函館八幡宮
「函館」の由来となった館に祀られていた八幡さん
室町時代から函館を見守ってきた蝦夷総社
路面電車の市電を谷地頭(やちがしら)電停で降り、表参道を函館山に向かってまっすぐ進むと、鳥居が見えてくる。函館八幡宮は、函館山のふもとにある。古くは西部地区の元町公園付近に鎮座していたが、箱館奉行所の拡張工事のために移転。さらにその後、大火に見舞われたため再移転し、1880年(明治13)から現在の地に。ちなみに元町の「八幡坂」は、八幡宮がかつてその坂の上にあった名残だ。創祀は1445年(文安2)。室町から鎌倉時代に活躍した武将で、亀田郡の領主・河野加賀守政通公(こうのかがのかみまさみちこう)が函館に館を築いたとき、その館の東南のすみに八幡神を祀ったのが始まりと伝えられている。
「函館」の名の由来になった館に祀られた
河野政通公は、アイヌ語で「湾の端」を意味するウショロケシの漁村に館を築いた。この館は地名から「宇須岸(うすけし)館」、または館の形が箱型であったことから「箱館」と呼ばれた。1869年(明治2)に「函館」と改められるまで「箱館」と書いたこの地の地名は、八幡神が祀られた河野氏の館が由来なのだ。函館八幡宮は蝦夷地総社とされ、明治になって置かれた北海道開拓使の崇敬社となった。石狩八幡神社(石狩市)、住吉神社(小樽市)、室蘭八幡宮(室蘭市)は、函館八幡宮から分霊を受けている。開拓・漁業・航海の守り神で、市民からは「八幡さん」の名で親しまれている。
1月1日にはスペシャルなおみくじが登場!
例年、7万人の人出となる初詣では、元日にだけ授与される特別な「幸福みくじ」が登場する。このなかには限定で、純金の縁起物の引換券が含まれているとか。年に1回だけというレアな「幸福みくじ」を引けるだけでも十分ラッキーだが、さらなる幸運を祈って運試しをしてみては? また1月2日には道産子馬が石段を駆け上がる「新年騎馬参拝」が行われる。これは湯川温泉街から車で15分ほどの「函館どさんこファーム」が、ホーストレッキングの安全祈願のために行う参拝だ。流鏑馬装束を身にまとった騎手を背に、道産子馬が134段の急斜面を軽やかに駆け上がる様子は一見の価値がある。
大正式八幡造の社殿や延命の桜を拝見しよう
社殿もゆっくり見学したい。現在の社殿は1915年(大正4)に竣工したもので「大正式八幡造」の代表作といわれている。日吉造(聖帝造)と八棟造(権現造)を組み合わせた「聖帝八棟造」で、豪奢な屋根がいくつも連なる姿は優美でおごそかだ。そのほか「延命の桜」もはずせない見学スポット。この桜は2004年(平成16)9月の台風で、3分の1に折れてしまった。仕方なく伐採しようとしたときに、季節はずれの花が小枝に咲いたため、残すことに。それ以来、毎年、花を咲かせる八幡宮の新たなパワースポットだ。幕末の壮絶な戦いや度重なる大火に見舞われてきた函館を、ひたすらに守り続けてきた「八幡さん」に、平和な毎日への感謝を捧げよう。
スポット詳細
- 住所
- 北海道函館市谷地頭町2-5 地図
- エリア
- 函館エリア
- 電話番号
- 0138223636
- 時間
- [受付時間]9:00-17:00
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
- あり(80台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 高台にあり眺めがよい
- 2泊3日の桜見物のツアーで訪問しました。市電谷地頭から歩くと、坂道があり、階段があり、けっこう大変ですが、バスなので、社殿隣の駐車場に止めて、ほとんど歩かずに済み、楽でした。黒い鳥居もあります。お祭りの際には山車も出るようです。桜が満開で美しく、高台なので、眺めも良かったです。
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- 数年ぶりに函館八幡宮例祭
- 数年ぶりに8月の例祭での神輿等が観られると聞き、言ってきた。コロナ禍での開催のため、従来よりも少し小さめの神輿であったが石段を登っていくのを目の前で見ることができた。
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- 壬寅年のうちに、ぜひ
- 旅行先で神社に手を合わしに行くのですがコンパクトながら気持ちの良い神社でした。壬寅ということもあって特別な白虎の御朱印をいただけました。
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