葉が美しい「高桐院」(2021年10月現在コロナ禍につき拝観休止中)だ。

大徳寺ならではの禅文化を楽しく体験

ほとんどの塔頭寺院には茶室があるという大徳寺で体験したいのは、やはり茶の湯。常時公開の塔頭寺院のいくつかは、参拝の際にお抹茶とお菓子を出してくれる。また、高桐院前の参道を南へ行った辺りにある「皐盧庵茶舗(こうろあんちゃほ)」は、お抹茶から煎茶まであらゆるお茶を扱い、本格的な茶室まである日本茶カフェ。さらに、禅の食文化という意味では、精進料理も味わいたい。大慈院では「泉仙」が店を構えており、肉や魚を使わずに、食材を無駄なく使い切る禅の作法にのっとって調理された料理を味わえる。お土産には、門前の土産物屋で売っている「大徳寺納豆」をぜひ。蒸した大豆を発酵させ、天日で干し上げる黒い納豆だ。佃煮に似た味で、ご飯はもちろん、ぜんざいやおしるこの箸休めとしてもよく合う。

スポット詳細

住所
京都府京都市北区紫野大徳寺町53 map map 地図
電話番号
0754910019
料金
公開塔頭により異なる
※本坊は非公開
駐車場
あり(50台)
クレジットカード
不可

情報提供: ナビタイムジャパン

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