一目八景
溶岩が造り出した圧巻の眺望を楽しめる、奇石に囲まれた渓谷
8つの岩峰群を一望できる渓谷
中津市を流れる山国川。その支流である山移川(やまうつりがわ)に沿ってできた渓谷が一目八景だ。このエリアは耶馬溪のなかでも最も南にあり、深耶馬溪と呼ばれる。巨大な石柱や一枚岩などが並ぶ奇岩の渓谷だ。切り立った奇峰に八方をぐるりと囲まれ、海望嶺・仙人岩・嘯猿山・夫婦岩・群猿山・烏帽子岩・雄鹿長尾嶺・鳶ノ巣岩の8峰を一度に目にできる。春には新緑、秋には黄色やオレンジの鮮やかな紅葉が岩肌を彩り、国の名勝にふさわしい景色を堪能できる。
溶岩と川に造られた自然美
一目八景のある「耶馬溪」の起源はおよそ100万年前。耶馬溪の南方、現在の九重町付近にあったと考えられている猪牟田(ししむた)カルデラが爆発的な噴火を起こし、北へ流れた大規模火砕流が溶岩台地となって堆積した。これを川が浸食してできた渓谷が耶馬溪だ。その範囲は非常に広く、南北32km、東西36kmにわたっている。断崖や渓流が造り出す神秘な地形は、その美しさから1923年(大正12)に国の名勝として指定を受け、代表的な景観として66景が選ばれて人気を博した。特徴は、地域により溶岩に違いがあること。北部は古い時期の溶岩で比較的浸食・風化されやすい一方、南部は新耶馬溪溶岩と呼ばれる硬くてきめ細かい岩石でできている。同じ耶馬溪でもエリアによって異なる風景を、ぜひ確認してみよう。
展望台の周囲に立ち並ぶ商店も風情たっぷり
一目八景の展望台は、奇岩群にぐるりと囲まれたパノラマがすばらしい。2016(平成28)の大雨のあと、鳶ノ巣岩山腹の石柱岩が崩落した箇所も間近で見ることができる。5分ほど北に歩いたところに無料の公共駐車場が用意されていて、観光案内所もあるので便利だ。特に紅葉の時期は、駐車場から展望台までの道は多くの人で賑わう。川岸には旅館や商店が連なっており、食べ歩きスポットとしても楽しめる。甘辛いタレを付けて炭火で焼いた焼だんごは、まあるくかわいいフォルムが印象的だ。川向こうには遊歩道もあり、展望台からの眺めとは違った一目八景を満喫できる。
大自然をさらに堪能できるスポット
一目八景の展望台から3分ほど歩くと、麗谷(うつくしだに)の標識がある。ここから川へ下りると深耶馬溪のウォーキングコースが始まる。小川に沿って1kmほどの遊歩道が整備されており、マイナスイオンたっぷりの散策を楽しめる。沢歩きに慣れているのであれば、遊歩道が途切れた先へ進んでみるのもおすすめ。自然そのままに近いルートが1.5kmほど続き、1日かけてゆっくりと森林浴を楽しめるはずだ。ただし断崖や滑りやすい箇所があるので、十分に注意しよう。また、展望台前を走る県道28号を北へ800mほど進むと、ひさしのように道路に張り出したモミジが100mほど続く「ひさしもみじ」がある。新緑と紅葉の時期にはライトアップされるため、夜の幻想的な姿も堪能したい。
スポット詳細
- 住所
- 大分県中津市耶馬溪町大字深耶馬 地図
- エリア
- 宇佐・中津エリア
- 電話番号
- 0979543111
- 時間
- 24時間
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
- 駐車場
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あり 普通車256台、バス11台
※無料(深耶馬溪公共駐車場)
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 見晴らし台からの景色が最高
- 11月月末に紅葉を見に行ってきました。駐車場は無料で歩いて数百メートルのところに遊歩道があり見晴らし台へ行けます。が、自然を活用したコースで且つ、落ち葉があり足元が滑りやすく体力と足元に注意必要です。見晴らし台からの景色は最高に綺麗でした。
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- 8つの絶景が見渡せます
- 広い耶馬溪の中でも奥深い地に位置していることから深耶馬溪と言われるこの地に、一目八景はあります。一ヶ所で、8つの絶景が見られることからこの名がついたのでしょう。 深耶馬溪の道路脇に深耶馬溪観光案内所があり、そこにこのあたりで唯一ともいえる大きめの駐車場がありました。そこに車を停め、川沿いの遊歩道を数百m進むと、「一目八景展望台」に着きました。展望台に上ると、展望台を囲むように8つの岩峰が迫って...
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- 一度で8つの素晴らしい景色を眺められました
- 鳶巣山(とびのすやま)や群猿山(ぐんえんざん)など周囲の8つの岩峰群を一望できることから名付けられた「一目八景」。 深耶馬溪観光案内所の駐車場に車を停めて、駐車場の脇から遊歩道を3-400mほど歩いて行くと、一目八景展望台に着きました。展望台からは、周りを囲むような岩峰が見渡せます。その名の通り、一度で、8つの素晴らしい景色を眺められました。私たちが訪れたのは10月で、緑の一目八景でしたが、紅...
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