石川県銭屋五兵衛記念館・銭五の館
幕末に活躍した海の豪商、銭屋五兵衛の生涯をぎゅっと凝縮
北前船を4分の1スケールで復元
銭屋五兵衛記念館は金沢市の中心部から車で約20分、五兵衛の出生地に近い、金沢市西部に立地する。駐車場に車を止め、公園を右手に見ながら進むと、2棟の蔵と屋敷をつないだようなデザインの記念館が見えてくる。館の手前には実際に北前船で使われていた錨が展示されており、その大きさに驚かされる。エントランスホールを抜け、展示室に足を踏み入れると、五兵衛が造らせた立派な仏壇をはじめ、銭屋の本宅で使われていた品々が展示されている。その奥にあるのは五兵衛が乗って日本海を駆けた北前船「常豊丸」の模型だ。全長7m、幅2m、高さ4mと実物の4分の1の縮尺で復元されている。船上では前後のスピーカーから流れる音声や足下からの振動で当時の航海の様子を体験できるので、ぜひ乗り込んでみよう。
波瀾万丈の人生をアニメや展示で紹介
銭屋五兵衛は1773年(安永2)に現在の金沢市金石(かないわ)地区で、両替商を営む家に生まれた。17歳で家督を継ぐと古着・呉服商なども営み、39歳のときに質流れとなった古船を修理して海運業を始め、20年余りで、全国に30店以上の支店をもつ豪商に成長した。その後、近くにある河北潟(かほくがた)の干拓工事を計画した際、工事中に魚が死んだり、漁民が中毒死したりする事件が起きると、毒を投入した濡れ衣を着せられて捕らえられ、80歳で獄死した。展示室内のシアターではこうした波瀾万丈の生涯を約13分のアニメでわかりやすく紹介する。河北潟の事件の経緯を詳しく説明したコーナーや銭屋の日誌で県指定文化財の「年々留(ねんねんどめ)」もじっくりと見て理解を深めたい。
別棟の「銭五の館」も一見の価値あり
展示室を抜けたところには、五兵衛が活躍していた当時の千両箱のレプリカが置かれている。重さを当てるとプレゼントが贈られてくるクイズを実施しているので、持ち上げてチャレンジしてほしい。記念館ではこのほか、五兵衛の長男喜太郎(きたろう)が残した本宅の茶室を移築した「拾翠園(しゅうすいえん)」や一族ゆかりの品々が公開されている。記念館の見学が終わったら、池を中心に散策路が整備された大野湊緑地公園を抜けて、「銭五の館」に行ってみよう。これは、1798年(寛政10)に五兵衛が建てた本宅の一部と3階建ての土蔵を移築したもので、記念館の入場者は無料で見学が可能だ。靴を脱いで上がることもできるので、往時の暮らしぶりを感じてみてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 石川県金沢市金石本町ロ55 地図
- エリア
- 大野・金石エリア
- 電話番号
- 0762677744
- 時間
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[銭屋五兵衛記念館]9:00-17:00(最終入館16:30)
[銭五の館]10:00-17:00(最終入館16:30) - 休業日
- [12月-3月末]火
- 料金
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[入館料(2館共通券)]大人500円、小中高生350円
※20名以上団体 大人400円、小中高生300円 - 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(楽天ペイ)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 備考
- ※銭屋五兵衛記念館 TEL:076-267-7744、銭五の館 TEL:076-267-2333
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 加賀のあきんど
- 銭屋五兵衛さんは、両替商を営み、屋号を銭屋と生業をしていました。そして呉服、古着商、木材商、海産物、米穀にも商いを拡張し北前船を使って海運業にも及んだ、現代なら大商社です。銭屋五兵衛の人物像、偉業についての資料収集、保存されています。特に『年々留 五兵衛の日記』は県指定文化財です。
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- 館長さん
- とても、熱心な館長さんの説明が印象的でした。駐車場から、記念館までに、立派な庭を歩いて行くので、天気がよければ、気持ちが良いと思います。
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- Must go if you are familiar with Japanese history
- The executive director personally showed us around and explained the detailed story of this tragic family. If you are familiar with Japanese history, especially Edo era, it will be a very interesting...
TripAdvisorクチコミ評価
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