小樽市鰊御殿【休館中】
ニシン漁の最盛期を伝え続ける明治の漁場建築
きらめく日本海を見渡せる岬
JR小樽駅から「おたる水族館」行きの路線バスに乗り、25分ほどで到着。岬の上に立つ赤い屋根の建物が「小樽市鰊御殿」だ。バス停から岬への坂道を上っていくと、左手には水族館の海獣公園が見える。さらに上ると、背後に日本海の絶景を携えた鰊御殿に着く。小樽の中心部から車でのアクセスであれば、もう少し時間短縮が可能。駐車場が少々わかりにくく、道の突き当たりにあるのは有料の民間駐車場で、無料駐車場は民間駐車場のすぐ手前を左折、細い道を上っていった場所にある。
泊村から移設された漁舎
「小樽市鰊御殿」は、もともとは積丹の泊村(とまりむら)にあったニシン漁場の建築物。1958年(昭和33)に北海道炭鉱汽船株式会社が解体して、この場所へ移設、その後小樽市に寄贈した。1960年(昭和35)には、北海道の民家で初めて有形文化財に指定されている。建物自体は、泊村の網元・田中福松が明治時代に7年の歳月をかけて建てたもの。当時の原型をとどめている大規模かつぜいたくな造りの建物は、いかにニシン漁が富をもたらしたかを物語っている。
ニシン漁の栄華がわかる建物
建物は一部2階建てで、総面積は611.9㎡、185.1坪もある。たくさんの漁夫たちが寝泊まりをしていた部屋、主人の部屋、家族の部屋、客間などがあるほか、隠れ部屋というものまである。建築用材には、タモ、セン、トドマツなどの道産原木、東北地方から取り寄せた檜などを使用。その総量は540tとされ、この材料を使って30坪の家を建てた場合、20軒分の家が建てられるというから、親方の豪放さには恐れ入る。現在、建物の中にはニシン漁や加工に使われた道具、番屋で生活していた人々の生活用具などが展示されている。
スポット詳細
- 住所
- 北海道小樽市祝津3-228 地図
- エリア
- 小樽エリア
- 電話番号
- 0134331400
- 時間
- 休館中
- 休業日
- 休館中
- 料金
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【入場料】
[一般]300円
[高校生・市内在住70歳以上]150円
[小中学生]無料 - 駐車場
- あり(小型用約6台)
- クレジットカード
- 不可
- 備考
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※令和5年の大雨の影響により令和6年度は休館いたします。再開情報はホームページでご確認ください。(https://otaru-aq.jp/nishingoten)
※電話番号はおたる水族館へ繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
※ナビタイム調べ
クチコミ
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- 旧青山別邸と一緒に見学したい高台にある鰊御殿。
- 元々この場所に立っていた建物ではなく移築されたものです。本来であれば鰊番屋がこのような高台に建てることはあり得ません。小樽市内からバスで行く場合は祝津港でバスを降りますが、おたる水族館への曲道の角には古い鰊御殿が残されています。本来はこのような場所に建つものですから立地を確認して奥には良いと思います。鰊番屋はその先にも1軒残されています。北海道開拓の村に残されている旧青山家の鰊御殿も当初はこの海岸...
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- 積丹半島の泊村のあった建物を昭和33年に移築した建物です!
- 過去に三度程訪れていますが、何度行っても見ごたえがあります。この建物は明治30年に積丹半島の泊村に建設されたものを昭和33年に現在の地に移築したものです。移築するにも随分な費用と労力が行ったことが想像出来ます。 詳しく書きますと、泊村の鰊漁の親方、田中福松氏が明治24年から7年の歳月をかけて明治30年に竣工したものです。 一見の価値のある木造建築です。
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- すばらしい
- 自転車で行きましたが、途中の坂がきつかったです。御殿は弁財船で東北地方から取り寄せた檜等使われています。こんなに材木を使えるとは、ということに驚きました。
TripAdvisorクチコミ評価
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