湧水庭園「四明荘」
豊かな湧き水と独特の和風建築が織りなす空間美
側溝の水路に錦鯉が泳ぐ城下町
雲仙岳の東側のふもとにあり、島原城の城下町としても知られる島原市は、「島原湧水群」として「日本の名水100選」にも選ばれる水の街だ。市街地のあちこちに湧水スポットが60か所以上あり、地域の人々の手で美しく保たれた水路、そこを優雅に泳ぐ色とりどりの錦鯉の姿には、思わず足を止めて見入ってしまう。そんな島原の中心部にある「鯉の泳ぐまち」と呼ばれる新町界隈の一角にあり、外国人をはじめ観光客に大人気のスポットが「湧水庭園 四明荘」だ。
豊かな湧き水を利用した庭園と近代建築
「四明荘」が建てられたのは、明治時代後期。当時、地元の開業医であった伊東元三氏の別邸として設計された。宅地は約621平方メートル(188坪)、屋敷は木造瓦葺で約132平方メートル(40坪)だ。庭園は昭和初期に禅僧を招いて造られたといわれている。座敷からの四方の眺望に優れていることから「四明荘」と名づけられたそうだ。「旧伊東氏庭園」として国の登録記念物、さらには「旧伊東家住宅(主屋や表門)」として、国の登録有形文化財にも指定されている。庭園内の大小3つの池には、雲仙岳からの湧水がこんこんと湧いており、その量はなんと1日3000t! 清らかな水の中をゆったりと泳ぐ色鮮やかな鯉たちの優雅さは、見る者を魅了してやまない。
案内人の言葉に耳を傾けながら絶景を堪能
庭園の美しさを余すことなく堪能するなら、座敷の中から見るのがおすすめ。座敷の正面と左側面の二方が池に張り出しており、室内から庭園を見下ろせば座敷と庭園とが一体となった独特な景観が広がる。居室棟の裏手にある四角形の池には中島が4つあり、庭園の表側とはまた異なる趣を感じられる。屋敷の中には案内人がいて、四明荘の歴史や楽しみ方について説明してくれる。また、島原の湧き水でいれたお茶と記念のポストカードもいただける。座った目線に合わせて造られた庭園なので、座敷や縁側に座り、ゆったりお茶を味わいながら景観を楽しむのがお勧め。実にぜいたくなひとときだ。
四明荘へのアクセスのポイント
四明荘へのアクセスには島原鉄道を利用する。博多、長崎、佐世保方面いずれからも、JR諫早駅で島原鉄道に乗り換え。1時間に1~2本の運行なので事前確認が必須だ。始発の諫早駅から四明荘の最寄り駅の「霊丘公園体育館駅」(島原駅の次)までは所要1時間20分ほど。駅から四明荘へは約550m、徒歩7分ほどだ。島原城や武家屋敷、ゆとろぎの湯(足湯)など周辺観光も楽しみたい人は、コインロッカーや手荷物預かり、レンタサイクルの利用もできる島原駅(1つ手前)で下車するのもおすすめ。車の場合は、四明荘には駐車場がないので、ゆとろぎの湯の駐車場(有料)などを利用しよう。
スポット詳細
- 住所
- 長崎県島原市新町2-125 地図
- エリア
- 小浜・雲仙・島原エリア
- 電話番号
- 0957631121
- 時間
- 9:00-18:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [入場料]大人(18歳以上)400円、小人(高校生以下)200円
- 駐車場
-
なし
※近隣の駐車場をご利用ください - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり(3口)
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可(但しバリアフリー対応施設ではありません)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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