ワイン城(池田町)
十勝ワインのすべてを学べ、テイスティングも楽しめる
町の危機を救った日本初の自治体ワイン
JR根室本線の池田駅前から、ヨーロッパの古城のような建物が遠くに見える。この建物こそ町が誇る「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」、通称「ワイン城」である。池田町のワイン造りは1952年(昭和27)、マグニチュード8.2の地震が十勝沖で発生したことに始まる。その被害は池田町にも及んだ。さらに翌年から追い打ちをかけるように町は2年連続で冷害に見舞われてしまう。この苦境を脱しようと当時の町長・丸谷金安氏は「秋の山野に山ブドウが実るのだから、ブドウ栽培ができるはず」とゼロからブドウ栽培に挑戦。1963年(昭和38)には果実酒類試験製造免許を取得し、国内初となる自治体経営のワイン醸造をスタートした。
五感に訴える城内でワインに詳しくなる
さっそく城内見学をスタートしよう。ワイン城は2020年(令和2)にリニューアルされ、これまでよりも五感で楽しめる施設へと生まれ変わった。まずは地下の熟成室へ。熟成室にはフレンチオークの樽がずらり。1968年(昭和43)という古い樽もあるが、こういったヴィンテージは研究用で販売はしていない。熟成室の壁はカビだらけだが、この環境こそワインが育つ最高の条件なのだとか。熟成室にはバーが併設されている。このバーは屋根をチェック。8000ℓの大樽を割いて造ったものだ。池田町では1964年(昭和39)からワインを蒸留したブランデー造りにも取り組んでいる。1階にはブランデー蒸留室があり、ガラス越しに見学できる。
工場や池田町出身歌手のミュージアムも必見
館内は広く、かなり歩くので適度にエレベーターを使用するなどして行動しよう。月・水・金曜は無料のガイドツアー、週末にはテイスティング付きの有料のワイナリーツアー(要予約/1人2000円、詳細は公式サイトを参照)が行われる。ワインについてもっと詳しく知りたいなら参加してみよう。ワイン城の敷地内には、ワインの充填から出荷の様子まで見学できるワイン工場や、池田町出身の歌手・DREAMS COME TRUEの吉田美和が「故郷のために貢献したい」という思いから設置にいたったミュージアム「DCTgarden IKEDA」が併設されている。どちらも無料で見学できる。
公共交通機関で訪れてワインを存分に楽しむ
4階にはレストランとフードカウンターがある。ワイン城の前庭に広がるブドウ畑を眺めながら、いけだ牛のステーキや十勝牛のハンバーグなどの絶品料理と十勝ワインを楽しもう。ワインをゆっくり楽しむためにも、こちらには車ではなく公共交通機関を利用して訪れたい。札幌と釧路を結ぶ特急「おおぞら」を利用するとアクセスが良い。車で来た場合、ワインはお土産に購入するとして、濃厚なミルク味が絶品と評判のソフトクリームを食べていこう。ワイン畑を眺め、ワインを試飲し、食事も堪能できる。ここだけで旅行の日程を半日費やしても飽きないスポットだ。
スポット詳細
- 住所
- 北海道中川郡池田町字清見83-4 地図
- エリア
- 十勝北部エリア
- 電話番号
- 0155787850
- 時間
-
9:00-17:00
【4Fレストランフロア】
[フードカウンター]9:00-17:00
[レストラン]10:30-14:30/14:30-17:00(カフェタイム)
[レストラン(土)]10:30-14:30/14:30-17:00/17:00-20:00(L.O.19:00)
※土のディナーは完全予約制です。
※レストラン営業時間要確認
お問い合わせ先:015-578-7857 - 休業日
- 年末年始、火(レストラン)
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
- あり(100台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可
- Wi-Fi
- あり
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン