稲積水中鍾乳洞

洞窟

全長約1km! 日本最大級の水中鍾乳洞

稲積水中鍾乳洞は、阿蘇山大噴火により水没した世界的にも珍しい水中鍾乳洞。20万年前の氷河期に形成されはじめ、悠久の時とともにゆっくりと鍾乳石が発達してきた。洞の長さは1kmに及び、洞内にはサンゴ石、水中鍾乳石などが見られる。

幻想的な雰囲気の広がる水中鍾乳洞。水の深さは10~60mもある} 幻想的な雰囲気の広がる水中鍾乳洞。水の深さは10~60mもある

起源を氷河期までさかのぼる水中鍾乳洞

市域全体が日本ジオパーク「おおいた豊後大野ジオパーク」に指定されている豊後大野市。阿蘇山の近くに位置していることから、古くから噴火の影響を大きく受けており、固有の地形が形成されているのが特徴だ。「稲積水中鍾乳洞」も、阿蘇のパワーを感じられるスポット。2~3億年前に鍾乳洞の原型が形成され、約20万年前から長い年月をかけて鍾乳石が発達していった。転機となるのが8万5000年前の阿蘇山大噴火だ。これにより鍾乳洞全体が水没し、鍾乳石はわずかずつ水に溶け始める。この水中洞窟が人の目に触れたのは、現代になってからのこと。1976年(昭和51)に初めて潜水調査が行われ、翌年、観光洞としてオープンした。

水没した鍾乳石と、水位が下がって水面上に露出した鍾乳石の両方が見られるのは世界的にも珍しい} 水没した鍾乳石と、水位が下がって水面上に露出した鍾乳石の両方が見られるのは世界的にも珍しい

目印は高さ22mの「稲積昇龍大観音」

稲積水中鍾乳洞へは大分市内から車で約1時間。収容台数300台の大型無料駐車場を備えている。道路からでもひときわ目をひく観音様が目印。高さ20mを超える「稲積昇龍大観音」が、稲積水中鍾乳洞のシンボルとしてそびえている。鍾乳洞の中は夏でもひんやりと涼しい。地下世界の気温は1年を通じて16℃前後だ。洞内は、調査を終えた場所だけで全長約1kmあり、このうち約200mほどは水位を下げて遊歩道が整備されており、歩いて見学できる。水の渦によって浸食されたベルホール、曲り石と呼ばれるヘリクタイトのほか、底なしの渕、秀麗閣などさまざまな鍾乳石を見られる。

大分県一の高さを誇る「稲積昇龍大観音」} 大分県一の高さを誇る「稲積昇龍大観音」

入り口からしばらくすると水中洞と新生洞に分岐する。それぞれ約200m奥まで見学ルートがある} 入り口からしばらくすると水中洞と新生洞に分岐する。それぞれ約200m奥まで見学ルートがある

鍾乳石の成長スピードは100年でおよそ1cm!

稲積水中鍾乳洞の鍾乳石は、1cm育つのにおよそ100年かかるともいわれる。雨水や地下水が石灰岩の地層を通過する際、石灰成分を溶かし、それが洞内の天井から1滴、1滴落ちて固まるなどして、徐々に鍾乳石が形成されるのだ。鍾乳洞の全容についてはまだわかっていないことも多く、現在進行形で研究や調査が行われている。迷路のように細く長く続いている水中洞では、鍾乳洞ダイビングもできる(要予約)。

数万年にわたって水没していた鍾乳石を見られるのは大変珍しい} 数万年にわたって水没していた鍾乳石を見られるのは大変珍しい

独創的なおもしろスポットも見どころ

稲積水中鍾乳洞の施設内には、おもしろスポットが数多くある。「昭和タイムトリップロマン座」もそのひとつ。昭和30年代の街が再現された館内には、ノスタルジックで温かみのある昭和の雰囲気が漂う。さらに、掘り出し物の絵画や名画が売られる「アンティークショップ」、250点以上の美術品が所蔵されている「開世美術館」など、独創的なスポットが訪れる人を楽しませてくれる。

昭和の世界観がリアルに再現されているロマン座} 昭和の世界観がリアルに再現されているロマン座

スポット詳細

更新日:2024.03.19

住所
大分県豊後大野市三重町大字中津留300 map map 地図
電話番号
0974262468
時間
9:00-17:00
休業日
年中無休
料金
【入場料】
[大人]1,500円
[中・高生]1,200円
[4歳-小学生]900円
駐車場
あり(200台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、iD、PayPay、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 天然のアトラクション
    3.0 投稿日 : 2022.05.05
    車がないと行きづらい場所です。入場料1300円で、敷地内の鍾乳洞や昭和のテーマ館、美術館を見て回れます。ここの鍾乳洞は、芸術的な形の鍾乳石に乏しい代わりに、水に沈んだ地底世界があるといった感じです。岩肌が迫力あり、洞窟内の鉄板や鉄柱が(観光客が歩くたびに)ぶつかり合ってガンガンと音が響き渡るさまは、まるで某人気テーマパークの地底アトラクションのようです(笑)。 鍾乳洞の総延長は日本屈指の長さのよう...
  • アクセスが大変。
    4.0 投稿日 : 2021.11.11
    豊後大野市から行きました。当日は大雨でしたので、道中はなかなかアクセスが大変でした。帰りは宮崎市内に向かいましたが、しばらく街灯も無い林道を走ります。暗くなり、道路には落ち葉も散乱していて、雨で霧も出ているような状況でした。天気が良く明るい日中のうちに行った方がベターです。写真ではかなりきれいでしたが、秋芳洞のような感動は少なかったです。もう少し何かしらの演出があれば良かったと思いました。
  • 企業努力があれば・・・
    2.0 投稿日 : 2021.08.02
    「水中鍾乳洞」と唄いながら、肝心の水中が良く見えないところが何ヵ所かありました。ガイドでよく見るブルーの照明も2-3ヵ所しかなかったので、ちょっと興ざめでした。もっと照明や色を工夫したら魅力的なので努力してほしいところです。

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アクセス

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