洞爺湖

洞爺湖に浮かぶ中島へは温泉街から遊覧船で。島には散策路や博物館があり、自然と触れ合える

周囲に見どころがいろいろ

洞爺湖町と壮瞥町にまたがる洞爺湖は、その周囲約43km。ほぼ円形のカルデラ湖で、不凍湖でもある。湖畔のなかでもいちばん賑やかな洞爺湖温泉街エリアには、札幌から中山峠を越えて車で約2時間、新千歳空港からは約1時間45分。札幌寄りの「洞爺湖芸術館」や「とうや水の駅」「浮見堂」のある洞爺地区であれば、もう少し早く湖畔に到着できる。JRを利用した場合は、札幌から約2時間で最寄りのJR洞爺駅に着く。そこから湖畔の洞爺湖温泉街まではバスで20分ほどだ。

大正時代に旅をする僧侶からもたらされた聖徳太子の像が祀られている浮見堂

中央には4つの島が浮かぶ

洞爺湖は、約11万年前の巨大噴火により誕生した。洞爺湖周辺は、支笏洞爺国立公園に指定されており、さらに洞爺湖有珠山ジオパークとしてユネスコ世界ジオパークにも認定されている。湖の中央には、大島・弁天島・観音島・饅頭島の4つの島があり、これを総称して「中島」と呼ぶ。この中島は、約4～4.5万年前の噴火によって形成された溶岩ドームが固まり、水面から顔を出したもの。現在、中島に人は住んでいないが、遊覧船で中島へ行くことができる。

サイロ展望台から見る中島と洞爺湖。四季折々、すばらしい眺望を楽しめる

湖畔には温泉街やキャンプ場など

洞爺湖畔にホテルが立ち並ぶ洞爺湖温泉街。例年4月末～10月末までの期間、毎夜20時45分から20分ほど湖上から花火が打ち上げられる「洞爺湖ロングラン花火大会」(荒天中止)など、宿泊客を楽しませてくれるイベントが企画されている。また、財田地区の湖畔沿いにはキャンプ場があり、たくさんのキャンパーが訪れる。湖でカヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)、釣りを楽しむ人たちも多い。湖畔はサイクリングにも好環境で、風を受けながら湖畔を走り抜けるサイクリストも見かける。春には、洞爺湖マラソンも行われる。さらに「とうや湖ぐるっと彫刻公園」として、湖畔には全58基の彫刻が点在している。

彫刻公園の作品のひとつ『月の光』。作者はイゴール・ミトライ