修学院離宮
洛中洛外を眼下に見る、後水尾上皇が築いた王者の庭園
空前絶後のスケールで造営
第108代・後水尾天皇は34歳で退位して上皇になると、以後は和歌や茶の湯、花、管絃などに勤しんだ。また比叡山を望む地に山荘を造営したいという思いを強め、洛北への御幸を繰り返したという。1655年(承応4)、修学院の草庵・円照寺を訪ねた際、自身が建てた御茶屋・隣雲亭からの見事な風景に感動し、この地に山荘を造営することを決意。造営にあたっては江戸幕府から援助を受け、自身の美のセンスを惜しみなく注ぎ込み理想の庭園を造営した。
係員によるガイドツアーで離宮内を巡る
参観には申込みが必要で、事前申込みと当日申込みの2通りあるが、どちらも定員制で係員が詳しく案内をしてくれる。ガイドツアーの所要時間は約80分で庭園と建物(外観)を見学する。最も高台に位置する隣雲亭(りんうんてい)からは、貴船・鞍馬の山並みと、大刈り込み越しに京都市街を一望でき、修学院離宮を代表する絶景の地となっている。また窮邃亭(きゅうすいてい)は唯一残る創建当時の建物。客殿の一の間にある飾り棚は、大小5枚の棚板が、あたかも霞がたなびいているように見えることから「霞棚(かすみだな)」と呼ばれ、桂離宮の「桂棚」、醍醐寺三宝院の「醍醐棚」とともに「天下の三大名棚」として名高い。
自然の傾斜と景観を巧みに取り入れた庭園
扇状丘陵地帯の傾斜地を利用した広大な敷地は、上・中・下離宮の3つの庭園で構成され、大自然の景観を巧みに取り入れた圧倒的なスケールを誇る。上離宮には比叡山から流れる音羽川の渓流を引き込んだ人工池・浴龍池(よくりゅうち)が広がる。四季折々に美しい姿を見せるこの池で後水尾上皇は船遊びを楽しんだと伝わる。上皇が情熱を注いで造営した修学院離宮。「王者の庭園」と呼ぶにふさわしい離宮は季節を変えて何度でも足を運びたい。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市左京区修学院藪添 地図
- エリア
- 一乗寺・修学院エリア
- 電話番号
- 0752111215
- 時間
- [参観時間]9:00、10:00、11:00、13:30、15:00
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、12/28-1/4
- 料金
-
無料
※申込制・当日申込可
※詳しい内容については、宮内庁ホームページをご参照ください。 - 駐車場
- なし
- 備考
-
[宮内庁京都事務所参観係]075-211-1215
※宮内庁ホームページをご参照下さい。https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/shugakuin.html
情報提供: ナビタイムジャパン
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