中島公園

公園/緑地

四季の花や樹木に囲まれ、歴史や文化にも触れられる都会の総合公園

市街地にありながら、藻岩(もいわ)山を背景に豊かな自然に恵まれた「中島公園」。春夏秋冬、はっきりした札幌の四季を感じられる場所だ。園内と周辺には見どころも多く、ゆっくり散策する時間を取って訪れたい。

木々の間からビルやマンションが見える。中島公園はまさに都会のオアシスだ} 木々の間からビルやマンションが見える。中島公園はまさに都会のオアシスだ

緑と水が豊かな公園は、アクセスしやすい街のオアシス

繁華街である「すすきの」から駅前通りを南へ進み、突き当たったところにあるのが「中島公園」だ。賑やかな場所から一転、都心の喧騒をシャットアウトするかのように緑豊かな木々が辺りを包み込む。園内には大きな池や川もあり、市民の憩いの場となっている。南北に長い中島公園は、全体で約23万6000平方メートルの広さがある。街なかにありながらこれだけの広さを誇るため、アクセス方法もさまざまだ。中島公園の北側から訪れる場合は、すすきの寄りの地下鉄南北線「中島公園」駅が便利。公園の入り口横や敷地内に地下鉄の出口がある。一方南側からのアクセスは地下鉄南北線「幌平(ほろひら)橋」駅の利用を。こちらも公園入り口のそばに出口がある。また、公園の西には市電が走っており、「中島公園通」「行啓通(ぎょうけいどおり)」という2つの電停からも徒歩3分ほどで公園内に着く。

地下鉄南北線中島公園駅の3番出口は公園の敷地内に造られている} 地下鉄南北線中島公園駅の3番出口は公園の敷地内に造られている

もともとは、伐採した木を置いておく貯木場(ちょぼくじょう)

札幌の街は豊平(とよひら)川の扇状地に築かれ、発展を遂げてきた。明治初期、豊平川の分流のひとつ、鴨々川(かもかもがわ)に水門が設置され、豊平川上流で伐採した木を保管しておく貯木場が設けられた。次第に使用されなくなった貯木場を公園にという地元からの強い要望により、1887年(明治20)から「中島遊園地」としての整備が始まった。これが中島公園の始まりである。1907年(明治40)には、数々の名園を生み出した造園家・長岡安平(やすへい)に整備計画を依頼。その当時の基本設計が今も中島公園のベースになっている。その後、公園を会場としたさまざまな博覧会が催され、1958年(昭和33)に行われた「北海道博覧会」では遊園地や天文台も整備された(遊園地は現在ない)。また、1928年(昭和3)にNHKのラジオ放送局(JOIK札幌放送局)が公園内に開局するなど、中島公園は新しい文化の発信地でもあった。

ボートに乗ることもできる「菖蒲(しょうぶ)池」。この池がかつて貯木場だったところ} ボートに乗ることもできる「菖蒲(しょうぶ)池」。この池がかつて貯木場だったところ

四季折々の自然に触れることができ、どの季節も楽しめる

春は桜や藤の花、夏は青々とした豊かな緑、秋は紅葉、冬は白銀と、中島公園は季節ごとに眺めが異なり、それぞれに趣がある。園内には随所にベンチが設けられ、多くの市民や観光客が自然のなかでくつろぐ姿が見られる。夏場は菖蒲池でボートに乗ることができるほか、冬はクロスカントリーの体験もできる(道具のレンタルあり)。地下鉄南北線「幌平橋」駅から公園を出ると、鴨々川で水遊びのできる場所もあり、夏になると地元の親子連れが多く訪れるほか、公園の北側には1976年(昭和51)に誕生した「人形劇場こぐま座」や遊具が設置されたエリアがあり、週末ともなれば子どもたちで賑わう。また、園内には10以上の彫刻やモニュメントが設置されており、アート作品を見て回ることもできるなど、どの季節に訪れてもよき時間を過ごすことができる公園なのだ。

外壁に描かれた顔が印象的な「人形劇場こぐま座」の建物} 外壁に描かれた顔が印象的な「人形劇場こぐま座」の建物

20世紀を代表する指揮者で、「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」の創始者であるレナード・バーンスタインの像} 20世紀を代表する指揮者で、「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」の創始者であるレナード・バーンスタインの像

歴史的建造物やコンサートホール、文学館、天文台などもそろう場所

広い公園内にはほかにもさまざまな施設やスポットがある。歴史に触れたい人は、国の指定重要文化財である歴史的建造物「豊平館(ほうへいかん)」や、 1963年(昭和38)に開園した「日本庭園」へ。日本庭園の中には、滋賀県から移築された重要文化財の茶室「八窓庵」がある。また、公園の中央西側には「札幌コンサートホールKitara」があり、逆の東側には「北海道立文学館」が立つ。さらに、「札幌コンサートホールKitara」と「豊平館」のちょうど中間辺りに「札幌市天文台」がある。小さな天文台だが日中も公開しているのでのぞいてみよう。中島公園周辺には、「渡辺淳一文学館」「札幌護国神社」「彌彦(やひこ)神社」など見どころも多いので、一日かけてこのエリアをゆっくり散策するのもおすすめだ。

中島公園内に造成された日本庭園。この庭園内に重要指定文化財の「八窓庵」がある} 中島公園内に造成された日本庭園。この庭園内に重要指定文化財の「八窓庵」がある

「札幌市天文台」では夜の観察会なども行われている。詳細は天文台のウェブサイトを参照} 「札幌市天文台」では夜の観察会なども行われている。詳細は天文台のウェブサイトを参照

スポット詳細

住所
北海道札幌市中央区中島公園1 map map 地図
電話番号
0115113924
時間
9:00-17:00(要問い合わせ)
休業日
[休園]12/29-1/3(要問い合わせ)
[遊具閉鎖]11月下旬-4月下旬(予定)
料金
無料
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 都心の公園
    4.0 投稿日 : 2023.05.12
    すすきのの近くに、素敵な公園があるので驚きました。散歩には最適です。公園内には、いろいろな施設がありボート池もあります。重要文化財の建築物もあり、撮影スポットがたくさんあります。四季を通じて楽しめると思います。
  • すすきのから歩いて行ける日本庭園がある公園
    3.0 投稿日 : 2023.04.26
    中島公園駅直ぐの場所。繁華街のすすきのからも1駅。すすきのから歩いて行けます。子どもが遊べる遊具のスペースもある一方、豊平館の隣には枯山水、池、庵のある日本庭園になっています。都会の喧噪から離れて、広い敷地の中は自然豊かでゆったり過ごせる場所になっていました。
  • 早朝の散歩にピッタリ
    4.0 投稿日 : 2022.09.14
    雨の中池の周りを三周しながら、あるきました。ラジオ体操をしている人、おしゃべりに興ずる女性たち。地元の空気が感じられる

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アクセス

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最寄り

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