北九州市立松本清張記念館

記念館

北九州市出身のベストセラー作家・松本清張の軌跡を展示

戦後の日本文学史において欠かせない存在のひとり、松本清張。清張が北九州市小倉北区出生であることから、この地に1998年(平成10)、開館したのが「松本清張記念館」だ。巨大年表と展示品やグラフィックパネルで追う創作活動の軌跡、約700冊といわれる著作が天井に届くほど並ぶ展示は圧巻。

北九州のターミナル駅、小倉駅から徒歩15分のところにある松本清張記念館 北九州のターミナル駅、小倉駅から徒歩15分のところにある松本清張記念館

「日本の黒い霧」を軸にしたドキュメンタリー映像に心を打たれる

松本清張は推理小説からノンフィクションまで幅広く執筆し、一大ブームを築き上げた国民的作家。JR小倉駅から徒歩15分、最寄りのJR西小倉駅から徒歩5分の場所に位置するのが、清張の82年の生涯における精力的な活動の記録をじっくりと鑑賞できる「松本清張記念館」だ。館内は展示室1(1階)と展示室2 (1階・2階)、地下の企画展示室に分かれる。展示室1では推理劇場と銘打ち、オリジナルドキュメンタリー映像『日本の黒い霧-遙かな照射』の上映が目玉。現代史ノンフィクションの代表作『日本の黒い霧』と、同じく探究心と情熱を注いで書かれた黒人兵による脱走事件を扱った小説『黒地の絵』の内容を中心とした映像だ。貴重な資料フィルムや写真がふんだんに盛り込まれ、大変見ごたえがある。映像を通じて当時の社会情勢も知ることができるので、必見(上映スケジュールは1日5回)。

700冊の著作が天井まで高く展示されている様子に圧倒される 700冊の著作が天井まで高く展示されている様子に圧倒される

東京での住居が再現されている展示室2「思索と創作の城」

展示室1を楽しんだあとは、展示室2「思索と創作の城」に向かう。東京都内の緑豊かな杉並区高井戸にあった清張の邸宅の一部、応接室・書斎・書庫などが当時のまま再現されている。書庫には2万3000冊もの蔵書があり、資料をそろえ入念に調べ上げてから執筆する清張の創作スタイルを感じる。また、創作活動の源をダイレクトに感じることができるのは、数々の名作を世に送り出してきた「創作の城」の中心である書斎だろう。資料となる書物が書棚からあふれ、天井近くから床にまで無造作に置かれている様子が印象的だ。作家として決して早くはない42歳のデビュー以来、精力的に小説を世に送り出し、逝去した年の1992年(平成4)まで執筆と向き合い続けた清張の創作への熱量と臨場感が展示から伝わってくる。

清張が昭和30年代から暮らしていた邸宅の応接室の様子 清張が昭和30年代から暮らしていた邸宅の応接室の様子

書斎。作家・松本清張の魂を感じられる 書斎。作家・松本清張の魂を感じられる

地階には読書室や情報ライブラリーがあり、これまでの著作やデータベースを閲覧できる

展示室を抜けて地階に足を運ぶ。ここには清張に関連する企画展や講演会が行われる企画展示室や、読書室がある。読書室では清張のこれまでの著作・関連資料とさまざまな出版物を収蔵し、貸し出しはないものの図書館気分で自由に利用できる。また、作品タイトルを検索したい場合や記念館の収蔵品(原稿・地図・書簡など)について調べたい場合は、パソコンによるデータベース「情報ライブラリィ」での検索も可能。こちらのデータベースには、ノンフィクションの代表作『日本の黒い霧』、陸軍機密費問題から二・二六事件を扱い300万部の大ヒットとなった『昭和史発掘』の2作品で取り上げられた、当時の時代背景にまつわる事件を解説した『昭和事件簿』も収蔵。当時を知らない世代でも、日本近現代史の真相に深く迫ることができるコンテンツとなっている。

読書室。布張りのソファも昭和ムードを醸し出す 読書室。布張りのソファも昭和ムードを醸し出す

四季折々の景色を楽しめるカフェは価格もリーズナブル

ランチ・軽食には館内に併設されているカフェがおすすめ。四季折々の景色を楽しめるテラス席のある「SEICHO Cafe」(静聴カフェ)では、カレーやシチュー、ロコモコなどのフードメニュー以外に、パンケーキなどのスイーツも楽しめる。「雲仙ハムカレー」や「カツカレー」などカレーの種類は豊富で、価格も850-1000円とリーズナブル。営業時間は11時30分-14時と短めなのでタイミングを逃さず利用したい。食事を満喫したら、ミュージアムショップでお土産の購入も忘れずに。記念館刊行物や書籍はもちろんのこと、清張の似顔絵イラストをあしらったブックカバー(500円)や清張の横顔がデザインされた「清張カメオしおり」(250円)、記念館の外観写真や、ポスターの絵柄のポストカード(各種80円)など、友人や同僚へのちょっとしたプレゼントとして購入するのにちょうど良い価格帯のおしゃれで渋いグッズがそろっている。

SEICHO Cafe入り口。がっつりとカレーを食べるも良し、甘味で休憩するも良し SEICHO Cafe入り口。がっつりとカレーを食べるも良し、甘味で休憩するも良し

スポット詳細

住所
福岡県北九州市小倉北区城内2-3
電話番号
0935822761
時間
9:30-18:00(入館は17:30まで)
休業日
月(祝・休日に当たる場合は翌日)、年末年始(12/29-1/3)、館内整理日(館にご確認ください)
料金
【観覧料】
[一般]600円
[中高生]360円
[小学生]240円
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay)
Wi-Fi
あり(フレッツ光)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 作家の記念館らしく真面目な雰囲気
    3.0 投稿日:2022.02.01
    松本清張さんの業績を紹介する記念館。松本さんの小説がいっぱい展示されていた。それから、松本さんの仕事場を再現したコーナーもある。作家の記念館らしく、真面目な雰囲気が漂う。あくまでファン向けのスポット。ファンじゃない人が寄っても、つまらないに違いない。
  • 企画展がよかった。
    3.0 投稿日:2021.09.28
    1Fと2Fの展示物はあまり興味を持ちませんでしたが、地階で開催されていた『松本清張と東アジアⅡ 韓国・中国の清張〈書店〉と作家の歩いた〈風景〉』はいろいろと興味深いものがあり、ついつい長居してしまいました。施設自体はきれいだし、地階の催し物が自分の興味を引くものなら行く価値はあると思います。地階だけで評価すると星4つでした。
  • 松本清張邸の再現が興味深い
    3.0 投稿日:2021.08.08
    松本清張作品は映像で見たことがあるが、活字で読んだことは一度もない。そんな素人が見ても大きな感慨を受けることはないが、一般的な作家の記念館としては楽しめる。ただ、展示としてはよくある内容ではある。興味深かったのは松本清張宅を再現したもの。玄関から応接間、書斎と昭和の雰囲気の中、文豪のまぼろしを感じさせてくれる。小倉城、小倉城庭園とセットチケットがあるので、時間があればまとめて見ておくことをおすすめ...

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