稚内市ノシャップ寒流水族館
海の動物と間近に触れ合え、飼育員の愛がいっぱいの水族館
エサを求めるアザラシの声にびっくり!
ノシャップ寒流水族館は、隣接する「青少年科学館」と入場料が共通。2館合わせて「わっかりうむ」という愛称がついている。受付を済ませて中に進もう。左手にある建物が水族館だ。入ってすぐに、ショーの行われるペンギンプールとエサやりを体験できるアザラシプールがある。エサは100円で、小さなバケツいっぱいにオオナゴが入っている。ちなみにオオナゴの稚魚は、本州で「コウナゴ」や「シンコ」と呼ばれている。バケツを見つけると、アザラシが「オオッ」と大きな声を上げて近寄ってくるので、思わずあとずさりする人も。この水族館は1968年(昭和43)に「北海道開道100年」「稚内市開基90年」「市制20年」という3つの記念事業として開館した。日本の水族館としては100番目で、日本最北の水族館である。
水族館愛にあふれた手作りの説明書きは必見
最北の水族館にふさわしく、北方系の生き物を中心に約120種類、約1300点が飼育展示されている。館内の順路は2階がスタート。スタッフが手作りした説明書きがたくさんあり、歴史を感じる水族館ながら最新の情報に常に更新されているのがわかる。ここは北方系の生き物が中心のはずだが、途中で熱帯魚コーナーが現れる。水族館周辺に流れる宗谷海流は、実は暖流なのだという。「暖かい海にいる魚はサンゴに隠れるのでカラフルになるけれど、冷たい海にはサンゴ礁がなくワカメやコンブといった海藻に隠れるため、地味な色をしているんですよ」という説明書きが。知りたいポイントがしっかりと読みやすくまとめられているので、じっくり読み進めながら見学しよう。
目玉のひとつ、大回遊水槽で幻の魚を鑑賞
1階はヒヤリとしていて、館内の温度が急に下がったように感じられる。ノシャップ寒流水族館の目玉・水量90tを誇る回遊水槽の登場だ。ソイ、カレイ、ホッケ、オオカミウオなどとともに、ひときわ目立つ、長い魚が泳いでいる。「幻の魚」と呼ばれるイトウだ。体長1.5ⅿにも及ぶ日本に生息する最大の淡水魚で、サケ目サケ科に分類される。かつては、岩手県や青森県にも生息していたが、今では北海道だけで確認されている。環境省のレッドリストに加えられた絶滅危惧種だが、ここでは何匹ものイトウが雄大に泳いでいる。
動物たちと飼育員の仲の良さを感じるショー
水族館で人気なのが、ペンギンとアザラシのエサやりショーだ。飼育員さんの軽快なトークが楽しく、簡単な芸も披露される。約20分間で1日2回。この時間を狙って来館するのがいいだろう。北海道観光では、お皿の上で出合うことの多いカニやタコも飼育されており、水族館を訪れると、あらためて自然の恵みに感謝したくなるはずだ。館内に土産売り場はないが、周辺は飲食店や土産店が充実したエリア。夕日の景勝地として知られるノシャップ岬の「本日の日没時間」が、わっかりうむの外壁に掲示されるので、こちらをチェックして、また夕日の時間に再訪しよう。
スポット詳細
- 住所
- 北海道稚内市ノシャップ2-2-17 地図
- エリア
- 稚内エリア
- 電話番号
- 0162236278
- 時間
-
[4/29-10/31]9:00-17:00(入館は16:40まで)
[11/1-3/31]10:00-16:00(入館は15:40まで) - 休業日
- 4/1-28、12/1-1/31
- 料金
-
[入館料(通常)]一般500円、小中学生100円、幼児無料
[入館料(団体料金 20名以上)]高校生以上400円、小中学生80円
※隣接する稚内市青少年科学館にも入館可能 - 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(一部観覧できない場所あり)
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい(ビニール傘の貸出をおこなっております)
情報提供: ナビタイムジャパン