札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピリカコタン)

資料/郷土/展示/文学館

アイヌ民族の生活や歴史、文化について学び、体験できる施設

アイヌ語で「札幌の美しい村」という意味の「サッポロピリカコタン」は、アイヌ民族の生活や歴史について楽しみながら学べる札幌市の施設。山々に囲まれた自然豊かな静かな場所で、アイヌの文化に触れよう。

約300点のアイヌの伝統民具などが並ぶ展示室} 約300点のアイヌの伝統民具などが並ぶ展示室

伝統家屋など屋外展示も。アイヌ文化を学べる施設

札幌の市街地から国道230号線を定山渓(じょうざんけい)温泉へ向かうこと、車で約40分。定山渓へ入る手前で小金湯(こがねゆ)温泉の看板が見えたら、次の信号を右折する。「湯元小金湯」の建物の向かい側が目的地「札幌市アイヌ文化交流センター・サッポロピリカコタン」だ。駐車場に車を停めて建物に入る前に、木々に囲まれた屋外展示を見学しよう。まず目に入るのが、「イタオマチプ」というアイヌの外洋船を復元したもの。アイヌの人々は、丸木舟に板を付けたこの船で漁や交易を行っていた。そのまま道を進むと、アイヌ民族の昔の集落をコンパクトに再現した「歴史の里」に出る。段々になった茅葺き屋根の伝統家屋「チセ」や「プ」と呼ばれる高床式倉庫などがあり、大きな家「ポロチセ」の内部には、札幌に暮らすアイヌ民族が作った伝統民具も展示されている。「歴史の里」の奥には、「自然の里」というエリアがあり、池のほか「イユタプ」という精米脱穀用具を再現。アイヌ民族が食料や薬にするために採取していた植物も植えられている。

「歴史の里」エリアにある、アイヌ民族が暮らしていた家屋「チセ」} 「歴史の里」エリアにある、アイヌ民族が暮らしていた家屋「チセ」

チセの内部の様子。伝統民具の展示のほか、アイヌの人たちの暮らしを再現している} チセの内部の様子。伝統民具の展示のほか、アイヌの人たちの暮らしを再現している

ストリートギャラリーの作品を鑑賞しながら、展示室へ

屋外展示を見終えたら、センターの建物へ移動しよう。地形と建物の構造の関係で、入り口のあるフロアは2階となる。少しわかりにくいので気をつけよう。村を守る神様であるシマフクロウのオブジェがあるアプローチを抜け中に入ると、エントランスホールではアイヌ文化の復活をイメージして制作された大きな木彫りのモニュメントが迎えてくれる。この木彫作品は伝統楽器「トンコリ」をモチーフにしているそう。そこから少し階段を下り、レストコーナーの横からゆるやかに下るスロープのあるエリアが「ストリートギャラリー」。アイヌ民族の伝統的な工芸品や、アイヌ文化を伝承した昨今の作品などが展示されている。一つひとつの作品をゆっくり見ながら、少しずつスロープを下り、1階の展示室へ向かう。

駐車場から建物に向かい、建物の左脇にあるアプローチを進むと、この入り口にたどり着く} 駐車場から建物に向かい、建物の左脇にあるアプローチを進むと、この入り口にたどり着く

エントランスに設置されている『ポロトンコリ』という名の木彫作品。ポロトンコリとは、アイヌ語で「大きなトンコリ」という意味} エントランスに設置されている『ポロトンコリ』という名の木彫作品。ポロトンコリとは、アイヌ語で「大きなトンコリ」という意味

ゆるやかな川の流れをイメージしているという「ストリートギャラリー」} ゆるやかな川の流れをイメージしているという「ストリートギャラリー」

民具などの展示を見たあとは、文化体験や記念撮影を!

スロープを下りきったら右手の展示室へ。展示室は観覧料が必要となるので展示室の入り口に設置された券売機でチケットを購入して受付を(一般200円、高校生100円、中学生以下・65歳以上・障がい者など無料)。展示室の中には、アイヌ民族の伝統的な民具や衣服など約300点が展示されている。アイヌの人々がどのように暮らしていたか、いかに自然とともに生きてきたかがわかる。このほか、新しいサケを迎える儀式の映像やアイヌ民族の昔話をデジタル紙芝居で見ることもできる。展示室を見たあとは、アイヌ文化体験コーナーで木彫りや刺繍、ストラップ製作に挑戦してみよう。木彫り、刺繍は小学4年生以上が対象で、参加費は無料。いずれも所要時間は30分ほど(開館日の10~12時、13~16時)。体験が終わったら、横にある記念撮影コーナーでアイヌ民族の衣装を着て写真を撮ろう。また、古式舞踊を見ることなどができるアイヌ文化体験イベントも毎月行われているので、訪れる前にウェブサイトなどでチェックをするのがおすすめ。

無料でできるアイヌ文化体験メニュー。この日は木彫りのコースター作りを選択} 無料でできるアイヌ文化体験メニュー。この日は木彫りのコースター作りを選択

アイヌの伝統衣装を着て撮影できるコーナー。ライトも設置されていて本格的!} アイヌの伝統衣装を着て撮影できるコーナー。ライトも設置されていて本格的!

※文中にある【サッポロピリカコタン】の「リ」は小さい「リ」、
【イタオマチプ、イユタプ】の「プ」は小さい「プ」となります。

スポット詳細

住所
北海道札幌市南区小金湯27 map map 地図
電話番号
0115965961
時間
8:45-22:00
[展示室・庭園]9:00-17:00
[アイヌ文化体験コーナー]10:00-12:00/13:00-16:00
休業日
月、祝、毎月最終火、年末年始(12/29-1/3)
料金
[展示室観覧料]大人200円、高校生100円、中学生以下・65歳以上・障がい者など無料
駐車場
あり(54台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(Sapporo City Wi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分(※アイヌ文化体験コーナーを利用する場合、60-120分)
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 先住民の暮らしを・・
    4.0 投稿日 : 2022.05.01
    こちらは、定山渓温泉手前の小金湯にあります。そこそこ広い駐車場も完備されており入りやすいです。展示物は屋外と屋内に分かれており、屋内の展示物エリアへは入場料200円かかりますが写真撮影ができました。屋外の展示物は約10点ほどありました、船、家、トイレなどなど。屋内展示は、生活の道具や狩猟具、装飾品などが展示されており、手にとって感触も楽しめ、北海道の先住民だったアイヌの人々の文化をしっかり...
  • バス停から少し歩く
    3.0 投稿日 : 2019.10.10
    じょうてつバスの1日乗り放題で定山渓行く前に途中下車して。触っちゃだめなのはガラスケースに展示されてる。展示室観覧料が200円と安いのでいい。
  • アイヌ文化にふれることができます
    4.0 投稿日 : 2019.10.07
    ギャラリーや屋外の施設は無料、生活の道具や狩猟具、装飾品などが展示されている展示室は200円でした展示室は有料ですが、手にとって見ることもできますからよってみてください小金湯温泉で入浴するついででもいいと思いますサッポロピリカコタンは札幌の美しい村という意味ですboccitabi ぼっちたびブログ@ひとり旅ふらっと気ままに

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