由利高原鉄道
鳥海山(ちょうかいさん)を眺めて田園風景を走る40分のローカル列車の旅へ
田園風景のなかをガタゴト走り抜ける列車
日本海沿いを走る国道7号線から内陸に向かって車で7分ほど、市街地エリアと鳥海山のふもとの高原駅を結ぶ鉄道。羽後本荘駅から矢島駅までの全長23.0kmを12の駅で結び、片道40分ほどの列車の旅を楽しむことができる。車両は通常1両のみで、秋田県と山形県の県境にそびえる鳥海山を仰ぎながら、広大な田園風景が広がる美田地帯を子吉川に沿ってガタゴトとゆっくり進む。「おばこ号」の愛称で親しまれ、地元はもちろん、全国にもファンが多い理由は、スタッフたちのサービスやイベント列車にもある。有名なのが秋田おばこ姿のアテンダントのサービスだ。1日1往復の列車(水・木を除く)には、昔ながらのかすりの着物姿のアテンダントが乗車。旅行客への案内や特別な手づくりのしおりのプレゼント、オリジナルグッズなどの車内販売でおもてなししてくれる。
矢島駅の名物お母さんや秋田おばこがお出迎え
鳥海山麓の高原エリアのターミナル駅である「矢島駅」。駅舎には観光案内所や売店が入っており、その一角に座っているのが矢島駅のマドンナこと佐藤まつ子さん。約30年以上も観光の案内や乗客へのおもてなしを続ける人気者だ。今では貴重な硬券タイプの切符にハサミを入れてもらってプラットフォームへ。列車に乗ると秋田おばこ姿のアテンダントスタッフが乗車しており、観光客に旅の案内をしてくれる。ほぼ毎月季節の風物詩をモチーフにしたイベントを行っており、3月は雛祭り、7月は七夕、12月はクリスマスなどの装飾で乗客を楽しませている。列車が走り出すと田舎の田園風景が続き、ときどき立ち寄る小さな無人駅の姿に心を奪われる。もう1つの人気フォトスポットは国内では3か所しか残っていないという「タブレット交換作業」が行われる前郷駅(まえごうえき)だ。前郷駅では列車交換のたびに鍵となるタブレットとスタフを交換する、昔懐かしい鉄道情景が毎日繰り返されている。
個性あふれるレトロな車両もお楽しみのひとつ
由利高原鉄道では個性あふれる3種類の車両が走っている。由利本荘の自然の色をモチーフにした、緑・青・赤3色のデザインが特徴のYR3000系。車内に無垢材を使った木製のおもちゃやインテリアをレイアウト、鳥海おもちゃ列車としても人気のYR2001系。そして、2022年(令和4)にリニューアルしたばかりの観光列車YR2002号車。また列車を貸し切りできるサービスもあり、誕生日パーティーや鉄道ファンのオフ会などにも利用されている。沿線には立ち寄り観光スポットも点在している。なかでも鮎川駅から専用シャトルバスに乗って5分で到着するのが、旧小学校の校舎を改装した「鳥海山木のおもちゃ美術館」。館内には大人も子どもも一緒になって遊べる木製遊具がたくさんある人気スポットだ。由利高原鉄道は日常の移動手段としてだけでなく、動く観光拠点としての魅力もたくさんある。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県由利本荘市矢島町七日町字羽坂21-2 地図
- エリア
- 由利本荘・鳥海エリア
- 電話番号
- 0184562736
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン