長崎ペンギン水族館

ペンギンの種類の多さで世界一を誇るユニークな水族館

ペンギンを見て、触れ合い、学べる水族館。地球上に棲む全18種類のうち、9種類約180羽を飼育していて、ペンギンの飼育種類数は世界一。自然の海でペンギンが泳ぐ世界初の試みも必見だ。

長崎ペンギン水族館ではこれまでに6種類のペンギンの繁殖に成功している

長崎ペンギン水族館へはJR長崎駅からバスで東へ30分。長崎半島の東岸にあり、橘湾(たちばなわん)に面している。多数のペンギンがここで飼育されている理由は、長崎がかつて全国有数の捕鯨基地だったから。長崎ペンギン水族館の前身である長崎水族館が、南氷洋で捕獲されたペンギンを捕鯨船から提供されたのが始まりだ。今では、世界最小のコガタペンギンからキングペンギンまで、個性豊かなペンギンを一堂のもとに観察することができる。国内最大級のペンギンプールも圧巻。館内にはペンギングッズなどを扱う「ペンギンショップ」や、ペンギンパンケーキがイチ押しの「ペンギン食堂」もあり、まさにペンギン一色の水族館といえるだろう。

飼育スタッフがペンギンたちにエサをあげながら、ペンギンについて解説してくれる

入館してまず目に入るのが、深さ4m、水量200tと国内最大級のプール「亜南極ペンギンプール」だ。大きな青いプールで泳ぐペンギンたちは、まるで空を自由に飛びまわる鳥のよう。陸上をよちよちと歩く姿からは想像もつかない、俊敏な動きとスピーディな泳ぎを真横からじっくりと観察しよう。すぐ横には、深さ3m、水量120tの「長崎の海水槽」がある。ここでは長崎近海に生息する約40種類の魚類を見ることができる。奥へ進むと、暖かい地域で生息するペンギンたちを見られる「温帯ペンギンゾーン」や、ヒトデやナマコなど磯に棲む生き物に直接手を触れることができる「タッチプール」もある。

ペンギンは種類ごとに特徴が大きく違う。じっくり観察してみよう

館内ではペンギン以外の魚類なども展示されている

長崎ペンギン水族館の見どころはまだある。建物の外にあるビーチ「ふれあいペンギンビーチ」では世界で初めて、ペンギンが自然の海で過ごす姿を観察することができる。自然の海をネットと柵で囲っており、そのなかをフンボルトペンギンたちが自由に泳ぎ回るのだ。水槽ではなく、野生に近い環境でのびのびと過ごす様子を見てみよう。そのほか、「亜南極ペンギン室」では南極周辺の島々に棲むペンギンたちを、「コガタペンギン飼育場」では世界最小のペンギンであるコガタペンギンを観察することができる。見学を終える頃には、ペンギンについてすっかり詳しくなっているだろう。

長崎ペンギン水族館のマスコットキャラクター「アバちゃん」「ヒミちゃん」が迎えてくれる

さまざまなペンギンたちを見て、ますますペンギンが好きになった人は、ぜひ「ペンギンショップ」でオリジナルグッズを買って帰ろう。「日本製ペンギンぬいぐるみ」は、国産の生地を使って一つひとつ手作りで作られた、世界にひとつだけのぬいぐるみ。また長崎ペンギン水族館のマスコットキャラクター「アバちゃん」「ヒミちゃん」のペアぬいぐるみもかわいい。実用的なものなら「長崎ペンギン水族館オリジナルエコバック」はいかがだろうか。旅の思い出の品になること請け合いだ。

アバちゃんヒミちゃんペアぬいぐるみ