フラワーパークかごしま

植物園

世界各地の花と鹿児島(錦江)湾の絶景を楽しめる植物公園

花と緑に親しむ憩いの場として造られた、東京ドーム約8個分の広さの植物園。四季を通して次々に咲き誇る花のほかにも、錦江湾や開聞岳の眺めや、芝生でのピクニック、イルミネーションなどさまざまな楽しみがある。

錦江湾を一望できる「展望回廊」。海の向こうにそびえる尖った山は、その形から「スヌーピー山」と呼ばれる竹山} 錦江湾を一望できる「展望回廊」。海の向こうにそびえる尖った山は、その形から「スヌーピー山」と呼ばれる竹山

温暖な気候を生かした自然豊かな植物園

薩摩半島の最南端にあり、錦江湾や開聞岳を望む風光明媚な長崎鼻。「フラワーパークかごしま」は1996年(平成8)に、その近くにオープンした植物公園だ。亜熱帯植物を中心に、約2400種類40万本にも及ぶ世界各地の植物を植栽している。温暖な気候を生かして屋外で栽培しており、珍しい植物も自然に近い環境で見られるのが魅力。36万5000平方メートルの広い敷地は、天然の松林に囲まれた自然の地形を生かしている。

エントランスホールの入り口前には樹齢400年以上と推定される巨大なアコウの木が立ち、園のシンボルとなっている} エントランスホールの入り口前には樹齢400年以上と推定される巨大なアコウの木が立ち、園のシンボルとなっている

園内の花は季節ごとにさまざま。冬から春にかけてはチューリップやポピーが咲き乱れ、早咲きの桜のイズノオドリコやカンヒザクラが次々に開花する。また、初夏にはバラやアジサイが、盛夏には6500本ものヒマワリやスイレンが、秋はブーゲンビレアやハイビスカスが目を楽しませてくれる。園全体でいえば、花の見頃は12月下旬~4月中旬で、なかでも2~3月がおすすめだそうだ。一方で、温室にある熱帯植物は年中見ることが可能。季節ごとに開催されるイベントや植物の展示会も楽しみのひとつで、なかでも約50万もの電球を用いる(2022年時点)冬のイルミネーションが評判だ。

まずは短い赤のコースから

園内をひととおり見るのに必要な時間は2時間以上。飲食店はなく、弁当や飲み物などは持ち込み自由なので、芝生の上でピクニックを楽しむ人も多いという。エントランスホールでもらえる園内地図には、園内を30分程度で巡る「赤のコース」が紹介されているので、まずはそちらから行ってみよう。

エントランスホールを出ると、南国ムードあふれる「ジャングル花の谷」の入り口がある。このエリアはレンタルカートでの入場はできない} エントランスホールを出ると、南国ムードあふれる「ジャングル花の谷」の入り口がある。このエリアはレンタルカートでの入場はできない

赤のコースで最初の「ジャングル花の谷」では、奄美から霧島までの鹿児島県南北600kmの風景を植物で表現。小路をたどり、亜熱帯から温帯へと変化する植物相を観察しよう。途中のとんぼ池や大池は、スイレン(5~11月)やポンテデリア(5~6月)などの水辺の花に彩られる。大階段の前が「屋内庭園」。両サイドに壁のないウインドスルーで、白い柱が瀟洒な雰囲気だ。隣接する「温室」には、葉柄や葉軸が赤いヒメショウジョウヤシや、青緑色の花房(かぼう)のヒスイカズラ(2~5月)、世界最大の花序(かじょ、花の集合体)で知られるショクダイオオコンニャク(数年に一度開花)など、珍しい熱帯性植物がいっぱい。また、その先の「蝶の館」では、金色に輝くオオゴマダラの蛹が見られるかもしれない。

屋根と防風壁が冷たい風や寒さから植物を守る「屋内庭園」。赤橙色の花が咲くカエンボク(3~10月)や、夜に咲いた花が翌朝に散るサガリバナ(6~10月)などを展示} 屋根と防風壁が冷たい風や寒さから植物を守る「屋内庭園」。赤橙色の花が咲くカエンボク(3~10月)や、夜に咲いた花が翌朝に散るサガリバナ(6~10月)などを展示

園内の花。左上から時計回りに、バニラのような香りのデュランタ宝塚(6~11月)、「蝶の館」のオオゴマダラ、リコリス(7~10月)、東南アジア・インド東部原産のオオホザキアヤメ(7~9月)} 園内の花。左上から時計回りに、バニラのような香りのデュランタ宝塚(6~11月)、「蝶の館」のオオゴマダラ、リコリス(7~10月)、東南アジア・インド東部原産のオオホザキアヤメ(7~9月)

青のコースで園内を大きく一周

赤と並ぶもうひとつのコースは、徒歩で2~3時間かかる青のコース。このルートには無料の園内周遊バスが運行しているので、体力に自信がなければバスに乗るといい。高齢者や体の不自由な人優先だが、空きがあれば誰でも利用できる。途中下車や乗車も可能だ。売店前から9:30~15:40の間に7便が出発し、1周約40分。バスとは別に、5人まで乗車できるカートもあり、運転免許証を提示すれば1時間500円でレンタル可能。一部走行禁止区間があるので注意しよう。

開聞岳を背にした「花広場」では、季節ごとに花で絵が描かれ、その間を歩くことも可能} 開聞岳を背にした「花広場」では、季節ごとに花で絵が描かれ、その間を歩くことも可能

青のコースで通るのは「花の並木道」。アルゼンチン原産のジャカランダ(5月下旬~6月中旬)が薄紫色の花をつける光景は、とてもエキゾチックで美しい。「花広場」の先には、何種類もの品種を一度に見られる花壇がある「コンテストガーデン」が広がる。しばらく行くと、大階段の上に出る。ここを下れば赤コースに出るが、園内のさらに奥へと進もう。

園内最奥部の高台にある「展望回廊」へ

大階段の先は、うっそうとした森のなかの道となる。多くの品種を集めた「シャクナゲの森」(3~4月)や「ツツジの森」(2~4月)を抜けて坂を上ると視界が開け、喜界島のサンゴ石を積み上げたテラスに白亜のドームが立つ「展望回廊」がある。青い海と、薩摩半島の独特な形がつくり出す絶景を楽しもう。続いて、さまざまな蝶が飛来する「蝶の森」や、ボックスウッド(西洋ツゲ)で幾何学的な模様を描いた「西洋庭園」、レンガの壁に囲まれた「ファッションガーデン」などを経て、エントランスホールまで戻る。

「西洋庭園」の建物} 「西洋庭園」の建物

園内の見学後は、エントランスホールにある売店へ。指宿の作家による雑貨や地元の食材などが売られている。園のオリジナル商品は、すべて園内の花を使って手作りされたもの。ドライフラワーのブーケや、ボタニカル・ボトルフラワーなどを記念に持ち帰ろう。

売店では鉢植えも販売。右写真の商品はオリジナルの「ドライフラワーのミニブーケ」250~400円、ハーバリウム500円、「ドライフラワーの瓶詰め」500円} 売店では鉢植えも販売。右写真の商品はオリジナルの「ドライフラワーのミニブーケ」250~400円、ハーバリウム500円、「ドライフラワーの瓶詰め」500円

スポット詳細

住所
鹿児島県指宿市山川岡児ケ水1611 map map 地図
電話番号
0993353333
時間
9:00-17:00
休業日
12/30、31
料金
[入園料]高校生以上630円、小中学生310円、幼児無料
駐車場
あり(525台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB)
電子マネー/スマートフォン決済
可(iD、nanaco、WAON、PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 今の時期はハズレ
    3.0 投稿日 : 2020.11.13
    以前行った時のイメージがあったので10月末に行ってしまいました。花もまばらで残念でした。電動カート500円でパーク内を散策しました。
  • 日本最大級の花のテーマパーク
    4.0 投稿日 : 2019.05.22
    広大な面積の敷地を有しており、徒歩での散策を諦め、レンタルカートでの散策に切り替えました。前回の時は12月で綺麗なイルミネーションで飾られていました。今回は、チューリップや菜の花が咲いており、一足早い春を楽しむことができました。
  • 凄く広くていろんな草花や樹木など壮大でした。
    4.0 投稿日 : 2019.05.07
    雨が降りお客さんは少なかったですが園何は広く見て回るのは楽しかったです。天気が良いともっと素敵だと思います。園内はスタッフの方は見かけずトイレも多くはありませんでした。

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アクセス

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最寄り

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