東長寺
空海が最初に開山した日本最古の密教寺院
日本最大級の木造坐像・福岡大仏
市営地下鉄の祇園駅からすぐ。JR博多駅からは徒歩10分ほどの大博通りに面した場所に、東長寺がある。持国天と毘沙門天の仏様を眺めながら山門をくぐると、街なかにあるとは思えない静かで落ち着いた雰囲気の本堂が現れる。お参りを済ませたあとは、そのまま回廊を抜けて2階にある大仏殿へ。そこには、高さ10.8m、重さ30t、木造座像では日本最大級を誇る釈迦如来坐像・福岡大仏が鎮座している。16.1mの高さを持つ光背には、七仏や十三仏も彫られ、後壁面には5000もの小仏が祀られている。大仏の台座内には、地獄・極楽巡りがあり、地獄絵巻の先には、光のいっさいない真っ暗な通路が続く。手すりを頼りに進み、「仏の輪」に触れれば極楽に行けるといわれている。日本最古の霊場といわれるだけあって、厳粛な気持ちにさせてくれる場所だ。
歴史と由緒を感じる建造物も必見
本堂の左側には、2011年(平成23)に完成した五重塔がある。高さ26mの純木造総檜造りで、美しい朱色が目にも鮮やかだ。最上部の瓦の上にある金色の相輪の伏鉢には、空海が持ち帰ったといわれている仏舎利(釈迦の骨)が納められている。輪蔵と覆屋からなる六角堂は、1842年(天保13)に建てられた市の指定文化財。高い格式のなかにも雅やかさを感じる建物で、毎月28日の不動護摩供えと博多ライトアップウォークの際に開帳され、内部にある六角形の仏龕(ぶつがん。仏像を安置する厨子)は、回転式になっている。寺蔵の千手観音菩薩像は、平安時代中期の作で、槙材一木に彫られた国の指定重要文化財だ。残念ながら一般には非公開だが、毎年3月21日の正御影供(しょうみえく)の際などにご開帳がある。
東長寺と福岡藩主黒田家のつながり
東長寺は、806年(大同元)、唐から帰国した空海(弘法大師)が博多の海辺の地に一伽藍を建立し、真言密教が東に長く伝わるようにと祈願されたと伝えられている。のちに、兵火による焼失で一時荒廃するが、江戸時代、2代福岡藩主黒田忠之により、現在の地に再建された。黒田家墓所といえば、黒田官兵衛や長政が眠る崇福寺が有名だが、ここ東長寺の敷地内の左奥にも、黒田忠之、3代藩主黒田光之などの墓があり、福岡市指定史跡となっている。
周辺の寺院も合わせて巡りたい
博多駅からのアクセスも良く、巡りやすい東長寺は、外国の観光客からも人気の高いスポットだ。レンタカーで行く場合は、東長寺専用無料駐車場も利用が可能。寺町のため、周辺には徒歩で回れる距離に日本最初の禅寺として有名な「聖福寺」や、うどん発祥の地として知られる「承天寺」など、多くの寺が密集している。
スポット詳細
- 住所
-
福岡県福岡市博多区御供所町2-4
地図
- エリア
- 博多中心部エリア
- 電話番号
- 0922914459
- 時間
- 9:00-16:45
- 休業日
- 無休
- 料金
-
[拝観料]無料
[大仏殿拝観料]50円 - 駐車場
- あり(大型バス2台、中型バス4台、普通車20台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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