有珠山

何万年も昔からの大地の物語を感じられるエリア

ジオパークとは、貴重な地質やその地域の自然・文化を守り、多くの人に楽しんでもらうことを目的にした「大地の公園」。ユネスコ世界ジオパークに認定されているのが、「洞爺湖有珠山ジオパーク」だ。

2000年(平成12)の噴火で生じた金比羅火口。この左手下に洞爺湖や温泉街がある} 2000年(平成12)の噴火で生じた金比羅火口。この左手下に洞爺湖や温泉街がある

とにかく見どころの多いジオパーク

伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町の4つの市町をまたぐ「洞爺湖有珠山ジオパーク」。支笏洞爺国立公園の一部を含むその広さは約106万4000㎡。約11万年前の巨大噴火によってできた洞爺湖、約2万年前の火山活動でできた有珠山など、火山活動により変動してきた大地の姿をいたるところで見ることができる。見て、楽しみ、学べる「ジオサイト」がたくさんあるので、火山・減災、自然・アウトドア、歴史・文化と、何を知りたいか、何を見たいかを絞って計画を立てるのがおすすめ。すべてを網羅している公式サイトのツーリズム情報が参考になる。

巨大な噴火でできた洞爺湖。右手、建物が集まっているのが洞爺湖温泉街} 巨大な噴火でできた洞爺湖。右手、建物が集まっているのが洞爺湖温泉街

知れば知るほど感慨深い、火山の恵み

活火山のすぐそばで人々が暮らし続けていることが「洞爺湖有珠山ジオパーク」の特徴のひとつ。考古学の研究によると約1万年前からこの辺りには人間が暮らしていた。噴火はときに災害を引き起こすこともあるが、温泉や農作物、海産物、景観など、大きな恵みも与えてくれる。火山とともに暮らしていくためには、火山をよく知り、災害や防災について学ぶ必要があると、ジオパークではガイドツアーや防災教育を実施。「洞爺湖ビジターセンター・火山科学館」や「ジオパーク火山村情報館」などの展示施設のほか、噴火のあとの遺構を一般公開している場所もあるのだ。火山が人々の暮らしに与える影響を知ったあとに景色を眺め、温泉に浸かると、地球への思いがまたひと味違うものになる。

自然情報が展示されている「洞爺湖ビジターセンター」と、火山について学べる「火山科学館」} 自然情報が展示されている「洞爺湖ビジターセンター」と、火山について学べる「火山科学館」

有珠山噴火により居住困難になった「桜ヶ丘団地」。噴火と泥流災害の実情を後世に伝えるため保存されている} 有珠山噴火により居住困難になった「桜ヶ丘団地」。噴火と泥流災害の実情を後世に伝えるため保存されている

縄文時代からの歴史にも触れられる

ジオパーク内には、縄文時代の遺跡など、歴史を知ることのできるスポットも多数ある。縄文の人々の暮らしがわかる「北黄金貝塚」「入江・高砂貝塚」は、ユネスコ世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ。また、太平洋の噴火湾側にある岬の上には、「カムイチャシ」(アイヌの言葉で神の砦)がある。チャシとは、アイヌの人々が砦、儀式の場、見張り台として造った場所のこと。噴火湾に突き出た自然の岬を利用したもので、135段の階段を上ると噴火湾を望む絶景を見ることができる。

貝塚では古い時代から火山の恵みを享受してきた人間の歴史を知ることができる。} 貝塚では古い時代から火山の恵みを享受してきた人間の歴史を知ることができる。

スポット詳細

住所
北海道伊達市・虻田郡洞爺湖町・有珠郡壮瞥町 map map 地図
駐車場
あり 乗用車 400台、バス40台
※有料

[バス]2,000円/日
[乗用車]500円/日

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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