黄金岬

黄金岬展望台からの眺め。右側にある島が宝島

美国エリアにある黄金岬展望台

積丹半島をまわるなら、車がおすすめ。札幌から国道5号を走り、小樽を抜け、余市からは国道229号へ入る。海岸沿いを走るので、天気の良い日は美しく輝く日本海を眺めながらドライブを楽しめる。積丹に入ると、まず、黄金岬のある美国エリアに到着する。観光情報を得られる「積丹町観光せんたぁ」もここにある。黄金岬展望台への入り口は全部で3か所あるが、車を停めることを考えると、積丹町観光せんたぁと町役場そばの入り口がベター。入り口に隣接しているわけではないが、近くにある積丹町観光せんたぁの駐車場を利用できる。

入り口の右手には役場があり、その向かいに積丹町観光せんたぁがある

松山千春と美国の意外な縁

ちょっとした山道を15分ほど登っていくと、展望台に到着する。舗装はされていないので、足元はサンダルやヒールではなく歩きやすい靴がおすすめ。辺りが木々に覆われており、歩いている間はチラチラとしか海は見えない。道の途中には、歌手の松山千春が曽祖父に捧げた詩碑がある。ニシン漁の全盛期に網元の利権争いが絶えなかった美国エリアで、抗争の仲裁役として活躍したのが松山千春の曽祖父・砂山重太郎だったことから、ここに「ロマンの碑」が建てられた。

道の途中に現れる松山千春の詩碑

展望台から見える積丹ブルーの海と宝島

展望台にある木製の塔に登ると、目の前に美しい海が一気に広がり、感動的だ。すぐそばには、宝島と呼ばれる小島も見える。ここはニシン景気に沸いた時代に、ニシンの大群が押し寄せたことから宝島と呼ばれるようになった。上から見るとハートの形をしているといわれ、開運や恋愛成就を願って島に向かって手を合わせる人もいる。また、奇岩や断崖絶壁が連なる海岸線、美国の街並みも見ることができる。宝島をもっと近くで見たい場合は、美国港から出ている水中展望船に乗るのもおすすめ。船上から海岸線を見ることができるほか、水中展望デッキから水中も観察できる。

この木の塔を登ると、絶景が待っている！

宝島にも、アイヌの若者の悲恋の伝説が残っている