襟裳岬風の館
全国でも珍しい「風」がテーマの観光スポット
強風と濃霧が名物の襟裳岬でも楽しめる
襟裳岬では風速10m/sの風が年間260日以上も吹く。風の館は襟裳岬の名物ともいえる風をテーマにしている。1997年(平成9)オープンの風の館では、風速25m/sを体験でき、岬に棲むアザラシを観察できる。いざ訪れると、風の館は地下に埋もれるような、不思議な構造をした建物である。これは近くにある襟裳岬灯台の明かりをさえぎらないようにという配慮のうえで設計されたからだ。ちなみに襟裳岬灯台は、日本の灯台50選に選ばれている美しい灯台なのでぜひ見ておこう。襟裳岬は強風に加えて、濃霧の日も多い。訪れた日の天候が悪くても、ここに来れば襟裳岬を存分に楽しめる。
襟裳岬のもうひとつの名物、アザラシを見学
入ってすぐの階段を上がると、襟裳岬をガラス越しに望める展望ゾーンがある。立っていられないほどの強風であれば、迷わずこちらに向かおう。天井まで広くとられた大型の窓から、安全に岬の突端を見学することができる。望遠鏡も設置されていて、どの辺りを見ればアザラシがいるのかがわかるようパネルで解説されている。どうしても見つけられないときには、近くにいるスタッフに声をかければ、望遠鏡の位置を合わせてくれる。2㎞先の岩礁に寝そべっているアザラシまで見ることができるはずだ。
日本最大のゼニガタアザラシの生息地
このエリアにいるゼニガタアザラシは、シャケやホッケ、カジカ、タコなどを1日に10~15㎏ほど食べる。アザラシがこの付近に生息する理由に、ここが豊富な漁場である点がまず挙げられる。またアザラシはふだん岩礁で過ごし、エサを獲るときと外敵から身を守るときにだけ海に潜る。アザラシにとっての外敵は漁船やシャチ。でも漁船はそもそもアザラシには害を与えないし、シャチは岩のある場所まではやって来ない。だからこのエリアのアザラシは、岩礁でのんびり過ごせるのだ。春の出産シーズンから初夏にかけては、子育て中の親子アザラシがいるので探してみよう。展示ゾーンではライブカメラを操作して、岬の岩礁にやって来るアザラシウォッチングを楽しめる。
風速25m/sに挑戦! 立っていられるかな?
さて、いよいよ「えりもの風体験」コーナーに向かおう。風の体験は1時間に2回、毎時00分と30分。開催時にはアナウンスが流れるため、参加を逃すことはない。せっかくの強風体験なので写真撮影を忘れずに。上着のジャンパーを開けておいたり、髪を束ねずに下ろしたりすると、風の強さを写真でもしっかりとらえられるだろう。風速25m/sは息もできないほどの強さだが、誰もが思わず「楽しかった」と言うのは、しっかりとつかめるバーが用意されていて、飛来物や雨の心配がない室内設備だからこそ。風のある日も風のない日にもぜひ立ち寄りたいスポットだ。
スポット詳細
- 住所
- 北海道幌泉郡えりも町字東洋366-3 地図
- エリア
- 帯広・襟裳エリア
- 電話番号
- 0146631133
- 時間
-
[5-8月]9:00-18:00
[3-4月・9-11月]9:00-17:00
[1/1]5:00-8:00 - 休業日
- [冬季休館期間]12-2月
- 料金
- [入館料]大人300円、小人200円
- 駐車場
- あり(200台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(Buffalo-A-96A8)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン