有限会社知床ネイチャークルーズ
知床羅臼(らうす)のクルーズ船でイルカやクジラに会いに行こう!
羅臼沖はイルカやクジラの観察スポット
羅臼沖、国後島との間に位置する根室海峡は、イルカやクジラにとって最高の環境が整う海だ。冬、オホーツク海の北からやってくる流氷がプランクトンを運び、そのプランクトンを求めて魚が集まる。さらには、その魚を捕食するイルカやクジラがやってくるというわけだ。知床半島と国後島との距離は、狭いところで20kmほどなのだが、水深はかなり深く2000m以上のところも。海底の地形は、海岸から深海まで急角度で切り込んだV字型になっていて、それが体長15mにもなるマッコウクジラなど、大型捕鯨類が回遊しやすい環境なのだという。ちなみに観察にベストのシーズンは、シャチが4月下旬から7月中旬、ミンククジラは4月下旬から7月中旬、マッコウクジラは7月中旬から10月中旬、イシイルカは5月上旬から10月中旬となる。
ベテラン船長がナビゲート。早々にイルカの群れに遭遇
羅臼には、イルカやクジラのウォッチングクルーズを催行する会社が複数ある。そのうちの1つが、2006年(平成18)から営業する「知床ネイチャークルーズ」だ。船長の長谷川さんは羅臼で3代続く漁師の家に生まれ、長年漁師として船を操舵したのち、観光船事業を立ち上げた海のプロ。イルカやクジラを探す勘と経験に長け、さらに軽快な船内トークが評判だ。さて、受付を済ませたら、乗船時に渡される救命胴衣を着用し、いざ出航!羅臼港を出て防波堤を過ぎると目の前に根室海峡が広がり、その先には国後島の島影がくっきりと見える。沖合に出て数分で、「お!左にいますよ、あー行っちゃったか」「また出てきた、今度は右!あれはカマイルカだ。みなさん、羅臼で見られるのは珍しいですよ」と、船長の軽快なアナウンス。指示されたほうに目をやると、イルカの群れの背びれが見えたり、ジャンプしたりする姿が見える。ときには船の真下を高速で通り抜けるイルカもいて大興奮だ。
イルカの次はクジラとの遭遇を期待し、さらに沖へ
イルカの群れに数回出合えたのち、クジラの姿を求めてさらに沖へと進むことに。クジラはエサを求める際に特殊な音を出す習性があるそうで、観光船にはその音をキャッチするレーダーが搭載されている。船長は音を頼りに、数十分ごとに呼吸のため海上へ上がって潮を吹くクジラの居場所を推測し、船を操舵する。さて、このあとクジラを見ることはできるのだろうか。ドキドキしているうちに、船は羅臼の街並みが見えなくなるほど沖合まで進んでいる。知床半島と国後島の中間付近までやってくると、「マッコウクジラがいた!だけど国後側だ……。残念ですがこれ以上行くわけにはいかねーや」と船長。国後島のほうを見ると、遥か先の海上にマッコウクジラの姿がチラリ。北方領土問題によりこの中間地点から先に行くことはできないため、今回クジラは遠望にとどまった。
飽きることのない大満足の2時間30分
イルカやクジラが見えない間は、観光船のスタッフがパネルを手に、イルカやクジラの生態について解説してくれるので、乗船中に飽きることはない。また、時折ミズナギドリなどの野鳥が水面を羽ばたく姿を見ることもできる。少しずつ知床連山の山並みが近づいてくるとクルーズは間もなく終了。充実の2時間半で、満足度は非常に高い。出航は例年4月下旬から10月中旬の9時と13時。乗船料は大人8800円、小学生4400円、未就学児は無料。予約なしでも当日空きがあれば乗船できるが、夏休み期間などは混み合うため予約がベターだ。ただし、自然相手なので必ずイルカやクジラが見られるというわけではない。荒天時など、安全優先のために欠航する場合もあることを理解したうえで申し込もう。
スポット詳細
- 住所
- 北海道目梨郡羅臼町本町27-1 「道の駅知床・らうす」裏通り 地図
- エリア
- 知床エリア
- 電話番号
- 0153874001
- 時間
- 7:00-18:00
- 休業日
- 不定休
- 料金
-
【夏季(4月下旬-10月中旬)】
[大人]8,800円
[小人(小学生)]4,400円
[未就学児]無料
【冬季(1月下旬-3月中旬)】
[A]大人4,400円/小人2,200円
[B(写真撮影など)]大人8,800円/小人4,400円/未就学児無料
※冬季のBコースのみ、写真機材(一眼レフカメラ・三脚など)を持込の場合、附帯料金 2,200円 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
情報提供: ナビタイムジャパン